走行中に出る異音
ルノー日産になってからガラリを性格を変えてしまったスカイラインシリーズ、その中の1台となるスカイラインクーペではいろいろなトラブルが発生しています。
その中でちょっと不可解なトラブルが一つ、これはある程度のスピードで走っている時に聞こえる異音なのですが、異音といってもトヨタの車のようにボディのあちこちから聞こえてくるというものではなく、走るスピードにあわせて音程が変化するビート音です。
何か唸るような「ウォーン」とか「ウィーン」とかそういった類の音でわかりやすく言えばブロックパターンの大きなタイヤで発生しやすいタイヤノイズ、ロードノイズといった感じでしょうか。
気にしなければ気にならないのですが、高速道路を気持ちよく走っている時に路面の表面ミューが変わった時などに気になり始めると気になって仕方がなくなります。
実はこの症状はこのモデルで設計上の問題で、おおもととなっているのはまさしくタイヤが路面を転がる時に発生するロードノイズで、このロードノイズがスカイラインクーペのフロント周りの形状、部品の材質、部品の厚みなどでちょうどよく共鳴してしまうことでキャビン内でも非常に耳障りに思うほどの異音となってしまうのです。
ですので、この異音を根本的に直すことはできません。
ただ、この音が大きく出ている車を見るとどれもタイヤが偏摩耗していることが多いので、タイヤを新しいものに交換することで完全ではありませんが軽減させることはできるようです。
スカイラインクーペの純正タイヤは部品代だけで1本5万円します。
それ組み付けやバランス取りの工賃を加えると1本当たり55000円ぐらいなりますので、ここまで高いお金を出すのであれば、再発の可能性が高い純正タイヤでなく、ロードノイズの少なめなエコタイ
ヤなどを選んだ方がお金も安く済みますし異音の発生も抑えることができるのではないかと思います。
サンルーフから聞こえる変な音
ミニバンではあるまいし、いまどきよろこんでサンルーフをつける方もあまりいないかと思いますがこれはメーカーオプションのサンルーフをつけてモデルにだけ出るトラブルです。
症状としては走行中に大きなギャップを乗り越えたり、段差を斜めに降りたり、そこそこのスピードでコーナーを曲がって強い横Gがかかった時などにサンルーフのあたりから、「ギュッギュッ」とか「ムギュギュギュ」といったゴムがこすれるような音が聞こえてくるというものです。
症状が出る条件を見てみるとどれもボディに捻じれる力が加わった時であるようで、ギャップを乗り越える時もボディは多少ねじれますし、段差を斜めに降りる時も完全のボディがねじます。
コーナーリング中も遠心力による横Gでボディが前後バラバラで捻じれますのでどのパターンもボディに多大なる負荷がかかった時になることがわかります。
音が鳴るところを調べて見るとどうやらサンルーフの淵とボディの境目の部分に入れられているゴム製のウェザーストリップからの出ているようで、そのウェザーストリップとボディの金属面がこすれあうことで音が出ているようなのです。
この音が出るようになったのは新車購入から数年経ったときからで当初は全くなかったのですが、それはゴム製のウェザーストリップにまだ柔軟性があり、多少の動きであればそれなりに順応していたから音が出なかっただけで、現在は紫外線や温度の変化、経年劣化などでゴムが硬くなってしまい動きに追従することができなくなったと考えることができるでしょう。
ということは外力によってその部分に物と物とがこすれるぐらいの動きが出てしまうということです。
クーペモデルはルーフにかかる力もボディの強度としてボディ剛性を支えるものとして計算されていて、その上で強度計算、剛性計算がされています。
しかしそれはルーフに何もない状態での話で、その状態で十分なボディ強度、ボディ剛性を保つことができるような設計がされている中で、ルーフに大きな穴をあけてしまうサンルーフが付けられるとルーフの部分で支えるべき力が支えることができなくなってしまうためにルーフ周りに大きなひずみが生まれてしまい、本来であれば動きなどないところに動きが出てしまうのです。
サンルーフをつけてしまったことによるボディ剛性の低下が最大の原因となります。
原因が原因であるため根本的な修理方法などありません。
しいて言えばロールケージを入れて、ルーフにかかる負担を分散させるぐらいしかできないでしょう。
こういう場合は根本的な部分はあきらめて対処療法として、硬化したウェザーストリップを交換し、ウェザーストリップがボディにあたる部分をきれいにするという方法をとります。
費用としては部品代、工賃あわせて1万円ぐらいとなるでしょう。
「修理か?買い替えか?どっちが正解なの??」
スカイラインクーペが故障!修理か?買い替えか?迷う…
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※故障してもいいと言う方は時間の無駄なので絶対見ないでください。
レゾネーター破損でトルクが落ちる
スカイラインクーペに長年乗っているとふとした瞬間に低回転域のトルクが細くなったことを感じることがあります。
もちろんいろいろな部分で経年劣化を引き起こして、全体的にパワーダウンやトルクダウンとなることは当然ですがこの場合は明らかにスタートダッシュや低回転域でキックダウンしない程度の加速をした時にもたつきを強く感じるのです。
この症状が出た時はすぐにエンジンルームのエアクリーナーボックスとスロットルボディをつなぐ樹脂製のパイプを点検してみてください、たぶんどこかに亀裂が入っています。
この部分のことをレゾネーターといいます。
レゾネーターは不快な吸気音を低減させるためにつけられているもので一種のチャンバーみたいなものです
内部の特別な部品が付けられていたり特殊な構造が取られているといったわけではなく、単なる樹脂製のタンク付きのパイプでしかないのですが、吸気音をおさえるのに絶大な効果を示すようでラグジュアリー系のモデルによく使われます。
しかし、このレゾネーター、樹脂でできているため、エンジンの熱、振動、経年劣化などによって硬化してしまい、ちょっとした衝撃で簡単にひびが入ってしまうことがあるのです。
レゾネーターが置かれている位置はエアクリーナーボックスの後ろ、エアフローセンサーの後ろであるためレゾネーターのひびから空気を吸ってしまったらまずいことになるわけです。
エアフローセンサーで測った吸気量より多くの空気を吸ってそれがシリンダー内に入っているわけですから補正が効かないうちは完全にリーンの状態となり、エンジンの回転はもしかしたら軽く感じるかもしれませんが、パワーもトルクも感じなくなります。
実はこの症状、新車購入からそれほど時間が経っていなくてもそれほど距離を乗っていなくても出ることがありますので、まだ新しいからといって油断しない方がいいでしょう。
修理はレゾネーターを交換します。
部品代、工賃あわせても5000円ぐらいで直すことができます。
交換するついでに社外品として販売されている金属製のパイプに付け替えるという手もあります。
実はこのレゾネーターという部品は吸気音を低下させるのには非常に優れた性能を持つのですが、吸気抵抗が非常に高くなるため、エンジンのまわりが悪くなったり、高回転域で伸びが悪かったり、全域でトルクが細くなってしまいます。
そこで走行性能重視、動力性能を重視する方では、特に何もトラブルが起きていなくてもチューニングとしてレゾネーターをとりはずし、金属製の吸気抵抗の少ないインテークパイプに付け替えます。
付け替えることで確かにフィーリングが違うようです。
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