エンジンがかからない
T21系カリーナもそろそろ生産終了から15年が経とうとしており、あちこちに経年劣化とみられるトラブルが多くなってきているようです。
よく聞くのが、エンジンをかけようとしたらスターターモーターが元気良く回るのに一向にエンジンがかかる様子がないというものです。
これにはいろいろなことが考えられますが、一番多いのが燃料ポンプの動作不良です。
動作不良といっても燃料ポンプ自体には全く問題はなく、むしろトラブルの原因となっているのがその燃料ポンプを動かす電力を供給する配線の腐食です。
燃料ポンプは燃料タンクの中でガソリンに使っている状態で設置されており、ガソリン内の不純物や水分などで配線が傷んでしまうのです。
修理には配線だけということにはならないので燃料ポンプを交換することになるのですが、配線が腐食するぐらいですので、燃料タンク自体も交換ということになります。
交換にかかる費用としてなんだかんだ言って10万円は見ておくべきでしょう。
ECUの不良
T21系カリーナにはECUが原因となるエンジン始動不能というトラブルがあります。
これはECU内にある2つのコンデンサーから液漏れが起き、それによって正常な機能を果たさなくなるというものです。
このコンデンサーは点火系に関わるものであるらしく、スターターモーターや燃料ポンプが動いてもスパークプラグに火花が飛ばないため、エンジンがかからなくなるのです。
修理はECUの交換となり、費用的には5万円程度、ただ、ECUは個人的に購入することができないものですので、すべてディーラーでの作業となり、工賃もそれなりにとられます。
アイドリングのバラツキ
T19系のカリーナでよく起こっているのがアイドリングが不安定になるというトラブルです。
アイドリングの不安定以外にもレスポンスが悪いとか、パワーが落ちたように感じるなどとエンジンの動力性能が落ちるという症状もあるようです。
こうなる原因はインテークマニホールド内の負圧を測るバキュームセンサーが壊れてしまっているせいです。
バキュームセンサーで得た負圧によって燃料の噴射量を決めるのでこの値がおかしいとエンジン全体がおかしいことになってくるらしいです。
修理にはこのバキュームセンサーの交換が必要となります。
金額は部品代で5000円ぐらいでそれに工賃が数千円といった感じになります。
この車も年式的にあちこちおかしくなってくるころですのでこういったトラブルもある意味仕方がないのかもしれません。
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メーターが機能しない
トヨタの定番モデルであるカリーナが生産終了となったのは2001年のこと、新しくても今から15年も前の車となると経年劣化からくるトラブルが多くなってきてしまうのは致し方ないことです。
特に電気系はハーネスの劣化やハンダのクラックなどによって機能を果たせなくなることが多くなります。
その一つがメーターの故障でスピードメーターやタコメーターが全く動かないなんてことも結構あるようです。
面白いことに軽くたたくと一瞬直るようで、これはもう典型的な電装品の接触不良によるトラブルです。
修理には新品のメーターアッセンブリーが必要になりますが、メーカーでは既に生産しておらず、新品のメーターを手に入れることが難しくなっているので、中古部品を使うしかないでしょう。
中古部品なので金額的には5000円以下で手に入れることができ、ディーラーでの工賃を含めても1万円はかかりません。
しかし、中古品がかなり少ないので見つけることの方が難しいでしょう。
エアコンが効かない
一昔前の車であるカリーナでは年式が古くなるとよく出るトラブルがもれなく出ることになります。
この辺は大衆車、作りが甘いので仕方がないでしょう。
年式が古いものの定番であるエアコントラブルもよくある話で、エアコンのコンプレッサーの故障から始まって、エボパレーターの破損に至るまでいろいろあるようです。
中でも多いのがガス漏れ、それの意外と軽微なトラブルである配管の接続部分からの漏れが多いようで、ゴム製のパッキンであるOリングを交換してエアコンガスを充填するだけで直ってしまうというものです。
修理費用も至って安く、部品代だけを見てみれば1つ100円以下、むしろ工賃の方が5000円と高い金額となります。
もちろんエアコンガスも必要ですのでこれに3000円ぐらい加算されることになりますがそれでも1万円もかからないで直すことができます。
トヨタの車は昔の車の方が丈夫なような気もしないでもありません。
オーバーヒートか?
古い車ではよくありがちなオーバーヒート、カリーナでも多くが報告されていますが、水温計を見ると完璧にHを振り切っており、冷却水はちんちんに熱くなっている状態です。
サーモスタットか?冷却水が少ないのか?ウォーターポンプか?などといろいろと原因となることが思いつきますが、走りはいたって普通ですし、ボンネットからも蒸気も出ていない。
恐る恐るボンネットを開けてもいたって普通でおかしいなぁと思っていると水温計が突然動き出し、正常な温度を指しているではありませんか。
どうやら水温計の接触が悪く、誤った音頭を示していたようです。
これを直すには水温計を交換しなければならないのですが、モデルにもよりますがスピードメーターやタコメーターと同じメーターパネルに収まっているため、此のメーターパネルごとが交換しなければならないようです。
しかし、このメーターパネルは現在は作られておらず、在庫だけとなっているのでなかなか新品を手に入れることができません。
そこで登場するのが中古部品、そこでも数は少ないですが何とか手に入れることができそうです。
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