ブレーキオイル漏れ
2010年から2012年に生産されたクラウンアスリートには非常に危険なトラブルを抱えています。
いちおうリコールということですべて無料で修理することができるのですが、今一度確認した方がいいでしょう。
対象はGRS200型の2.5リッターエンジンモデル、GRS201型の2.5リッター4WDモデル、GRS204型の3.5リッターエンジンモデルです。
場所はブレーキマスターシリンダー、トヨタによるとマスターシリンダーについているゴム製のパッキンが早々に劣化し、そこからブレーキオイルが漏れてしまうようで、ブレーキオイルが漏れればブレーキが効かなくなってしまうので非常に危険です。
前兆はブレーキオイルの極端な減少で、ブレーキオイルリザーバータンクを見ればすぐにわかります。
これが有る車はとりあえずディーラーの相談してもらいたいと思います。
バルブスプリングが折れてブローへ
2007年12月から2008年6月に生産されたGRS204型モデルでエンジンブローの危険性がかなり高いようです。
それは前兆もなくいきなり起こるのでたちが悪い、原因は強度不足によるバルブスプリングの折れで、これが発生するとバルブが正常な動きをすることができなくなり、ピストンと干渉、シリンダー内に折れたバルブスプリングのかけらやぶつかったことによる破片が入り、シリンダー内部がボロボロになります。
こうなるとエンジンはストップし、二度とエンジンをかけることができなくなります。
この現象はトヨタでも周知のことで対策品に無料で対策品に交換してくれるようです。
しかし、チューニングカーでもバルブスプリングの折れなど聞かなくなった時代に新車でこういったことが起こるというのも残念な気がします。
リヤブレーキの異常な鳴き
18系や20系でよく聞くのがリヤブレーキの鳴きがひどいという話、どうやら新車の状態ではこういった症状が出ずにしばらく乗り続けてからこういったことになるようです。
その原因はリヤブレーキのブレーキキャリパーの固着らしく、雨水や汚れなどがブレーキキャリパーに付着し、それによって錆などが発生、最後に固着ということになるようです。
要はブレーキかけてブレーキキャリパーのビストンが飛び出した時にそのまま出っ放しになってしまうということなのです。
トヨタでこういった症状が出た場合、無料でブレーキキャリパーの交換を行っているようですので、気になったらすぐにディーラーに持ち込みましょう。
エアコンの異臭騒ぎ
これはクラウンアスリートでちょっと前からよく言われてきたトラブル、エアコンの風が臭いというものです。
家庭用のエアコンでもよくこういったことになることが多いですが、クラウンアスリートの場合も原因は一緒、通風経路にカビが発生しているためです。
家庭用エアコンの場合は専用のクリーニングスプレーとか業者の洗浄サービスなどがあり、それらを使って一度きれいにすればしばらく快適に過ごせるのですが、自動車のエアコンは作りが少し複雑で位置も奥まっているということで完全にカビを洗浄することができないのです。
それが積もり積もって異臭騒ぎとなるのですが、どうしてクラウンアスリートやクラウンシリーズだけこんなに臭いかというとカビが発生しやすい形状を持っているからのようです。
これを完ぺきに直すのははっきり言って無理です。
ディーラーに持ち込めば、通風経路の清掃やエボパレーターなどを洗浄したり、しみ込んだ匂いをとるために内装パネルを交換するぐらいで、それを行ってもひと夏使えばまた元通りになってしまいます。
やるだけ無駄ですが、少しでもと思っている方はディーラーでクレーム処理として無償で行ってもらいましょう。
「修理か?買い替えか?どっちが正解なの??」
クラウンアスリートが故障!修理か?買い替えか?迷う…
その問題の正解を詳しく教えます。
※故障してもいいと言う方は時間の無駄なので絶対見ないでください。
ボディパネルの段差
意外と気がつかないクラウンアスリートの不具合にボディパネルの段差というものがあります。
ご存じのとおり、自動車というのはボディ骨格にボディパネルという金属製の板をボルトなどで張り付けて作られています。
設計上ではどのボディパネルも決まった位置にきちんと固定しておけば、すべてのボディパネルが無理なくつく構造になっているのですが、クラウンアスリートではそれがキチンとされていないものが多いようで、プレスラインが揃っていなかったり、角がキチンとあっていなかったりするものが結構あります。
これを直すにはボディパネルをとめているボルトを緩めて位置を調整するのですが、ボディパネルのボルトに工具をあてた跡などがあると買取店などで事故車として扱われてしまいます。
修正できないことはありませんがこういったデメリットがあるといいことを覚悟して行う必要があります。
そしてもう1つ、これはすべて実費になります。
新車の状態でボディパネルの位置があっていないということをトヨタのディーラーは不具合だとは認めません、あくまでもオーナーの意向によって行う作業として扱いますので費用はオーナー持ちとなってしまいます。
その場合の工賃ですが、どの程度の修正が必要かわかりませんが、こういった作業は言い値であることが多いのでかなり高い金額を請求されることになるでしょう。
エンジンマウント交換
クラウンアスリートを乗り続けていくとある一定の時期からエンジンの振動を感じるようになります。
何も感覚的なものではなく、実際に振動がキャビンにまで伝わってくるのです。
ひどいパターンですとドリンクホルダーに入れてあるドリンクの表面が波立つぐらいになるようです。
こうなる原因はエンジンを支えるエンジンマウント劣化によるものです。
エンジンマウントは内部にゴムが入れられており、そのゴムによって細かな振動を吸収する構造となっています。
そのゴムが経年劣化で硬くなってしまい、振動を吸収しきれなくなってしまったというのがこのトラブルなのです。
修理はこのエンジンマウントを交換するのですが、1度エンジンを持ちあげなければならないためかなり手間がかかり、工賃が結構高くなります。
エンジンマウント自体は数千円で手に入りますが工賃が3万円以上取られることになるので結構痛いです。
車の買い替えや処分を考える時は、あらかじめ自車の査定を忘れずに👇👇👇
故障車・廃車を含む中古車査定を精選、おすすめはどっち?