レクサスGSハイブリッドでよくある故障と修理費用

アイドリング時の振動

トヨタのGSにはGS300hとGS450hと呼ばれるハイブリッドモデルも用意されています。
いわゆるトヨタ流のエコイメージを壊さないための手法なのですが、この内のGS300hに搭載されているエンジンからトランスミッションに至る部分において、トヨタでも改善させることができない、設計上のミス、部品製造時点での不具合によるトラブルが発生しています。

 

GS300hには178psを発生させる2.5リッター直列4気筒NA直噴エンジンの2AR-FSE型と105psを発生させる1KM型交流電気モーター、ニッケル水素バッテリーの組み合わせがされているハイブリッドシステムが搭載されています。
もちろんハイブリッドシステム自体はトヨタのオリジナルのTHS-IIで実はこの組み合わせはクラウンのハイブリッドモデルと寸分狂わず全く同じものです。
この部分でも現在のGSがクラウンの高額モデルであることがわかると思うのですが、価格が比較的安いクラウンであればまだわかりますが、ここまで高いお金を払ってもらって提供しているGS300hでクラウンと同じトラブル、それも根本的に直すことができないトラブルをもっているというのはいただけません。

 

トラブルの症状としてはこうです、アイドリングやアイドリングに近い低回転域でのエンジン回転数の不安定さ、その不安定な回転数からもたらされるボディ全体を揺らすほどの振動です。

 

アイドリング時やそれに近い回転数で振動があるというのにはいろいろな原因が考えられます。
一般的にはアイドリングの回転数が低すぎるとか、エンジン自体の組み付けが悪いとか、回転部分の部品の精度が悪いといったことが言われることが多いのですが、この症状に見舞われたものはこういったごく一般的な対処では直すことができないことが多く、トヨタとしてもクランクシャフトからTHS-II内のシャフト、トランスミッション部のシャフトのバランスが悪く、それが振れて振動が起こっているのだろうということを言うだけでそれを完全に直すことができないでいるのです。
エンジンからTHS-II、トランスミッション、エンジンマウント、トランスミッションマウント、デフマウント、プロペラシャフトなどドライブトレーンのすべてを交換しても直すことができないようです。
これはGS以外にもクラウンや同じエンジンを搭載するハリアー、NXなどでも起こっていることから、どうやらエンジンが原因になっていることがわかります。
エンジンがトラブルの原因でもそのエンジンを交換しても直らないということはエンジンの個体差ではなく、エンジンそのものの設計がおかしい、要するに機械的な故障ではなく、設計段階での設計ミスということになります。
安く作ってたくさん売るのはいいですが、不具合を持ったものを安易に売ってしまうのは感心できません。

 

この辺の故障はすべて新車保証内ということになりますので、基本的に修理費用は無料となりますが、全く同じ修理を自腹で行ったとして考えると、300万円ぐらいかかってしまうことでしょう。

 

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ハイブリッドシステムTHS-IIの故障

GSのハイブリッドモデルであるGS300hとGS450hにはTHS-IIというハイブリッドシステムが搭載されています。
構成としては、GS450hが3.5リッターV型6気筒エンジン2GR-FXEに200psの1KM型電気モーターの組み合わせ、GS300hが2.5リッター直列4気筒エンジン2AR-FSEに同じ型ながら143psにパワーをおさえた1KM型電気モーターの組み合わせとなりますが、エンジンと電気モーター、そしてニッケル水素バッテリーをつなぎ、それらを制御するTHS-IIは全く同じものです。

 

THS-IIはプリウスのハイブリッドシステムとして開発されたものでベースはFFモデルを対象としています。
小さな横置きエンジンに電子制御式CVTを組み合わせるために作られていますがそれを大排気量縦置きエンジン用へとつくりかえたのがGS300hやGS450hに採用されているTHS-IIです。
ですので、基本的な構造や制御システムなどはアクアやプリウスなどと全く同じ構造を持っていることになり、トラブルも全く同じものが出ることになります。

 

THS-IIを搭載するモデルで多く出ているのがバッテリートラブルとインバーター・コンバーターのトラブルです。
バッテリートラブルは充電ができないというもの・・・といっても発電能力がなくなるということではなく、受け手となるバッテリーがおかしくなり、まだ容量があるのに受け付けなくなるというものです。
これではいくら充電してもEV走行を少しでもするとすぐにエンジンがかかってしまうので燃費が極端に悪くなります。
インバーターとコンバーターは電流を変換する時に出る熱が異常に多くなることでシステム自体がセーフモードに入ってしまって起動不能になってしまったり、白煙を巻き上げることになります。

 

実はどちらのトラブルもTHS-II搭載車であればどの車でも出る可能性があり、事実的にもたくさんのものが修理に出されています。
ただ、このトラブルも新車保証に含まれているので、5年以内、10万キロ以内であれば何をしても無償修理です。
保証期間を過ぎてしまっている場合は、バッテリー交換で50万円ぐらい、インバーター周りの交換で50万円ぐらい、そしてレクサス店ならでは高い工賃がかかります。

 

ボディ剛性不足が招く異音と違和感

トヨタのGSといえば、クラウンベースの上位機種、海外では北米レクサスの車として、日本ではトヨタのレクサス店から発売されている高級モデルとして存在している車です。

 

ベースのクラウンと比べてはるかに高い新車販売価格が付けられていますので、当然ながらいろいろな部分で贅沢なつくりになっているはずです。
エンジン、トランスミッション、サスペンション、快適装備、インテリアなど確かに高級感がある作りになっており、これなら高くてもお金を出して買ってしまう方がいてもおかしくありません。
しかし、実際に購入してその車を乗り回しているうちに「こんなはずじゃなかった」と思う部分が出てくるはずです。
それがボディからの異音と走行中に感じる違和感です。

 

特にデコボコ道を走っているわけでもないのに、ボディのあちこちからキュッキュッといったキシミ音やゴトゴト音が聞こええてくるようになり、本当のデコボコ道を走ると更に大きな音が聞こえてくるようになります。
それから路面に深いわだちがあるわけでもなく、路面が大きく傾いているわけでもないのに、ステアリングホイールを中立に保っていても右に行ったり左にいったり常に修正舵をあてなければまっすぐ走っていることができないといった感じにもなります。

 

実はこの状態はボディがねじれたままになってしまったから起こるのです。
トヨタの自動車は古くからボディ剛性が弱いといわれてきました。
当初は消費者の声を聞きすぎることから1.6リッターエンジンを搭載する車に無理やり2リッターエンジンを搭載したり、200psに対応して作られたシャシーに280psのエンジンを積むといったかなり無理のあることをしていたことから言われていたことだったのですが、最近は同じボディ剛性が弱いといわれても理由が全く違うようです。
その理由はコスト削減です。

 

できるだけ薄い鋼板を利用して作れば材料費を安くすることができる、鉄の材質を悪くすれば鉄の単価を安くすることができるといった具合で、製造コストを下げることで儲けを増やそうという形をとるようにしたのです。
これは高級車種を扱うレクサス店のモデルでも同じで、このGSでも大衆車と同じことが起きています。

 

残念なことに修理はできません、直すのであれば修復歴車になることを覚悟の上、30万円ぐらいかけてフレーム修正機にかけるしかないでしょう。

もしかすると買い替えしたほうが得するかもしれません・・・

修理より買い替えの方が得する