マフラーの異音
全てのムーヴやムーヴカスタムシリーズに共通してよくあるトラブルがマフラーからの異音、エンジンの振動にあわせて、ガラガラ、カラカラ、止まっているときなどかなりひどい状態になることがあります。
この原因はマフラーの中間部につけられている消音器、通称タイコといわれる部分の内部につけられている隔壁が排気ガスに含まれる水分などで錆びてしまい、その内破片となって脱落、タイコの中でそれが暴れることによってガラガラと音を立てるのです。
こうなる理由はダイハツの設計ミス、トヨタからの命令であるコスト削減をしたために圧倒的に耐久性が乏しい素材を使って作ってしまったのです。
直すにはマフラーごと交換ということになってしまいますが、費用的に3万円ぐらいかかってしまうのでもしかした社外品に車検対応マフラーを買った方がいいのかもしれません。
VVT故障
L900系の初期モデルに多いトラブルが突然のエンジン停止、走行中に突然エンストをおこし、再度エンジンをかけようとしても全くかからないというものです。
時として一時的にこの症状がおさまって、しばらくは正常に走ることができることもあり、それによって修理に持ち込まれるまでの時間がかかり、悪化してしまうこともよくあるそうです。
この症状が出た場合はVVTのトラブルであることが非常に多く、コンプレッションが全くかかってしないことからエンジンがかからなくなってしまいます。
要するにピストンの位置とバルブの動きがずれて圧縮しようとしてもバルブが開いてしまっているという状態を引き起こすのです。
VVTはバルブの開くタイミングを調整する機能で、エンジン回転数にあわせてバルブタイミングを早くしたり遅くしたりして最適な燃焼状態を作るものです。
これを直すにはカムシャフトを駆動するスプロケットにつけられたVVT自体を交換しなければならず、5万円の修理費用が掛かることになります。
パワーウィンドウスイッチが壊れた
これもムーヴ全体によくあるトラブルパワーウィンドウスイッチが壊れてパワーウィンドウの上げ下げができなくなるというものです。
どうやらダイハツの作る車の弱点のようなものらしく、運転席側にある集中パネル以外にも各ドアにつけられているパワーウィンドウスイッチもよく壊れるようです。
修理はスイッチごとの交換を行い、運転席用が約5000円、それ以外のもので約2000円程度の費用が掛かることになります。
再始動不能のエンジンストップ
先代モデル以前のムーヴでは走行中に突然のエンジンストップを起こし、再始動不能な状態になることがあります。
このエンストは前触れもなく起こることが多く、なって初めてエンジンのどこかが壊れているといったことが多いようです。
実はこのトラブルの原因はカムシャフトを駆動するためのカムスプロケットが欠けることによって起こるものらしく、カムシャフトのどちらかが動かなくなってしまうようです。
それならばエンジンがかからないのもわかります。
バルブが動いていないのですから吸気も圧縮も排気もできにないのです。
こういう時は無理してエンジンを変えようとしない方がいいでしょう、被害を拡大するだけです。
修理に関しては被害が他の部分に及んでいない場合はヘッドのオーバーホールとカムスプとケットの交換だけで済みます。
費用は工賃含めて85000円ぐらい、これはリビルト品などがありませんのでこのままの金額となります。
一方、無理してエンジン全体に被害広がってしまった場合ですが、残念ながらエンジン乗せ換えでリビルトエンジンを使っても30万円以上が掛かってしまうでしょう。
エンジンからガタガタと音がする
自動車の部品のほとんどはボルトやタッピングビスなど金属製の留め具で固定、結合されているのですが、時にこのボルトが折れたりはずれたりすることがあります。
ムーヴでもこういったことから起こるトラブルがあり、エンジンからガタガタ何かが暴れるような音がするという症状が出ることがあります。
この音の発生源はオルタネーターをエンジンブロックに固定しているボルトが折れてしまって、オルタネーター自体が暴れてしまっていることよって音が鳴っているようなのです。
グラグラの状態でベルトが回るとまさに暴れている様となってしまいます。
修理には折れたボルトを抜いてから新しいボルトで締め付けることで行います。
従って費用の90%は工賃であって、非常に時間がかかることになりますので、3万円以上の費用が掛かってしまいます。
リヤブレーキの効きが悪い
ムーヴのブレーキシステムはフロントがディスクブレーキ、リヤドラムブレーキとなっていますが、走行距離を重ねるとリヤブレーキの効きが悪くなることがあるそうです。
そういったムーヴのリヤドラムブレーキを分解してみるとだいたいの場合、ドラム内とブレーキシューに深い筋がついてしまっており、ブレーキシューの当たりが悪くなっていることから効きが悪くなっていることがわかります。
修理はこのドラムの筋を研磨するか新しいものに交換する、そしてブレーキシューを新しいものに交換するという形で行われます。
ドラムの研磨を行う場合は外注に出すためそれなりに費用が掛かります、研磨だけで1つ4000円ぐらい、そしてブレーキシューの部品代が一組3000円ぐらいとなり、それに工賃が合わさって2万円以下といった感じになるようです。
車の買い替えや処分を考える時は、あらかじめ自車の査定を忘れずに👇👇👇