マツダ 車種別故障事例

スピアーノでよくある故障と修理費用


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オートマチックトランスミッションの不具合による加速不良や異音、振動

スピアーノはスズキの女性ドライバー向け軽自動車である初代アルトラパンのOEMモデルとして販売されていたモデルです。

マツダでは初代モデルしかOEM供給を受けていませんのでスピアーノとしては2002年から2008年までといっただいぶ前に発売されていたものだけとなります。

それくらいの年式ともなるといろいろなトラブルが起きやすくなるものですがメンテナンス不足によるトラブルほどつまらないものはありません。

そういった類のトラブル事例を1つ・・・症状としてはエンジンを掛けるとエンジンルームから結構うるさく耳障りな「ビー」とも「ウィーン」ともつかないようなうなり音が聞こえてきて、セレクターレバーをDレンジに入れたのと同時に大きな変速ショックのような振動と走り出した時のジャダーのような振動がおこり、加速力もかなり弱くなっている状態になるというものです。

走ることは何とかできるようですが距離を重ねると同時に何やらクラッチが滑っているかのようにエンジン回転数は上がりますがそれに伴ってスピードが乗っていくわけでなく、最終的にはDレンジ入れていてもRレンジに入れていてもエンジンが空回りするだけで、全く走れなくなってしまいました。

これはどう見てもエンジンの不調などではなく明らかにトランスミッションであるオートマチックトランスミッションがおかしくなっています。

スピアーノに搭載されているのは実績もあり、歴史もあり、技術的にも信頼性の高いトルクコンバーター式の4速オートマチックトランスミッションです。

トルクコンバーターをクラッチ代わりとして使い、プラネタリーギアを組み替えることで4段変速を行っているものですが、制御はすべて油圧で行われているためオートマチックトランスミッションのケースの中にはATFオートマチックトランスミッションフルードというオートマチックトランスミッション専用のトランスミッションオイルが入れられています。

そのATFによって、トルクコンバーター機能、ギヤの潤滑・冷却、そして制御といったオートマチックトランスミッションのすべての機能を果たしているわけです。

言うなれば、オートマチックトランスミッションにとってATFは非常に重要なものといっていいでしょう。

しかし、このATFはギヤオイルも兼ねていますので使っていくうちにギヤ同士の摩擦やバックギヤ用のクラッチの摩擦などで出た金属粉、ダストがATFに混ざっていき、どんどん汚れていきます。

汚れが混じってしまってはいろいろな面で不具合がおこりますので内部に網状のストレーナー、要するにフィルターを設置して取り除こうというわけです。

最終的にはATFの交換という形で汚れが混じったATFを抜いて、新しいATFを入れるということで汚れを表に出してあげるわけですが、ストレーナーについている汚れは取れません。

本来であれば、定期的にATFの交換も含めて内部をクリーニングするのがいいのですが、時間も費用も掛かるためにATFの交換で済ましてしまうことが多くなり、それを続けたことで起きたのが今回のトラブルです。

ATFはきれいになりましたが、ストレーナーは相変わらずゴミだらけの状態で、これからもっとゴミだらけになるでしょう。

そしていつしかストレーナーが目詰まりするほどになってしまい、大事なATFの流れや制御のための油圧を確保することができなくなってしまいます。

それがこのオートマチックトランスミッションのトラブルの原因です。

修理はとりあえずはオートマチックトランスミッションを開けてストレーナーやオイルパン、バルブボディなどをきれいに洗浄して、新しいATFを入れます。

多分これだけで直り、費用も3万円ぐらいあればできると思いますが、ディーラーに持ちこむと問答無用でオートマチックトランスミッションの交換をすすめてきますので、そうなると15万円以上かかることになります。

 

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エンジンオイル漏れで失火

年式が進んだものが多いスピアーノでは、いろいろなトラブル事例がありますが、素人目からみれば全く関係のないことが原因になっているトラブルも多数出ています。

その1つがのこのトラブルです。

症状としてエンジンをかけてアイドリングの状態にしておくと突然、アイドリングの回転数が下がってボディ全体が大きく揺れるほどの振動を伴いながら、時に復活してまたアイドリング状態に戻ったり、時にそのままエンジンが止まってしまうことがあるというものとか、走行中に突然、ガクガクっとなってエンジンが止まりそうなったり、加速が鈍くなったりすることがあるというものです。

この症状はアイドリング関連のトラブルにも見えますし、燃料系のトラブル、電気系農トラブルのようにも思えますが、実はエンジンオイル漏れによるトラブルとなります。

ただ、エンジンの不調を直接もたらしているのは点火系のトラブルで時々失火状態になることから起きているようです。

ではどうしてエンジンオイル漏れは失火をもたらすのかというとそれはエンジンオイルが漏れている場所が答えとなります。

スピアーノに搭載されているエンジンはK6A型というスズキの一世代前の時代の軽自動車用主力エンジンですが、実はこのエンジン、昔からエンジンオイル漏れが多いことで有名です。

特にシリンダーヘッドとシリンダーヘッドカバーの間から漏れることが多く、その多くは熱によるゴムの硬化と振動によるひび割れによって起こっています。

ただ、エンジンオイル漏れが起こってもシリンダーヘッドの外側で漏れてくれれば、失火など起こらないのですが、プラグホールのパッキンから漏れてしまうと漏れたエンジンオイルがスパークプラグがねじ込まれているプラグホールにどんどんたまっていってしまうのです。

ある程度の量がたまるとスパークプラグとシリンダーヘッドが電気的につながってしまい、スパークプラグに送った点火用の電気がそのままシリンダーヘッドに流れてしまい、スパークプラグが火花を散らすことができなくなります。

いわゆるリークしているといった状態です。

これがエンジンオイル漏れによって起こる失火トラブルの内容です。

修理としてはプラグホールパッキンも含めたシリンダーヘッドカバーパッキンの交換を行います。

費用は部品代が2600円、工賃も3000円ぐらいとなります。
整備の腕が多少あれば、パッキンだけ購入してDIYで交換することも可能でしょう。

 

O2センサーの故障でエンジンチェックランプ点灯

スピアーノによくあるトラブルのひとつにO2センサーの故障があります。

O2センサーは排気系につけられている電気的なセンサーの一つで、排気ガス内の酸素濃度を随時計測し、その値をECUに送り続けています。

何のために排気ガス内の酸素濃度を測っているかというとそこから燃焼室内の燃焼状態を知ることができるからです。

O2センサーからの信号から現在の燃料噴射量はどうなのか?適量なのか多いのか、それとも少ないのかということを判断することができるのです。

このセンサーは高温、振動にさらされるため、非常に壊れやすいことで有名です。

O2センサーが壊れると信号が送れなくなるため、ECUは正常な燃料噴射量の決定をすることができなくなります。

そこでECUはエンジン破壊の恐れが少ない濃い目の燃料噴射をするようにして、更にエンジンチェックランプを点灯させてドライバーに異常があることを知らせようとします。

エンジンチェックランプが点灯して走りがぎこちなくなったらすぐにO2センサーを交換しましょう。

費用は部品代として約3万円、工賃として6000円ぐらいかかります。

ただ、O2センサーには社外品があり、それですと4000円ぐらいで手に入れることができますので、安く済ませたい場合は純正品ではなく社外品を使うといいでしょう。
性能はあまり変わりません。


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