ホンダ 車種別故障事例

レジェンドでよくある故障と修理費用

エアコンの風が生ぬるい

KB型レジェンドでよくあるのがエアコンのトラブルです。

エアコンをかけて、A/Cボタンが点灯しても一向に冷たい空気が出てこないという典型的なエアコントラブル、通常ではエアコンのコンプレッサーの不具合とかエアコンガスが漏れているということでこういったことが起こることが多いのですが、レジェンドに関してはそういったことより、エアコンの一部として付けられている圧力スイッチの不良によるトラブルになることが多くなっています。

このスイッチはエアコンガスの圧力を検知するもので、圧力が適度に上がっていれば正常、それ以外の状態ではガス抜けや異常による高圧状態ということでエアコンコンプレッサーの動きを止める役目を持っています。

エアコンシステム自体が全く正常でもこの圧力スイッチが壊れてしまうと「ガス圧力に異常あり」ということで機能を停止してしまうのです。

直すにはこの圧力スイッチを交換することになります。

交換といってもエアコンガスのからみもありますので、部品代や工賃を含めると2万円以上の修理費用が掛かると思った方がいいでしょう。

 

スマートカードキーが使えない

KB1型レジェンドである一定の場所でスマートキーが全く反応しない、反応が鈍い、距離が短くなるというトラブルが出ています。

これはスマートキーが発する電波と同じ周波数帯の電波をある一定の場所で使っているからで電波干渉によってスマートキーのすべての機能が失われてしまうということです。

ホンダではこの事態を重く見て、サービスキャンペーンとして対策をとっており、スマートキーシステムの制御ユニットの交換と注意事項が書いているステッカーを張るということを行うようです。

ただこれでも完全に直るわけではなく、場所によってはやはり同じような症状が出るようです。

 

足回りからの異音

KB1型レジェンドにおいて、足回りから普通ではない音が出るものが多いようです。

症状は段差などを乗り越える時など左右のサスペンションのバンプ量に大きな違いが出る時に、足回りから「コトコト」や「ゴトゴト」という音が聞こえるというもの、その音は日数が進むごとに大きくなってきて、最後にはボディに音と同時振動が伝わるようになるらしいです。

この原因となっているのはスタビライザー、スタビライザーはサスペンションアームに取り付けられているものなのですが、その取り付けられている部分にあるボールジョイントが劣化によってガタを発生させ、そのガタがスタビライザーに力が加わったことによってジョイント内で暴れることによって音が出るようです。

修理するには5000円程度のスタビライザーリンクと工賃1万円ぐらいがかかります。
この症状は特に過走行気味の車に多く見受けられます。

 

エンジン回転が一定にならない

レジェンドはホンダのフラッグシップモデルでかなりコストをかけて開発されている車ではありますが、ファミリーカーと同じくらいの数のトラブルが発生しているようです。

それなりのスピードでアクセルペダル一定の状態で走っていてもエンジン回転数は1000rpmから1500rpmの間を行ったり来たり、同時にエンジンルームからは

ゴーという音と振動が伝わってくるというトラブルに見舞われることがあるそうで、慌ててディーラーの駆け込む方も多いと行きますが、この症状の場合はほとんどオートマチックトランスミッションの乗せ換えで対処するらしいです。

新品純正部品を使って交換修理すれば50万円、リビルト品でも30万円は覚悟しておきましょう。

 

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ノッキング??

レジェンドにおいてある程度のスピードで走行中に加速しようとしてアクセルペダルを踏みましたときに、カリカリと軽いノッキングのような音を立てることがよくあるそうです。

レジェンドに限らず、最近の車は電子制御式の燃調噴射装置を備えており、燃調もECUでしっかり管理されているので、どこかにトラブルが起きていない限りノッキングなど起こることはありません。

レジェンドにおいてもエンジンなどは全く問題なく、検査機器でもエラーなどは一切記録されていないのですが、加速時にそういった音が出てきてしまうようなのです。

これはどうやらノッキングではウォーターポンプの不調によって音が出ているだけのようです。

レジェンドのウォーターポンプはどうやら精度が悪いようで、
エンジン回転数に大きな変化があった時に軸がぶれ、干渉してしまうことがあるようなのです。

修理はこのウォーターポンプを交換することになり、5万円程度の修理費用が掛かってしまいます。
社外品も出回っているのでそれを使えば部品代を1万円ほど抑えることができますが、中古品はトラブルの症状からして絶対にやめた方がいいでしょう。

 

サンルーフのオート機能がきかない

KB1型レジェンドにはオプションでサンルーフが用意されています。

このサンルーフは開閉とチルトアップを行うことができるのですが、開閉動作ではボタンを押し続けなくても全開に至るまで自動で開く機能が付けられています。

しかし、サンルーフの開閉を頻繁に行っている場合、このオート機能が効かなくなることがあり、開き切るまでずっとボタンを押していなければならない場合があるようです。

実用的にはあまり問題ないように思えますが、使える機能が使えないというのは立派な故障であって直す必要があるでしょう。

この症状が出る場合、ほとんどがサンルーフのスイッチ側の故障であって、サンルーフ自体がどこか壊れているということではないようです。

交換部品も数百円のスイッチを交換するだけで、工賃含めても2000円にもならないでしょう。

 

メンテナンスが故障につながる

何かと故障の多いレジェンドのオートマチックトランスミッションですが、そうならないようにとATFを交換した方も多いでしょう。

それによって今でも元気よく走れることができているかもしれませんが、それが原因で調子を落とすものや故障してしまうものもあるようです。

症状としては変速時にタイムラグがあるとか、変速できないなど普通に乗ってはいられないような状態になってしまうことが多いようです。

そうなった方のほとんどがカー用品店などでATFを交換したことがある方でどうやらATFを交換したことがいけないのではなく、交換方法が間違っていたらしいです。

オートマチックトランスミッションはマニュアルトランスミッションよりもオイルに頼った制御を行っています。

そのオイルを新しいきれいなものに交換するのは良いことなのですが、古いオイルが抜き切れておらず、金属粉などの濃度が濃い状態のものが残り、そこの新しいおリルをジャバジャバ入れるものですからそれが巻き上がって、バルブなどに入り込んでしまうというパターンになることがあるようです。

こうなってしまうと最終的にATの交換で新品で50万円ぐらいリビルト品で30万円ぐらいの費用が掛かってしまいます。
ATFの交換は必ずホンダのディーラーで行うようにしましょう。

 

エンジンにばらつきが出たら

レジェンドのエンジンは複雑な制御が行われているものが多く、ちょっとしたことでエンジン不調となってしまうになります。

エンジン不調でもエンジン回転数にばらつきがあったり、パワーダウンが明らかにわかるといった状態になった場合は燃料系のトラブルが疑われます。

燃料系のトラブルといえば、いちばん多いのが燃料ポンプの故障で、燃料ポンプが適切な圧力を生み出すことができないことから不具合が出るといったものです。

しかし、レジェンドの場合は燃料ポンプではなく、その燃料ポンプに電気を送る配線、主にリレーが故障してしまうことによる燃圧不足や断続的な燃料供給によってエンジンの不調を起こすことが多いようです。

修理には燃料ポンプを交換するときの様な莫大な費用は掛かりません。

1つ3000円もしないような小さな部品を交換するだけですから、工賃入れても7000円もあれば直すことができるでしょう。

 

ホンダでは当たり前のように起こる

レジェンドに限らず、一時期のホンダの車ではキーシリンダーの不具合を持つものが多くなっています。

症状としてはエンジンをかけようとしてキーを差し込んでも回せない、車を止めており洋々とするときにキーを抜こうとしても抜けないなど、物理的にキーの動きができなくなってしまいます。

これはキーシリンダー自体のクリアランスが悪く、ちょっとしたごみが入ったり、ホコリがたまってそれが圧縮されたような状態になるとキーシリンダー自体が動かなくなってしまうのです。

応急処置としてはオイルスプレーなどをキー穴に吹き付けて、ガチャガチャやると動くようですが、これはあくまでも応急処置であって、完全に直すにはキーシリンダーを交換しなければなりません。

ただ単に交換するだけであれば、15000円もあればできますが、そうなるとドアやトランクなどと別にキーとなってしまったり、キーレスエントリーも別となってしまうため不便になってしまいます。

キーレスを含めてすべて統一した形で交換するとなると軽く5万円は超えてしまいます。


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