ライトエースバンでよくある故障と修理費用

ショックアブソーバーが外れる

ライトエースバンはトヨタの車として発売されていますが実はダイハツのインドネシア工場で作られている車で中身のすべてはダイハツ製です。
そして作っているのは現地のインドネシア人であって、ものづくりに対して真摯に取り組む日本人とは国民性が違うためどうしても車作りに対してのアバウトさが出てしまいます。
それが原因ということではないと思いたいリコールがライトエースバンや兄弟車のタウンエースバンに発表されています。

 

内容としては走行中にリヤサスペンションにつけられているショックアブソーバーが取れしまうというものです。
走っていて突然リヤサスペンションがフワフワし始めたら驚きますし、かなり危険です。

 

ライトエースのリヤサスペンションはFRの商用バンらしく、簡素なサスペンション構造を持ちます。
カタログ的にはトレーリングリンク式となりますが早い話、コイルスプリングを用いたリジットサスペンションです。
デファレンシャルギヤを一体型のデフケーシングに前後に伸びる2本のアームとコイルスプリング、そしてショックアブソーバーが独立して付けられている形をとっているのですが、そのショックアブソーバーをデフケーシングに固定するナットの締め付けトルクがあまかったようで、走行の振動によって少しずつ緩んでいき、最終的にはナットが外れ、ボルトも抜け落ちてしまうため、ショックアブソーバーが外れてしまうのです。

 

外れてしまうといってもボディ側はちゃんと固定されているのでショックアブソーバーが飛んでいってしまうとか、リヤデフケーシングが取れてしまうとか、いきなり車高が低くなってしまうということはありませんが、突然リヤサスペンションの片側、あるいは両側の減衰力がなくなるということはリヤサスペンションだけやたらとフワフワすることになりますので、かなりの違和感を得ることになります。

 

もしこういった状態になったらすぐに修理に出しましょう。
ショックアブソーバーの固定用ボルトが外れただけであればそれを付けなおすだけで簡単に直すことができます。
費用もリコール対象の修理ということで無償となるでしょう。

 

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ATFが漏れて走れなくなる

これもタウンエースやライトエースに出されているリコールです。

 

ライトエースには商用モデルらしく5速マニュアルトランスミッションと4速オートマチックトランスミッションが用意されていますがその4速オートマチックトランスミッションにおいて、オートマチックトランスミッションフルードがダダ漏れになってしまう可能性があるようなのです。

 

オートマチックトランスミッションには通常のミッションオイルとは違うオートマチックトランスミッションフルード、ATFが入れられています。
このオイルはマニュアルトランスミッションのミッションオイルのようにギヤの潤滑や冷却を行うだけでなく、油圧制御としての作動オイルとして、そしてトルクコンバーターの作動オイルとしても利用されています。
そのため量が多く、オイルの質にも気を配らなければならないのですが、もう1つ気をかけてあげなければならないのがオイルの温度です。

 

オートマチックトランスミッションは非常に複雑な構造を持っており、たくさんある回転部分を潤滑しなければならないのでどうしても熱の影響を受けてしまいます。
もちろんエンジンのすぐわきにつけられているものですのでエンジンの熱もきっともらっていることでしょう。
しかし、あまりにもオイル温度が高くなってしまうとオイルがサラサラになってしまい、可動部をうまく潤滑することができなくなります。
そこでライトエースではATFクーラーという走行風でオイルの温度を下げるラジエーターのようなものをつけてそこでオイルの温度を下げているのです。

 

しかし、そのATFクーラーとトランスミッションをつなぐホースの作りが悪かったようでATFクーラーとホースのジョイント部からATFが漏れてしまうようなのです。
ATFが漏れてしまうとギヤ同士の潤滑が行われないばかりか、油圧制御系もおかしくなってしまいますし、トルクコンバーターも正常に機能しなくなりますのでまともに走ることができないでしょう。
最悪、オートマチックトランスミッションが壊れてしまうかもしれません。

 

リコール整備ではホースやジョイントを対策品に交換するのと共に既に損傷を受けている場合がそれらも無償で修理することになります。

 

VVT-iの故障によるエンジン不調

ライトエースはトヨタの車ですが、生産工場も部品も全てダイハツのものを使って作られています。
当然ながらエンジンもダイハツ製で1.5リッター直列4気筒NAの3SZ-VE型エンジンが搭載されているのですがこのエンジンでかなり多くのエンジントラブルが出ているようです。

 

症状としては、アイドリングの不安定、突然のエンジンストール、ノッキング、始動困難、始動不能、パワー不足、加速不良、燃費の悪化などといったいわゆる「エンジンの不調」といわれるもののほとんどが出ることになっています。
こうなる原因は3SZ-VE型エンジンに採用されているVVT-iです。
ダイハツ製のエンジンですので正確にDVVTというべきなのですが、いわゆる可変バルブタイミング機構と呼ばれるもので、吸気側バルブの開閉タイミングを変化させて、エンジン回転数や負荷のかかり具合を見て最適なオーバーラップをとるための構造です。

 

吸気バルブの開閉タイミングは低回転の時は遅めに高回転の時には早めにあけるようにした方がよく、吸気バルブと排気バルブが同時に開く瞬間、オーバーラップを回転数ごとに調整した方が効率の良い燃焼を得ることができます。
それを得るためにこのエンジンには吸気側に連続的にカムシャフトの位相を変化させるDVVTというものをつけてそれによって実現しているのです。
この構造は油圧制御によって行われているのですが、その制御に使われているオイルはエンジンオイルでエンジンの潤滑を行っているものを利用しています。
ご存じの通り、エンジンオイルは使えば使うほど汚れていくもので、定期的に交換することが求められるわけですが、エンジンオイルの交換を怠って汚れたエンジンオイルを使っているとこのDVVTがうまく機能しなくなり、バルブの開閉タイミングがある一定の場所で固定されてしまうのです。
それが低回転側なのか中回転側なのか高回転側なのかわかりませんが、固定されてしまったり、動きが鈍くなったりすれば最適なバルブの開閉タイミングを得ることができなくなるのでエンジンが不調をきたしてもおかしくありません。

 

修理としてはDVVTのバルブをきれいに清掃するか、新しいものに交換することになります。
費用は清掃だけであれば、50000円といった工賃だけで済みますが、部品交換となると部品代が別途15000円ぐらいかかります。
それとエンジンオイルも交換することになりますのでその費用として3000円ぐらいかかります。
ちなみにこの部分はトラブルが多いところですので中古パーツなどは使わない方がいいでしょう。
工賃が50000円とかなり高い理由は、ついている場所がカムシャフトのところですのでタイミングベルトを外さなければならず、タイミングベルトを取り外すということはその周りのものもすべて取り外さなければならないのでかなりの手間と時間がかかってしまうのです。

もしかすると買い替えしたほうが得するかもしれません・・・

修理より買い替えの方が得する