トヨタ 車種別故障事例

ランドクルーザー70でよくある故障と修理費用

ハブロックインジケーターランプの点滅

最後のクロスカントリー4WDといわれているランドクルーザーの70系、このモデルを最後にランドクルーザーはどんどんSUVに近づいて行ってしまったわけですが、だからこそ今でも人気が高く、再販されたオートスラリア仕様モデルも大ヒットしたわけです。

さて、このモデルで多く出るトラブルですが、いろいろある中でまずはこれを挙げましょう。

ハブロックインジケーターランプの点滅です。

ハブロックインジケーターランプは、オートハブロックがハブをロックしている時に点灯するものですが、それが点滅するというのはオートハブロックシステムに何かしらのトラブルが起きていることを示します。

オートハブロックシステムというのはフロントホイールにつけられてハブロックを電気的に遠隔操作するようにしたもので、ハブロックのオンオフをするためにわざわざ表に出なくても済むようになっています。

ハブロックというものはそもそもフリクションロスをなくし、燃費の向上やパワーダウンの抑制、構造的な負担をとるためにフロントハブにつけられているものです。

フロントホイールとフロントドライブシャフトについているハブとの結合を制御するもので、FRベースのパートタイム4WDである70系では、トランスファーを4WDに切り替えた後にこのハブロックをロック状態にしなければなりません。

そうでないとフロントドライブシャフトはエンジンによって回されますが、ハブロックで空転状態になっていたのでは2WDのままになってしまうからです。

そして4WDから2WDに切り替えた時に今度はハブロックを解除させなければなりませんが、必ずしも2WDにしたからといってハブロックを解除しなければならないというものではなく、2WDでもハブロックをそのままロックさせたままでも大丈夫です。

しかし、燃費は悪くなるし、パワーも食われるということで出来る限り必要のない時はロックを解除した方がいいわけです。

ハブロックはフロントホイールの中央部分につけられていますのでロックしたり解除したりするのにいちいち降りていかなければなりません。

大雨や大雪、寒い時などかなり億劫な思いをします。

ならば運転席に座ったままでロックや解除ができようにしましょうということで考えられたのがここオートハブロックシステムなのです。

構造的にはハブロック内に付けられた電気モーターでロック状態と解除状態を切り替えるようになっており、その電気モーターの制御は4WDコントロールコンピューターで制御されています。

ハブロックインジケーターランプが点滅する時はだいたいがハブに付けらえている電気モーターの破損か4WDコントロールコンピューターの破損が原因です。

電気モーターはつけられているところがハブということで、常にかなり過酷な環境におかれていることから意外と簡単に壊れるようで、主に電気モーターのブラシの損傷によって動作不良となることが多いようです。

中にはあまりにも頻繁に壊れるためマニュアル式のハブロックに付け替える人もいるぐらいです。

4WDコントロールコンピューターは精密な電子部品ですし、作りも設計も当時のものですから経年劣化なども加わってどうしても壊れやすくなってしまいます。

修理としてはハブロックの電気モーターのブラシの交換や4WDコントロールコンピューターの交換で対処します。

費用としてはブラシ交換が一か所工賃込みで5000円ぐらい、4WDコントロールコンピューターの交換で工賃込みで3万円ぐらいに費用が掛かります。

 

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ラジエーターからの冷却水漏れ

このトラブルは70系ランドクルーザーを持っている方なら必ず一度は経験するだろうといわれるぐらい多発しているものです。

それがラジエーターからの冷却水漏れです。

70系ランドクルーザーも水冷式エンジンを持っているので当然ながら冷却水とそれを冷却するラジエーターを持っていますが古いモデルであることによる金属疲労や変形によってラジエーターに穴が開いたり亀裂が入ったりすることで冷却水が漏れることもありますが、そもそもこの時代のトヨタの車はランドクルーザーだけでなくてもいろいろなモデルでラジエーターからの冷却水漏れが起きているので、当時のラジエーターの部品自体の作りや質が悪かったともいえると思います。

現にこの70系ランドクルーザーで一番多いのは外力や腐食による冷却水漏れではなく、アッパータンクとコアを結合させている溶接の部分にクラックが入ることで冷却水漏れが起こることが多くなっています。

この部分から冷却水漏れが起こるとコアのど真ん中に穴が開いて漏れる時ほど派手に漏れることがなく、鈍感な方、車に気をかけてあげていない方などでは気が付かれないこともあり、何か他のことでエンジンルームを見たり、下を覗き込んだ時に偶然見つけるということが多いようです。

だいたいそういった時は冷却水のリザーバータンクの量がかなり減っている状態であることが多く、オーバーヒートを引き起こす一歩手前であったりします。
修理は基本的にラジエーターの交換で行います。

費用はラジエーターの部品代として中国製で2万円ぐらい、日本製で35000円ぐらい、更に冷却水が1500円ぐらい、交換工賃が15000円ぐらいとなります。

漏れる量がわずかで亀裂や穴が小さいものであれば溶接や専用のパテなどで穴や亀裂を埋めることができますがたぶんすぐにまた違うところから漏れ始めることになりますから寿命だと思って交換してしまった方がいいでしょう・・・もちろん日本製のラジエーターにです。

中国製は1年と持ちません。

 

アイドルプーリーの焼き付き

自動車のエンジンというものはクランクシャフトから取り出した回転を様々なものの駆動力として使います。

オルタネーター、パワーステアリングポンプ、エアコンコンプレッサーなどそのほとんどがプーリーとVベルトを介して受ける形をとっていますが、エンジンがかかっていれば常に回り続けている部分だけあって、経年劣化などでプーリーのまわりが悪くなったり、Vベルトが切れてしまったりということが起きます。

特に70系ランドクルーザーともなるとだいぶ古いモデルですので扱い次第ではいろいろなことが起きます。

1つにこういった症状があります。

走行中に突然エンジンルームからキュルキュルといったかなり大きな音がしたと思ったらエンジンルームから白煙が出るというもの、急いで車を止めてボンネットフードを開けてみたら、ゴムが燃えるようなにおいと真っ白な煙に覆われてしまいました。

煙の出どころはどうやらベルトが張り巡らされているラジエーターのすぐ後ろあたりでどうやらベルトがかかっているどこかのプーリーが固着してしまい、そこで摩擦熱が発生してベルトを燃やしているようなのです。

固着が疑われるのがパワーステアリングポンプを駆動するためのプーリーのすぐ横にあるアイドルプーリーです。

アイドルプーリーですのでそれ自体の回転が止まったとしてもシステム的には全く問題がありませんが、ベルトに張りを与えている部分だけあってここが固着してしまうとベルトに非常に大きな負担がかかります。

実はパワーステアリングポンププーリーやエアコンコンプレッサープーリーの近くにあるアイドルプーリーのボールベアリングが固着するという事例はこの70系ランドクルーザーでは持病みたいなものらしいです。

修理はアイドルプーリーを取り外してボールベアリングを交換することで行いますが、ディーラーに持ち込んでしまうとアイドルプーリーごとの交換となります。

費用的にもボールベアリングだけを交換する方法をとるのであれば5,000円にも満たない金額で済みますがアイドルプーリーごと交換となると安くても15,000円ぐらいはかかってしまうでしょう。


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