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THS-IIの故障
カローラの中のカローラ、セダンモデルのカローラアクシオにはガソリンエンジンモデルの他にハイブリッドモデルが用意されています。
1.5リッター直列4気筒の1NZ-FXE型エンジンに1LM型電気モーターの組み合わせのTHS-IIが搭載されているのですが、この組み合わせをどこかで聞いたことはないでしょうか。
そうです、この組み合わせはアクアと全く同じものなのです。
実はカローラシリーズでハイブリッドモデルを作ろうということになった時に大衆車ならでは「廉価」という絶対条件が存在していました。
それまでトヨタはハイブリッドモデルとガソリンエンジンモデルの両方があるモデルの場合では、ハイブリッドモデルの価格をかなり高くして、開発費の回収や利益を増やすということをしていたわけですが、低価格が魅力の大衆車であるカローラシリーズではさすがに極端なことができないため、どうしても流用するしかなかったのです。
そこでカローラシリーズが昔から採用していた1.5リッタークラスに合致する1.5リッターエンジンを搭載したハイブリッドモデル、アクアに白羽の矢が立ったのです。
ハイブリッドシステムだけに関してだけ言えば、アクアと何から何まで同じということになりますからトラブルが多いアクアで起きていることがこのカローラアクシオでも起こるということで、現にいろいろなトラブルが起きています。
ただやはり多く出ているのはバッテリーのトラブルとインバーターのトラブルです。
バッテリーのトラブルはニッケル水素バッテリーで強く出るメモリー効果によるものが多く、それまだたくさん充電できていたものがだんだんその容量が少なくなってしまい、しまいには新車当時の半分以下にまでなってしまうということもあるそうです。
正常なものでも使い続けていけば必ずバッテリー容量が少なくなるものですが、通常は少しずつで毎日乗っている人間でも気が付かない程度のスピードで劣化していくものですが、トヨタのTHS-IIに使われているニッケル水素バッテリーはかなりの割合で短期間で急激に容量が減ってしまうことになるようです。
この症状が出てしまうと充電のために頻繁にエンジンがかかるようになってしまうので、燃費がすこぶる悪くなってしまいます。
修理は約30万円ぐらいかけてバッテリーを交換しなければなりません。
ただし、新車保証に該当しますので5年以内10万キロ以下であれば無償修理となります。
もう1つのインバーターの故障ですが、こちらは電気の変流をする時出る熱が異常に高くなることから起きるものでこれもインバーターの性能のばらつきによって出るものとでないものがあるようです。
熱が高くなると他の部分にも悪影響を及ぼしますので、安全機能が働いて機能をストップさせます。
その後、温度が下がれば正常に機能するようになりますが、また高温状態になりますので、インバーターとバッテリーの交換をしなければなりません。
こちらの修理費用はだいたい50万円ぐらい、インバーターの他にバッテリーも同時に交換するのでかなりの金額となりますが仮にインバーターだけの交換となるとだいたい30万円ぐらいになるでしょう。
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イグニッションコイル故障でエンスト
カローラアクシオにはガソリンエンジンモデルとして1.3リッターエンジンモデルと1.5リッターエンジンモデルがありますがその内1.5リッターエンジンモデルにおいて突然のエンジンストールは加速不良を起こすというトラブルがたくさん出ているようです。
1.5リッターエンジンモデルには直列4気筒NAの1NZ-FE型エンジンが搭載されていますがそのモデルでそれまで普通に走っていたのに加速しようとアクセルペダルを深く踏み込んでもまるでカブっているかのような、ゴボゴボっといったような音がするだけで加速しなかったり、その後エンジンが止まってしまうということが突然起こることがあるようです。
エンジンが止まっても再度エンジンを掛ければすぐにかかるようですが、すぐにエンジン回転数がアイドリング回転数より低くなってしまい、補正がかかるのですがそれでも耐え切れずのエンジンが止まってしまいます。
こういう状態になったらもうすでに自走することができませんですぐにロードサービスを呼ぶしかありません。
実はこのトラブルを引き起こしているのはイグニッションコイルです。
1NZ-FE型エンジンは4気筒ですのでスパークプラグが4本あり、ダイレクトイグニッションですのでイグニッションコイルもスパークプラグに1つずつ付けられているわけでが、どうやらこのエンジンにつけられているイグニッションコイルは耐久性があまり良くないようで、それなりの走行距離や年式を重ねると壊れてしまうことがあるようです。
イグニッションコイルが壊れてしまうとスパークプラグが火花を飛ばすことができなくなり失火状態となります。
壊れるのは4つすべてではなくその中のひとつということが多いのですがたった一つのシリンダーで正常な燃焼が行われないだけでエンジンというのはここまで調子を落としてしまうものなのです。
イグニッションコイル自体、消耗品に近いもので比較的早い段階で壊れることが多いのですが、このエンジンのものはそういったことを踏まえて考えてもかなり早く壊れるようで部品自体の質を疑うことになります。
修理としては、ダメになったイグニッションコイルを新しいものに交換することで行いますが、1つでも壊れた羅他のも壊れる可能性がかなり高いのでできればついでの4つまとめて交換した方がいいでしょう。
修理費用は部品代、ディーラーでの工賃込みでだいたい32000円ぐらいとなります。
マニュアルトランスミッションが動かない
カローラアクシオはカローラセダン時代から大衆車として作られてきており、高齢者ドライバーにも好まれている車です。
高齢者ドライバーに中にはオートマチックトランスミッションやCVT、DCTといったいわゆる2ペダルのものを好まない方が結構多いため、トヨタとしてもそういった需要に合わせるためにこのカローラアクシオにも1.5リッターエンジンモデルだけに5速マニュアルトランスミッションモデルを用意しています。
このマニュアルトランスミッションはいわゆる汎用タイプのマニュアルトランスミッションで、スポーツモデルにつけられるようなものではありません。
シフトストロークも大きいですし、シフトフィールもダルですが、高齢者ドライバーにはこれぐらいの遊びがあったの方がいいのかもしれません。
ただ、このマニュアルトランスミッションにトラブルが出やすいようです。
症状としてはシフトチェンジに際にギヤが入りにくかったり、やたらと硬かったりといったものやバックギヤだけに入らないというものもあるようです。
原因はシフトコントロールケーブルがねじれていてスムーズに動かなくなっていて、更に動きの悪いところを持ってきて無理やり動かしたことでワイヤーが一部切れてしまい、毛羽立ってしまったことで起きているのです。
そもそもどうしてワイヤーがねじれてしまっているのかが不思議ですが、それまでは何ともなく捜査できていたのですから何か原因があるのかもしれません。
とりあえず修理としてはシフトコントロールケーブルを新しいものに交換します。
修理費用はケーブル自体は1万円ぐらいで手に入れることができますが交換作業が少し面倒ですので工賃だけで3万円から35000円ぐらいかかってしまいます。
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