レクサス 車種別故障事例

レクサスHS250hでよくある故障と修理費用

ハイブリッドシステムTHS-IIの故障

HS250hはレクサス店だけの車だと思われがちですが99%、SAIと同じ車でSAIのレクサス店バージョン、無駄に車両価格が高いSAIといっていいでしょう。

このモデルはSAIと同じようにハイブリッドモデル専用車種として作られていて、エンジンモデルは用意されていません。

構造的には3代目プリウスのグレードアップモデルといったもので、エンジンはトヨタの大型ミニバンで使用されている2.4リッター2AZ-FXE型に置き換えられ、電気モーターも同じくアルファード兄弟車やカムリに使われている2JM型に置換されています。

ただ、それを制御するハイブリッドシステムはプリウスと全く同じ構造のTHS-IIでバッテリーもリチウムイオンバッテリーではなく、ニッケル水素バッテリーが使われています。

ということは400万円以上もする高級大衆車(?)であるHS250hにもTHS-IIが持つ既知のトラブルがたくさん出ているということになります。

よく出ているのがバッテリーのトラブル、HS250hには当時のトヨタの車でよく使われていたニッケル水素バッテリーが搭載されているのですが、このバッテリーの質があまり良くなく、いわゆるメモリー効果が強く出ることが多く、まだバッテリーに容量がたくさんあるのに満充電となっているかのような状態となってしまいます。

その結果、ハイブリッドシステムが充電しようと制御してもバッテリー側で「満タンです」としてしまうため充電をすることができなくなり、充電ができなくなることからEV走行やアシストをする時間が極端に短くなってしまうことからハイブリッドモデルである意味がないぐらいの燃費が悪化してしまうのです。

燃費が良いことだけが唯一のメリットであるHS250hにとってこの状態は最悪の状態ですが、これはバッテリー自体の質が悪いことで起こっているトラブルですので、修理としてはバッテリーを交換するしかありません。

ただうれしいことにハイブリッドシステムもバッテリーも新車保証に含まれているようですので、5年以内、10万キロ以下であれば無償で交換することができます。

5年以上経っている、10万キロ以上走っている、中古で買って新車保証を継続していないということになりますとかなりのお金がかかります。

部品代として30万円ぐらい、レクサス店ならでは高い工賃が20万円ぐらい、あわせて50万円以上の修理費用がかかってしまうでしょう。

 

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ボディの異音

HS250hは安くても420万円以上もするいわゆる高額高級車両ですが、悲しいことにそれが中身と伴っていません。

それが明らかにわかるのがボディの作りです。
このモデルはSAIと90%ほど同じ車で、その大部分は共通のものを使っています。

その大部分の中にはフレームというものも含まれており、ハイブリッド大衆セダンとして作られているSAIと同じフレームが使われているということになります。

実はこのフレームはまさしく大衆車に使われるべきものでとにかく軟なつくりになっています。

軟といっても強度がないということではなく、事故などを起こした時に乗っている人間を守ることができないという意味ではありません。

トヨタはそういった明確にわかる部分には手を抜かない自動車メーカーですので、そのようなへまはせず、外からの衝撃などに対しては必要最低限の強度は持っており、それによって安全性能が低いということを言わせたりはしません。

では何が軟なのかというとそれは強度ではなく剛性、いわゆるボディ剛性というものです。

ボディ剛性とはボディと一体化になっているフレームに外部から力が加わった時に起こる変形からどれだけ正常な状態に戻るのかということを表すもので、フレームがどれだけの力でつぶれるかといったことを表す強度とは違う目線で見なければなりません。

車のボディというのは走行中にいろいろな方向からかかる力で多少なりとも変形していますが、ボディ全体がスプリングのように元の形状に戻るようになっています。

それがあって初めて正常な走りができるようになるわけですし、走行性能も乗り心地も確保することができるのです。

しかし、ボディ剛性を高めるためにはそれなりの厚みの鋼板や質のいい鋼材が必要で、そういったものは得てして単価が高く、安く車を作ろうとするトヨタの意思とは全く正反対となってしまうのです。

そういった中でトヨタが取った方向性は「強度をぎりぎり保ちながらもボディ剛性は軽視して、安く作りましょう」ということでした。

これが昨今のトヨタグループの車作りの根幹にあるもので、大衆車のSAIも高額大衆車のHS250hも同じです。

要するにボディに一度で大きな力が加わってしまったらボディが曲がってしまうということです。

車のボディの構造上、前後方向、左右方向に曲がってしまうということはなく、斜めに捻じれる形で曲がってしまうのですが、こうなってしまうとまっすぐに走らない、右折と左折でフィーリングが違うなどといった走行中の違和感と共に、ボディがねじれたことによってそのボディにつけられている部品が浮いてしまい、走行中の振動やボディの変形によって異音を発生させることになります。

こうなってしまった場合、修理としてできることは30万円以上の費用をかけてフレーム修正機を使ってフレームをまっすぐに戻すしかありません。

しかし、もともとのボディのボディ剛性が低いわけですからまた同じように曲がってしまうわけですので、やるだけ無駄かもしれません。

早い話、HS250hがそういった車であるということを理解して、ボディ剛性の無さからくるトラブルは見てみぬふりをしなければいけないということです。

 

夏場にエアコンが効かない!?

真夏で快適に運転することができるようになった最大の理由は自動車にエアコンが付けられるようになったことです。

それまでは冷却水の温度を使ったヒーター機能と送風しか使えなかったのが冷房が使えるということになったのは自動車技術の大きな進歩といっていいでしょう。

カーエアコンの冷房機能は冷媒ガスを専用のコンプレッサーで圧縮して液化し、液体となった冷媒をエボパレーターの直前で気化して、その時に得られる気化熱によって冷えたエアコンガスをエボパレーターに流し込み、そのエボパレーターにファンで空気をあてることで冷気を得る仕組みになっています。

一度気化した冷媒ガスはまたコンプレッサーに運ばれ、再度圧縮してまた同じサイクルを刻んでいくわけです。

コンプレッサーは基本的にエンジンの回転、クランクシャフトの回転をプーリーとゴムベルトを介して得る形をとっており、そのオンオフを電磁クラッチで制御しています。

しかし、困ったことにHS250hのようなハイブリッドモデルはできるだけエンジンがかからないようにしている車で、エンジンの回転を利用することが難しいわけで、仮にエアコンのコンプレッサーを回すためだけにエンジンをかけるのではハイブリッドモデルである意味が無くなってしまいます。

そこでそういったことを解消するためにこのHS250hではエアコンコンプレッサーをエンジンの回転で回すのではなく独立した電気モーターで回す仕組みを採用しているのです。

家庭用エアコンと同じで電気の力でコンプレッサーを回して冷気を得るということになります。

しかし、夏場になるとかなり負担が大きいのか、数年でこの電動式エアコンコンプレッサーが壊れてしまい、コンプレッサー内部が焼き付いてしまったり、モーターのコイルが切れてしまうというトラブルが発生しています。

修理はレクサス店で正規の部品、正規の工賃で修理をするとだいたい50万円ぐらいかかりますが、程度のいい中古部品を使って一般の整備工場などで交換すれば10万円ぐらいで済ますことができるようです。


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