回転数は上がっても走らない
ウィングロードに搭載されているCVTはどうやらいろいろなトラブルを抱えているようです。
結構、話に聞くのが低速走行中にトランスミッションのあたりから「コトコト」とか「カタカタ」という音が聞こえ、時間と共にその音が大きくなっていき、しまいにはエンジン回転数は上がっても加速していかないとか、全く進まないということになってしまうようです。
この症状は完全にCVTのトラブルで、エンジン回転数が上がっても加速しないものはCVT内部のステップモーターの不良であることが多く、全く進まない状態ではCVTベルト切れが疑われます。
ステップモーターの故障であれば、部品代45000円払って交換すればいいのですが、ベルト切れとなった場合はCVTの乗せ換えが必要となり軽く30万円以上の費用が掛かってしまうでしょう。
このCVTには一部リコールが出たものもあるようですが、こういったトラブルは日産のCVT全てにおいてあるようです。
CVTから変な音がしたらすぐにディーラーに駆け込みましょう、それが修理費用を安く上げるコツです。
エアコンフィルターの目詰まりから起こるトラブル
Y12型ウィングロードではエアコントラブルが多いようで、エアコンから風が出ない、出ても微風にしかならないという事例をよく聞きます
通常、こういった症状ではブロアモーターの故障を疑うことが多いのですが、この車によくあるパターンではブロアモーター自体は全く無傷で、そこに至るまでの電気系のどこかがだめになっていることが多いようです。
一番多いのがパワートランジスターという部分、オートエアコンで風量調整をつかさどるところなのですが、熱によって不調をきたすことが多いようです。
修理にはこのパワートランジスターの交換をすることになり、部品代で6000円程度と工賃が5000円程度かかります。
エンストとエンジン始動不能
Y11型ウィングロードでしばしばあるのがアイドリング中のエンジンストールと再始動の困難というものです。
この車に搭載されているエンジンはタイミングチェーン式で日産エンジン特有のタイミングチェーンの伸びということも考えられるのですが、ウィングロードのエンジンではクランク角センサーの不良であることが多く、タイミングチェーンはあまり関係ないようです。
日産ではクランク角センサーのことをPOSセンサーと呼んでいるようで、これを交換するだけで今までの症状がまるでなかったかのように改善されるようです。
実はこの部分、過去にリコールが出されていたところなのですが、リコール整備を行っている車でも再度このような症状が出ることが多いようで、ほとんどの場合、実費でもう一度交換する車が結構あるようです。
この修理には部品代として2750円と工賃がかかるのですが、工賃が1万円ぐらいと部品代より工賃がかなりかかることになります。
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セレクターレバーが動かない
オートマチックトランスミッションを搭載するウイングロードにおいて、セレクターレバーが全く動かせないというトラブルが発生しているようです。
セレクターレバーは安全のためにブレーキペダルを踏んでいなければ動かせないような仕組みになっているのですが、実はその仕組みに不具合が起きて、それによって今回の様なセレクターレバーが動かないという症状が出てしまうようです。
その仕組みはセレクターレバーの付け根あたりにつけられているもので、ブレーキペダルの動きに連動して動くステッピングモーターとロックを解除する機構とをつなぐ樹脂パーツが折れてしまい、ブレーキペダルを踏んでいてもロックが解除されないことからセレクターレバーが動かないということなのです。
直すにはこの折れた樹脂パーツを新しいものに交換すればいいのですが、日産からはこの部品だけの供給は行っておらず、セレクタレバーアッセンブリーごと交換しなければならないようです。
部品代は新品で2万円以上しますが、中古品などが出回っているのでそちらを使うか、その部品だけを取り出して直すともっと安くすることができます。
プラグ交換のつもりが
エンジンの状態をチェックするときにエンジンオイルやブレーキオイル、冷却水の状態などを見ることがありますが、最近の車はスパークプラグを見ることがなくなりました。
白金プラグという劣化の少ないスパークプラグを使うようになり、ある意味メンテナンスフリーとなっているのですが、永遠に正常であるということではなく、スパークプラグ交換はやはり必要となるものです。
そこでディーラーに持ち込んでスパークプラグの交換をお願いすることになりますが、これがとんでもない費用を取られることになります。
スパークプラグは4本で8000円ぐらいするので、それに若干の工賃を加えても1万円もしないだろうと思いきや、見積書は15000円以上の金額が記入されているではありませんか。
スパークプラグを交換するのにどうしてこんな金額になるのか?
それは工賃が高いからです。
ウイングロードのエンジンルームを覗いてみれば、どうして工賃が高いかがわかります。
それはエンジンの上に樹脂製のインテークマニホールドがあって、それを取り外さなければスパークプラグにアクセスできないようなつくりになっているのです。
要するにインテークマニホールドを取り外す工賃が含まれているということです。
しかし、日産もこんなに整備性の悪いエンジンをよく作ったものです。
エンジン構造によって生まれたトラブル
ウイングロードでは走行距離問わず、点火系のトラブルが非常に多く発生しています。
特に気温が高くなる夏場に多く発生しているようですが、一番多いのがイグニッションコイルの不調によるトラブルです。
ウイングロードのエンジンはヘッドカバーの上にインテークマニホールドが覆いかぶさるようなレイアウトとなっており、そこに非常に熱がたまりやすくなり、その熱によってイグニッションコイルが壊れてしまうようなのです。
症状としてはエンジンの始動困難や突然のエンストで、これが起こった場合はイグニッションコイルを交換しなければ直すことはできません。
費用は一本5000円ぐらいの部品代と1万万円以上もの工賃が加算されます。
エンジンにも悪影響を与え、更に整備性もよくないこのエンジン、どうにかしてもらいたいものです。
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