ハイエースワゴンでよくある故障と修理費用

ブレーキを踏むと聞こえる異音

ミニバン全盛の時代となっていてもキャビンの広さ、定員の多さ、使い勝手の良さなどからあえてワンボックスワゴンのハイエースワゴンを選ぶ方が結構多いようです。
それに意外と丈夫で壊れにくいのでそういった面でもメリットがあるのではないでしょうか。

 

とはいっても天下のハイエースワゴンも機械です、絶対に壊れないことはなく、これまでにもこの車ならではの故障事例が複数出ているようです。
その1つが、ブレーキをかけた時にフロント周りから聞こえる異音です。
音の質としてはギュッギュッといったゴムが無理やりねじられているような音でその音が出るタイミングは主にブレーキペダルを踏んだ時と段差を超える時などです。

 

この2つのシチュエーションで共通して言えることはフロントサスペンションがバンプするというところです。
ブレーキペダルを踏めば、縦Gが前にかかり、それによってフロントサスペンションがバンプします。
段差を乗り越える時も当然ながらフロントサスペンションが衝撃を受けてバンプします。
どうやら異音はフロントサスペンションがバンプした時に発生しているようです。

 

フロントサスペンション周りを見てみても特別何かが壊れているとか外れているというところは見つからなかったのですが、ロアーアームの中央あたりに何かにヒットしたような傷が見つかりました。
ハイエースのフロントサスペンションはトーションバースプリング式のダブルウィッシュボーンが採用されているのですが、ロアアームの位置が比較的低い位置についており、気が付かないうちにロアアームを段差などにヒットさせてしまうことがよくあるのです。
特にフル定員で乗った時などかなりの重量がかかっているので、その分だけロードクリアランスも少なくなりヒットしやすいのでしょう。

 

ロアーアームは鋼材を袋状にしたものが使われていますが、これが意外と華奢に作られていてちょっとぶつけてだけでも曲がってしまいます。
この部分が曲がってしまうとロアーアームと買う部分を連結する場所に入れられているゴムブッシュがつぶれてしまい動きが悪くなってしまうのです。

 

実はギュッギュッと異音はこの動きが悪くなったゴムブッシュが無理やり動かされていることによって発生しているものだったのです。
修理はゴムブッシュを交換・・・といきたいところですが、ロアーアームとゴムブッシュは一体式となっているのでゴムブッシュだけの交換ができませんのでロアーアームごとそっくり交換することになります。
費用は新品部品の部品代として25000円ぐらい、工賃として1万円ぐらい取られることになります。
この部分は中古バーツとして流通しているのでそういったものでアームの曲がりがないもの、ゴムブッシュのへたりがないものを探して使うのもいいかと思います。
中古パーツなら1万円ぐらいで手に入れることができるでしょう。

 

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トリプルムーンルーフの固着

まだミニバンというものがあまり普及していなかった時代、多人数乗りのワゴンモデルといったらワンボックスワゴンしかありませんでした。
その時代に発売された100系ハイエースワゴンには現在の大型ミニバンの通ずるような豪華な装備をもったスーパーカスタムリミテッドというグレードが設定されていました。
それには現在のミニバンなら当たり前となっているツインエアコンやパワースライドドアなどが付けられていて、更にオプションでトリプルムーンルーフという3つの開口部のあるサンルーフを選ぶことができました。

 

ちょうどセカンドシートの真上あたりに一番大きな開口部を持つサンルーフが付けられているのですが、それは運転席から、またはセカンドシートからボタン一つで開閉させることができるのですが、長い間、開けることもなく閉めっぱなしにしておくとスイッチを押しても「カチッ」といったリレーの音だけが聞こえるだけでサンルーフを開けることができなくなってしまいます。

 

こうなる原因は開閉するサンルーフとボディの間に入れられているゴムパッキンが完全に固着してしまい一体化してしまっているからなのです。
この部分は開く時にわずかに垂直方向に移動してゴムパッキンから剥がされるような動作をしてからスライドするような仕組みになっているので、最初の垂直な動きができなければその後のスライド動作ができないのでいくら電気モーターであけようとしても最初の段階がクリアできないのであけることができません。

 

修理としては、サンルーフやレール、電動モーターまですべて交換となりますのでそれこそ工賃込みで50万円以上の費用が掛かってしまいます。
それにだいぶ昔のモデルですので果たしてその部分の部品があるかどうかわかりません。
中古パーツにしてもどれだけ残っているか全くわかりませんので、いくらぐらいで出に入れることができるのかということもわかるはずもありません。

 

ただ、この方法はあくまでも部品交換でしか修理をしないディーラーでの話で、こういった車に精通している一般の整備工場などではちょっとしたテクニックを使って部品交換無しで直してしまうところがあるようです。
この方法を使えば、工賃だけしかかかりませんので修理費用も2万円ぐらいで済むのではないでしょうか。

 

1KZ-TEの弱点

100系ハイエースの時代に採用されていたハイパワーディーゼルエンジンの1KZ-TE、3リッターインタークーラー付ディーゼルターボエンジンで最大で130psを発生させるエンジンです。
当時のディーゼルエンジンモデルとしては中々のパワーを持ち、フル定員で乗っても楽に走れるのはいいですが、このエンジンを搭載するモデルには最大の欠点があります。
それがオーバーヒートです。

 

オーバーヒートは何かしらの原因でエンジンの熱を放熱することができなくなった状態で、軽微なものであれば、パワーダウンとかエンジンフィールの悪化、突然のエンスト、アイドリング回転数が不安定なで済みますが、ひどいものとなるとエンジンのいたるところから蒸気が吹き出し、エンジンは完全にストップ、エンジンのガスケットやパッキンなどすべて吹き飛んでしまうため、蒸気となった冷却水の他にエンジンオイルなども巻き散らかされてしまいます。

 

もともとディーゼルエンジンは圧縮比が高いので燃焼温度も高く、オーバーヒート気味になりやすいのですが、このエンジンの場合はラジエーターの作りや容量が悪く、ラジエーターホースの劣化の早さ、各部分からの水漏れ、ラジエーターキャップのゴムやスプリングの劣化なども起こりやすいためどうしてもオーバーヒートを起こしがちとなってしまうのです。

 

この車を運転するのであれば、せめて水温計だけはまめにチェックしましょう。
水温計の針がいつもよりもH側に寄っているところを見つけたらすぐにエンジン周りをチェックしたり、点検に出した方がいいでしょう。
もしオーバーヒートを起こしてしてしまったら軽度なものであれば、冷却水の温度が下がればまた走り出すことができますので、動くうちに点検に出しましょう。
その時に走ることができたからといってそのまま乗り続けるのはよくありません。
一度でもそういった症状が出たらまた出る可能性がかなり高いので、その段階で完璧に直しておくことをおすすめします。
修理費用はオーバーヒートの段階、あるいは原因によって大きく異なりますが、3000円ぐらいから20万円ぐらいの費用が掛かると思っておきましょう。

もしかすると買い替えしたほうが得するかもしれません・・・

修理より買い替えの方が得する