インジェクターのヒビ
ワンボックスバンとして大人気のトヨタの200系ハイエースですが、この車にも少々厄介なトラブルが出ることがあるようです。
症状としては、ディーゼルエンジンを搭載してモデルでエンジンのツキがわるいとかアイドリングが不調であるとかパワーが落ちているといった状態、この状態になっているときはとりあえず燃料系を疑っておきましょう。
何故ならこれに至るようなトラブルが多発しているからです。
トラブル個所はインジェクター、現象はインジェクターの一部にひびが入り、そこから燃料が漏れてしまうということです。
ディーゼルエンジンのインジェクターは非常に強い圧力で燃料を噴射しています。
しかし、途中で燃料が漏れているということは正常な燃圧になっていないということで、さまざまな障害をもたらすのです。
実はこのトラブルはリコールとなっているもので2007年から2010年生産されたモデルがその対象となっています。
リコールですのですべて無料で整備を行ってくれますが、燃料系だけに必ず行っておきたいものです。
リヤコンビネーションランプの色あせ
1989年11月から2000年4月までに生産された100系ハイエースにはリヤコンビネーションランプの色あせが発生します。
原因はリヤコンビネーションランプに用いられている樹脂の材質が悪いからで、最初は真っ赤だったのに紫外線を浴びることによってだんだん白っぽくなってしまうのです。
リヤコンビネーションランプといえば、法律的にも重要保安部品としてあつかわれ、色は赤と決められているので、色あせた白っぽい赤では当然車検すら通りません。
そこでトヨタではこの部分をリコールとし、質の良い樹脂で作られた対策品に無償交換しています。
エンジン警告灯が頻繁に点灯
ハイエースにはガソリンエンジンモデルの他のディーゼルエンジンモデルがあるのですが、そのディーゼルエンジンモデルにおいてしばしばエンジン警告灯が点灯する事実があります。
エンジン警告灯はエンジン自体に重大なトラブルが起こりそうな時に点灯するものですが、ハイエースのこの状態においてはエンジン自体には何もトラブルは起こっていません。
ではどこがおかしいのかというとそれはDPRというところです。
DPRは排気ガス浄化装置というもので、いわゆるディーゼルエンジン用の強力な触媒です。
この触媒には絶えず、煤がたまるような仕組みになっており、時折条件にあわせて自動的にその煤を燃焼してDPR自体をきれいするようになっています。
DPR内に煤がたまっているかいないかを検知するのが、DPRセンサーというもので実はそれが壊れやすいようでそれによって自動クリーニングができない状態になり、それでエンジン警告灯が点灯してしまうらしいのです。
これを直すにはDPRセンサーと場合によってはDPR自体も交換しなければならないようです。
ただ、トヨタではこれをリコールとしているので、部品交換自体は全て無料で行うことができます。
ハイエース君がDPR異常でエンジン警告灯点灯(; ̄ェ ̄)とりあえずコンピュータリセットして強制稼働させて復帰した。うーむ、この機能については個人的に納得出来ない
— りゅう爺@ぶさお・ぶさぶっさ一世♡ (@tanryug) December 9, 2011
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アクセルオンオフでガクガクする
ハイエースは国内外ともに非常に人気の高い商用車ですが、少々車ゆえのトラブルというものが多く報告されています。
その症状は巡航走行中でも軽くアクセルを踏んだり話したりしただけなのに、リヤ周りからガコッ!といった音と共にガクガクするといったものです。
この症状はハイエースに限らず商用車に多いもので、荷物満載状態で運転することによって、デファレンシャルギヤに負担がかかり、それによってギヤが摩耗やカケなどを起こし、ギヤ同士の組み合わせの隙間が広くなってしまうことから起こるようです、いわゆるバックラッシュというものです。
修理には軽度のものであれば、デファレンシャルギヤ内のギヤのクリアランス調整を行えば直りますが、ほとんどの場合はデファレンシャルギヤごとそっくり交換や負担がかかるピニオンギヤ交換をすることになります。
費用的にはデファレンシャルギヤの部品代として6万円ぐらい、デフオイルが2000円ぐらい、工賃が35000円ぐらいかかることになります。
中古部品やリビルト品などもあり、新品の半額以下で手に入れることができますが、状態の良いものがあまりないのでできれば新品を使いたいところです。
エンジンオイルの減りが早い
トヨタのエンジンは何かとエンジンオイル消費が早いことで有名となっていますが、このハイエースにおいても全く違うエンジンなのですがエンジンオイル消費が異常に多くなるという事例があります。
月に2リッターものエンジンオイルを喰ってしまうものもあるようですが、ハイエースの場合はエンジン自体の構造がどうのということではなく、長く乗り続けてきたことによるエンジン内部の摩耗が原因であることが多いようです。
このあたりも商用車ならではのことです。
修理は基本的にはオーバーホールか、エンジン乗せ換えとなりますが、費用面で考えるとリビルトエンジンへの乗せ換えが一番いいかと思います。
新品エンジンでもいいですが40万円以上もかかってしまうので、20万円台ぐらいのリビルトエンジンで十分だと思います。
ハイエースの弱点オルタネーターの故障
現行モデルにおいて一番の弱点といっていいのがオルタネーターでしょう。
軽い症状ではオルタネーターからの異音、そこから発電不良となり、気が付くのはバッテリーが上がった時というのがよくあるパターンです。
ハイエースのオルタネーターには燃費対策のためにプーリー部にワンウェイクラッチを内蔵してものが使われおり、そのワンウェイクラッチの強度がないために、普通に運転していてもいきなりこういった症状を示すことがあるのです。
プーリーだけが空回りしたり、固着してベルトが滑ったりするのでほとんど発電されない状態になってしまいます。
幸いなことにオルタネーター自体には何の故障もないことが多いのでプーリーだけの交換で済みそうです。
修理費用は部品代として5,000円以下、それに工賃8,000円ぐらいがかかるので高くても15,000円以下で収まるでしょう。
あと数ヶ月で10年30万kmをむかえるハイエース🚐、最近エンジン周りからの異音がひどくて修理してもらいました。原因はオルタネータだと思うんですが、その周りの消耗品交換とオイル漏れ修理で総額15万… https://t.co/aAmkIN3ocu
— 酒は呑んでも飲まれるなオレオレ (@dsk24) September 4, 2017
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