マツダ 車種別故障事例

AZワゴンでよくある故障と修理費用

エンジンがかからなくなるリコール

これはMJ23S型のAZワゴン、またはそのOEM元モデルとなるワゴンRに出ているリコールです。

まず症状ですがキーを差してエンジンを掛けようとしてキーをひねってもエンジンがかからないというものです。

エンジンがかからないという症状にはいろいろな原因がありますが、今回のリコールは思ってもみないところの不具合で起きています。

それがオートステアリングロックです。

AZワゴンだけでなくそれ以外の車でもそうですが、キーシリンダーからキーを抜くとステアリングホイールが回らなくなります。

これは防犯のためにこうなっているのですが、これはキーシリンダーのところに付けられているリンケージで機能するようになっているオートステアリングロック機構と呼ばれるものです。

キーを差してエンジンを掛けようとしてキーをひねるとオートステアリングロックが外れて、ステアリングホイールが自由に回せるようになってからエンジンがかかるようになるのが普通の動きなのですが、AZワゴンではキーは回ってもオートステアリングロックの不具合でロック自体が解除されないことがあり、それによって安全機能が働いて、エンジンを掛けることができない、スターターモーターを回すことができなくなってしまうのです。

ドライバーからすればオートステアリングロックが外れているかどうかなど実際にステアリングホイールを回そうとしなければわからないので、意味もなくエンジンがかからないということになり、やれバッテリーが上がっているのかとかスターターモーターが壊れたとか、オルタネーターがおかしいのではと大騒ぎになってしまうわけです。

もちろんそういった理由でエンジンがかからないというトラブルはたくさんありますがAZワゴンではオートステアリングロックによるエンジン始動不能というものがあるのを忘れないでください。

こうなる理由はオートステアリングロックを構成している部品のひとつが強度不足となっていて、無理な力が加わったり、頻繁にステアリングロックを掛けたり、外したりすることで破損してしまい、キーをロックのポジションから回してもロックが解除されなくなってしまうのです。

修理はオートステアリングロック周りの部品をすべて対策品に交換します。
修理費用はリコールですので当然ながら無償となります。

 

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突然のエンジンストップ

AZワゴンでちょっとびっくりするトラブルが起きやすいようです。

その症状はいつも通りに走っていると突然、カーナビゲーションシステムの画面が消え、ヘッドライトが暗くなったと思ったらバッテリーの警告灯が点灯、そしてそれと同時にステアリングは重たくなったと思ったらエンジンが止まってしまい、再起動もできなかったという感じです。

再始動時にはスターターモーターが回らないばかりか、メーター内の警告灯すら1つもつかない状態になってしまいます。

これらの症状から見れば、どうやら電気の供給がされていない様子で、バッテリーもすっからかんの状態であることがわかります。

そうなるとバッテリーが劣化しているのか、オルタネーターが壊れているのかというとバッテリーは新しいもの交換した場明かりですし、オルタネーターもチェックしてみたら全く問題ないことがわかりました。

ではどうしてこういったことになってしまったのかというとそれはエンジンの横につけられている2本のVベルトとそれがかけられている複数のプーリーを見るとわかりました。

Vベルトは心なしかテンションが弱く、内側にはほころびの跡が見えます。

そして各プーリーは錆びだらけでどう見ても動くが悪そうに見えます。

AZワゴンに搭載されているエンジンは名機と呼ばれているスズキのK6A型エンジンなのですが、このエンジンでは2本のVベルトが使われていて、1本はクランクシャフトプーリーとオルタネータープーリー、ウォーターポンププーリーにかけられ、もう1本はクランクシャフトプーリーとエアコンコンプレッサープーリーにかけられています。

どちらのVベルトもどのプーリーもだいぶ傷みが来ているようで、ベルトは緩みやプーリーのまわりの悪さがあってそれによってベルトの滑りが生じていたようなのです。

特にオルタネータープーリーのまわりが悪く、クランクシャフトプーリーでベルトを動かそうとしても特に動きが悪いオルタネータープーリーによってベルトの動きが阻害され、オルタネーター自体のまわりも悪くなり発電量が極端に少なくなってしまうのと同時にVベルトが延びてしまい、ウォーターポンプのまわりも悪くなり、エアコンコンプレッサーのまわりも悪くなってしまいます。

多分、走っていてもベルト鳴きやパワーダウンを感じていたことでしょう。

直接的な原因はベルトの動きが悪くなっていることからくる発電不良ということになりますが、そうさせてしまったのは固着気味の各プーリーと劣化して伸び伸びになっているVベルトとなります。
古くなったK6A型エンジンではこのトラブルが結構多いようで、同時期のスズキの軽自動車でもよくあることらしいです。

修理は各プーリーとVベルトの交換を行います。

費用は部品代がだいたい2万円、交換工賃が15000円ぐらいとなります。

 

マニュアルトランスミッションで変速ができない

AZワゴンにはトランスミッションとしてCVT以外にもマニュアルトランスミッションが用意されています。

このマニュアルトランスミッションはごく普通のものでこれといって特別なものが付けられているわけではないのにかなりの確率で変速することができないとか、ニュートラルからギヤを入れることができないといった症状を示すことがあるようです。

この症状は突然起こることがあって場合によっては全く走ることができなくなってしまいますので厄介です。

こうなる原因はどうやらマニュアルトランスミッションに使われているギヤの強度が低いからのようです。

自動車のマニュアルトランスミッションにはフルシンクロの常時噛み合い式というものが使われています。

これはリバース以外のすべてのギヤがかみ合っている状態で回っていて、その中央にはフリーの状態となっているシャフトが通っています。

そのシャフトは2本あって1つはエンジンによって回されるもの、もう1つはドライブトレーンに繋がるアウトプットシャフトです。

シフトレバーを動かしてギヤを入れるというのは何も本当にその時にギヤとギヤを噛み合わせるわけではなく、噛み合っている2つギヤの中心部にあるスリーブとかシンクロメッシュと呼ばれる一種のクラッチのようなものを喰い込ませて、シャフトとギヤを結合させているだけなのです。

変速も同じように今度は1つ上の段数のギヤ、1つ下の段数のギヤのシンクロメッシュを噛みこませていくわけです。

ということはギヤは常に回っていて、シンクロメッシュは変速のたびに摩擦が発生するということになります。

マニュアルトランスミッションの故障のほとんどがこの2つのどちらかがおかしくなることで起こることになり、AZワゴンでも耐久性の低いギヤが欠けてしまい、スムーズに回らなくなってしまったことによってシンクロメッシュに無理が掛かり、そのシンクロメッシュのやられてしまったということでギヤが入らなくなるというトラブルに発展するわけです。

修理はトランスミッションをそっくり交換するか、トランスミッションを分解して破損したギヤやシンクロメッシュを交換します。

費用はトランスミッションの交換で20万円ぐらい、破損して部分だけの交換で15万円ぐらいかかります。


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