ATFの交換で故障
現行型エスティマのATモデルにおいて気を付けたいのはATF、オートマチックトランスミッションフルードといわれるいわゆるミッションオイル交換です。
実はATFの交換直後にATがブローする事例が結構あるのです。
ATFはどのメーカーも交換することをあまり積極的ではありません。
メーカー自体も5万キロとか10万キロまで交換不要としているので、そういったものに甘えているのだと思われます。
実はこれがATのブローの序章なのです。
ATもそれなりに使っていくとギヤ同士の摩擦によって金属の粉が生まれ、それがATFに混ざっていくわけですが、通常はフィルターなどにこし取られて、ATF中に残ることがないような仕組みになっています。
しかし、年月とともにその金属粉などが蓄積していき、フィルターでこしとれなかったものなどがオイルパンなどにたまってしまうのです。
普段はそのオイルパンにたまっているので走行中にそれが大量のATFに混ざってしまうことはないのですが、新車以来ずっと交換してこなかった車でいきなりATFの交換をするとある程度の金属粉は抜け出てしまうのですが、残った大量の金属粉は新しく入れられたATFによって撹拌され、舞い上がってくるのです。
その後すぐに走り始めるとその舞い上がった金属粉はATの内部の細かいところに入り、変速不能やトルクコンバーターの不具合などを起こしてしまい、最終的にはATの乗せ換えとなってしまうのです。
ATの交換となったら安くても30万円は覚悟しなければなりません。
リビルト品や中古品でも10万円はくだらないでしょう。
こういったトラブルを防ぐにはまめにATFの交換をするしかありません。
ピストンリングの異常摩耗
エスティマにもあの2AZ-FEエンジンが搭載されています。
このエンジンは中国で作られているもので設計自体は日本で行っているのですが組立は中国人が行っているので、精度がかなり悪い状態なっているいわくつきのエンジンなのです。
このエンジンのどこにその精度の無さが出るかというとそれはピストンリングです。 ピストンリングはシリンダー内部を上下するピストンにつけられているもので、ピストンの潤滑や圧縮漏れを防ぐ役割があります。
エンジンオイルが間に挟まる形になりますので、1/100単位のクリアランスが設けられているのですが、その部分がいい加減でクランクケース内のエンジンオイルがシリンダー内に大量に入り、ガソリンと共に燃焼されてしまうのです。
これがこのエンジンの最大のトラブルであるエンジンオイルの多量消費です。 まめにエンジンオイルのチェックをする人であればいいのですが、レベルゲージ一すら知らないような方がオーナーである場合、ここからエンジンブローに繋がります。 あたりまえです、エンジンオイルが無くなっているのですから・・・。
最悪、エンジン乗せ換えとなってしまいますので、いち早く対策品のピストンリングに交換する必要があります。
この部分の交換は無償で行ってくれますので、まだ行っていない方はすぐにディーラーに駆け込みましょう。
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エスティマが故障!修理か?買い替えか?迷う…
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※故障してもいいと言う方は時間の無駄なので絶対見ないでください。
オルタネーターが逝きやすい
エスティマの隠れたトラブルとなっているのがオルタネーターの故障です。
オルタネーターは、車を機能させるために必要な12Vの電力を生み出す発電機で、クランクシャフトとベルトを介してつながっており、必要な時にいつでも発電させることができるようになっています。
しかし、このオルタネーターが突然機能しなくなり、回転していても一切発電することができなくなることが多いのです。
オルタネーターで発電できないということは全ての電力をバッテリーで賄わなければならないということになり、短時間でエンジンを含めたすべての機能が停止してしまいます。
予兆はない場合が多く、いきなり壊れてしまうことが多いようです。
解決にはオルタネーターの交換が必要で、ディーラーで購入する新品で7万円ぐらい、リビルト品で5万円ぐらいの部品代と工賃1万~2万円が必要になります。
ブレーキからキーキー音
エスティマで結構あるトラブルが、ブレーキからの異音、ブレーキを引きずっているような、あるいはブレーキパッドの減りを教える金属プレートが鳴るようなキーキーといった音が聞こえてくるというものです。
特にリヤブレーキにその症状が出ることが多いようで、走り始めると走行音によってかき消されるので渋滞している時などの低速走行中に発見することが多くなっています。
この症状、実はエスティマだけではなく、アルファードやヴェルファイアでも確認されています。
それもそのはずこの3車は同じプラットフォームを使って作られている兄弟車なので、出るトラブルも同じということです。
修理にはブレーキのバランスやABS調整、ブレーキパッドの交換ということになり、部品代として8000円程度、工賃が15000円ぐらいかかることになります。
一年でベルトが傷む
壊れないことで海外では人気のトヨタ車にもこういったとんでもないトラブルを起こすことがあるようです そのトラブルというのはファンベルトの傷み、通常ファンベルトは5万キロとか10万キロとかかなり長い間交換しなくても大丈夫なように作られているものですが、一部のエスティマでは一年でベルトが毛羽立ってしまうことがあるようなのです。
はっきりした原因は明かされてはいませんが、どの場合も後からファンベルトをいじったことがないということから生産段階の不具合はベルト自体の不具合ということが考えられます。
修理にはベルトの交換ということで1万円以下の修理費用で済むことが多いのですが、それ以降は同じような症状が出ていないことからもどうやら対策品が使われているようです。
フロント周りからの異音
FFはフロントタイヤで駆動をし、フロントタイヤで走る向きを変える構造となっているため、フロント周りに多大な負担がかかってしまう駆動方式ですが、それによってフロント周りにトラブルが発生することが多くなっているようです。
特にフロントタイヤにかかる重量が大きいエスティマではそれが顕著に出る場合があるようで、走行中にフロント周りからの異音に悩まされることがあるようです。
よくあるのがドライブシャフトのジョイント部の劣化、それによってドライブシャフトブーツが破れ、グリスが飛び散るなどということが起こるようです。
ブーツが破れグリスが出てしまうと車検もクリアできませんので、フロント周りから変な音が聞こえ出したらすぐにディーラーに駆け込んだ方がいいでしょう。
修理費用としては程度にもよりますが、ドライブシャフトブーツの部品代で2000円ぐらい、それに工賃が合わさって2万円ぐらいになると思われます。
とは言え、何度も続く故障や高額な修理費は精神衛生上良くありませんので買い替えという選択も考えて行くべきです。。。
車の買い替えや処分を考える時は、あらかじめ自車の査定を忘れずに👇👇👇
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