トヨタ 車種別故障事例

ブレイドでよくある故障と修理費用

エンジンオイルの交換を怠るとホースに穴が開く

大衆車として人気の高いコンパクトカー、日本人はコンパクトカーをそういった目でしか見ていません。

なのに、ヨーロッパ市場の真似をして高級コンパクトカーを作ってそれを売ったとしても売れるわけがありません そういうことで大失敗作となってしまったブレイドですが、大失敗作となった理由は実はそういった販売戦略の失敗だけではありません。

それはエンジンにあります。

ブレイドには2AZ-FE型エンジンを搭載した2.4リッターエンジンモデルと2GR-FE型エンジンを搭載した3.5リッターエンジンモデルがありますが、どちらのエンジンも中国製が多く使われています。

先進国の中で一番品質が悪いとされている中国製のエンジンがこの車には搭載されているのです。

特に2.4リッターエンジンの2AZ-FE型エンジンはこれまでにいろいろなところで製造上のミス、設計上のミスによるトラブルがたくさん出ていて、その1つとなるのがこれもまたかなり多発していて、サービスキャンペーンにもなったVVT-iの油圧ホース破損によるエンジンオイル漏れです。

VVT-iというのはトヨタの可変バルブタイミング機構のことで、エンジン回転数にあわせて吸気側バルブの開閉タイミングを変化させるものです。

それによって吸気バルブ・排気バルブのオーバーラップを変化することができるようになり、全域にて効率の良い燃焼状態を作ることできるわけです。

この構造はエンジンオイルによる油圧でVVT-iバルブを作動させることによって動作を行うようになっているのですが、エンジンブロックからVVT-iバルブに油圧を届けるゴムホースの材質が悪く、エンジンオイルの攻撃性や熱や振動による経年劣化などからゴムホースに亀裂が入ったり、穴が開いたりすることあります。

エンジンオイルはエンジンの内部を循環して、各部を潤滑したり、熱を奪うことで冷却したり、エンジン内部の汚れを洗い流したりしています。

当然ながら定期的に交換する必要があるのですが、それを怠るとエンジン内部の汚れがエンジンオイルにたくさん含まれるようになり、一部で攻撃性のある成分に変化してしまうこともあります。

その成分が熱と経年劣化によって硬化したゴム製品であるホースを攻撃して強度を弱くさせ、更にエンジンの振動によって亀裂を発生させるわけです。

この部分にはVVT-iバルブを動かすたびに強い油圧が掛かり、その油圧がかかるたびに亀裂から大量のエンジンオイルが漏れてしまいます。

修理はエンジンブロックからVVT-iバルブまで延びているゴムホースを対策品に交換することで行いますが、その作業はサービスキャンペーンとなっていますので費用は全く掛かりません。

 

パワーステアリングが機能しない

ブレイドには電動式パワーステアリング機構が採用されています。

電動式パワーステアリング機構は油圧式のパワーステアリング機構に代わってよく使われるようになったもので、エンジンの回転によって作られた油圧によってパワーアシストをするのではなく、電気モーターの回転力によって直接ステアリング操作をアシストするものです。

油圧式と違って電気モーターが直接、ラックに力を加えるため、油圧を作るための油圧ポンプ、パワーステアリングポンプをつける必要がなく、それを回すためのパワーロスがないことから先進技術というよりは低燃費技術としてよく用いられています。

ブレイドは少し前のモデルですが、トヨタの目論見では「利益率の高い高級コンパクトカー」ということでこの車を作っていますので、積極的に採用されました。

しかし残念ながらその電動式パワーステアリング機構でトラブルが多発しているようです。

症状としてはまず明らかに感じることができるのがステアリング操作が重たくなる、要するにパワーステアリングではなくなってしまうというもの、そしてそれに伴ってメーターパネル内のパワーステアリング警告灯が点灯というものです。

ステアリング操作が重たいだけでステアリング操作自体が全くできないわけではありませんので、どうやら電動式パワーステアリング機構のトラブルであるようです。

実はこの電動式パワーステアリング機構に使われている電動パワーステアリングコンピューターの作りが悪いようで、気温が低い時にエンジンのオンオフを繰り返すと電動パワーステアリングコンピューター内につけられているリレーの接点がくっついてしまうことがあり、リレーとしての機能を失ってしまうことから、電動式パワーステアリング機構すべての機能が失われてしまい、ステアリングホイールの動きが重たくなってしまいます。

故障の原因は電動パワーステアリングコンピューター内のリレーですが、その部分だけを交換するというわけにはいかないようですので、電動パワーステアリングコンピューターごとそっくり交換して直すことになります。

修理費用は部品代だけで約35000円、工賃としてだいたい5000円ぐらいとなりますが、サービスキャンペーンとなっているためすべて無償修理となります。

 

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中国製エンジンならではのトラブル

安く作れる中国製のエンジンを使うからこういったトラブル事例が多くなり、余計にコストがかかってしまうのです 欲をかくものではありません。

2.4リッターエンジンモデルに搭載されている2AZ-FE型エンジンは基本設計自体は日本人の手で行われていますが、細かい部分の設計や組み立てはすべてあの中国人の手によって行われています。

中国人といえば、よく言えば細かいことを気にしない国民性を持ちますので、どちらかというとエンジンの組み立てといった細かい作業は向きません。

しかし、トヨタは安い人件費に目がくらんで自動車で一番大切な部分であるエンジンの組み立てなどを中国人に任せてしまったのです。

その結果がエンジンオイルの異常消費です。

原因はシリンダーボア周りの設計の悪さとピストンにつけられているピストンリングのクリアランス調整ができていないことで、シリンダー内側とピストンリングの間のクリアランスが広くなっているため、潤滑のためにシリンダー内側に塗られた形になっているエンジンオイルをかき切ることができないため、それが燃焼室に入り、圧縮されたのちに混合気と一緒に燃やされてしまいます。

いわゆるオイル上りという状態です。

このエンジンでオイル上りを起こすと通常ではほとんど減ることがないエンジンオイルが尋常でないぐらい減っていくようになります。

酷い場合では1500km走っただけで2リッターぐらいのエンジンオイルが消費されてしまうこともあるほどです。

エンジンオイルが減っていることに気が付かないで乗り続けると、油圧低下を起こしエンジンの各部分に多大なる悪影響を及ぼし、最悪エンジンの焼き付きなどを起こしてしまうこともあります。

修理はシリンダーブロックやピストン、ピストンリングなどを交換することで行い、費用としては20万円ぐらいかかってしまうことになりますが、かなりたくさんのエンジンで起こっているトラブルですので、保証期間の延長が取られており、仮に保証期間が過ぎていたとしてもほとんどの場合でクレーム処理という形で無償修理となります。

やはりどんなものに関しても中国製のものは避けた方がいいかもしれません。

とは言え、何度も続く故障や高額な修理費は精神衛生上良くありませんので買い替えという選択も考えて行くべきです・・・


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