トヨタ 車種別故障事例

マークXジオでよくある故障と修理費用(2)

中国製エンジン特有のトラブル

マークXジオはマークXのステーションワゴンモデルとして作られているモデルですが、販売的には一応マークXシリーズとなっていますが、車体は全く別物でエンジンすら違うものが使われています。

問題はそのエンジンですが、このモデルには2.4リッターエンジンモデルのエンジンとして2AZ-FE型エンジンが、3.5リッターエンジンモデルのエンジンとして2GR-FE型エンジンが搭載されていますが、実はどちらも中国製のものが多く使われているのです。

中国製といえば作りが悪いことで知られていますが、大事なエンジンを中国製にしたことでたくさんのトラブルが起きています。

特に2.4リッターエンジンの2AZ-FEエンジンは他の同じエンジンを搭載するモデルでおなじみのエンジンオイルの異常消費に他に組み付けがされているほとんどの合せ目からエンジンオイルが漏れてくるというトラブルが頻繁に起きているのです。

シリンダーヘッドとシリンダーヘッドカバーの間、シリンダーヘッドとシリンダーブロックの間、シリンダーブロックとクランクケースとの間、クランクケースとオイルパンの間、シリンダーブロックやシリンダーヘッドとチェーンカバーの間など至る所からエンジンオイルが漏れてきます。

全ての原因は中国でエンジンを作らせていること、組立の悪さ、部品の加工技術の悪さ、部品の質の悪さ、品質管理の悪さ、そしてエンジンが出来上がった時の最終チェックの見る目のいい加減さがこういったことを招いているのです。

2AZ-FE型エンジンでは、エンジンオイルの異常消費に対しては保証期間の延長とかクレーム処理で無償修理になりますが、こういったあちこちから起こるエンジンオイル漏れはそういったものが一切ありません。

新車保証がまだ使えるのであればそれでまかなうことができますがそうでない場合はすべて実費で修理ということになります。

修理はそれぞれのエンジンオイル漏れに対して行う形となりますので、パッキンの交換、ガスケットの交換、部品の交換などいろいろな修理方法が取られます。

費用も2万円ぐらいから5万円ぐらいかかるものまでまちまちです。

 

エンジンをかけるとヒューとなく

マークXジオの2.4リッターエンジンモデルでよくあるトラブルにエンジンをかけるとエンジンルーム内から突然、「ヒュー」といった音が聞こえてくるというものがあります。

その音はエンジン回転数を上げるとそれに合わせて音質が変わり、エンジンを止めるとその音も止まります。

ということはエンジン回転に伴って回る部分から音が聞こえてくるということになるわけです。

停車している状態でエンジンをアイドリングにしておいて、エンジンと共に回っているものは結構あります。

エアコンコンプレッサー、オルタネーターなどといった補機類の他にクランクシャフト周り、カムシャフト、ウォーターポンプ、オイルポンプといったエンジン本体に内部にあるものも疑いが掛かります。

ただこのエンジンでこういった音が聞こえてくるようになるのはわかっています。

それはオルタネーターです。

オルタネーターは交流電気を発電する発電機で、プーリーとVベルトを介してクランクシャフトとつながっています。

このオルタネーターが回転することで間接的に直流の12V電源を作ることができるのですが、常に回されているものであるため、経年劣化やエンジンの熱の影響などを受けて回転する軸の動きが悪くなったり、その軸を支えているボールベアリングにガタが出始めたり、内部のコイルが断線して発電することができなくなったりすることがあります。

コイルが断線している場合は全く発電されませんので発電量は0となりますが、買取店が鈍くなっている状態での発電量が少なくなりますので、発電量を見ることでもトラブルを発見することができます。

今回のトラブルのように「ヒュー」という音が出る場合はオルタネーターのシャフトの動きやボールベアリングが悪さしている時で、オルタネーターを交換することで直すことができます。

本来であれば、ガタの出たボールベアリングだけ、シャフトだけ、分解してオーバーホールといった方法をとった方が安く直せるのですが、こういったトラブルが出た時は全体的に劣化している状態ともいえますので、これを機会に交換してしまった方が後々楽できると思います。

修理費用ですが、まず部品代は新品部品が約5万円、リビルト品が25000円ぐらいとなります。

そして工賃ですがこのモデルでは意外とやりやすく、時間もかからないので15000円もあれば十分でしょう。

もっと安く上げる方法として新品でもない、リビルト品でもない、中古パーツを使うこともできます。

中古パーツであれば1万円台で手に入れることができますが、はっきり言って当たり外れが大きいです。

当たりを引けば、それこそ新品部品に交換したのと同じぐらい長持ちすることがありますが、ハズレを引いてしまった場合は、翌日に突然発電しなくなってしまうこともあります。

特にこういった電気系は目に見えない部分が壊れていることもありますからあまりおすすめはできません。

 

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イグニッションコイル故障でパワーダウン

2.4リッターエンジンモデルに搭載されている2AZ-FEエンジンは本当に困りものです。

エンジンオイルの異常消費やいたるところからのエンジンオイル漏れを起こしますがよくあるトラブルはそれだけではありません。

そのトラブルは突然やってきます。

さっきまでなんの問題なく走れていたのに、いきなりガクンとパワーが出なくなり、アクセルペダルを深く踏んでも加速しなくなったり、焦って車を路肩の寄せて止めると車が止まったのと同時にエンジンも止まってしまいました。

急いでスターターモーターを回してエンジンを掛けますが、エンジンを掛けることはできても、アイドリングの回転数を保つことができないのかすぐに止まってしまいます。
排気ガスからじゃ間のガソリン臭も気になるところです。

こういった症状が出た場合は、点火系を疑うといいでしょう。

このエンジンではダイレクトイグニッションとなっており、イグニションコイルがシリンダーごとにつけられています。

実はそのイグニッションコイルもこのエンジンにおいて弱点とされている部分で、数万キロしか乗っていないのにイグニッションコイルが壊れてしまい、それによって失火状態を起こしてしまうものが多いのです。

イグニッションコイルは内部に電子部品と回路が入れられていて本来は熱や振動などにさらされない場所におくべきもので、シリンダーヘッドの部分におくには振動や熱に対する対策を十分とっておかないといけないものです。

しかし、このエンジンにつけられているイグニションコイルはどうやら熱に極端に弱いようで、イグニションコイル内部にある基盤が熱の影響で割れてしまったり、はんだ付けされている部分が剥がれてしまったりすることがあるのです。

当然ながらそれで接触不良や断線を起こしますので、その部分のスパークプラグからは火花が出ずに失火してしまい、エンジンが正常なサイクルを刻むことができなくなってしまいます。

修理は該当箇所のダイレクトイグニッションコイルを交換することで行いますが、一か所でそういったトラブルが起こるということは他のところでも起こる可能性がかなり高いということが言えますので理想はすべてのイグニッションコイルを交換したいところです。

費用は部品代として1つ8000円ぐらい、社外品であれば4000円ぐらいで手に入れることができるでしょう。

工賃はだいたい1万円ぐらいとなりますが、取って付け替えるだけですので部品だけ購入して自分で付け替えるという手も使えます。


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