エンジン回転数が常時高い
現在、スバルのステラはダイハツ・ムーヴのOEM供給モデルとなっていますが、このトラブルが起きているのはスバル製のモデルであった初代ステラの方です。
症状としては、普通に走っていてもなんとなくエンジンの音がうるさくなったように思えるといったものです。
エンジンの音がうるさく聞こえるという症状は例えば、サイドウィンドウのしまりが悪いとか、バルクヘッドに隙間ができているとか、何かしらのエンジントラブルでエンジン自体の音がうるさくなっているなどといったことが想定できますが、今回のトラブルはどうやらそういったものではなく、エンジンの回転数が高いことでそう思ってしまったようです。
このトラブルが出るのはマニュアルトランスミッションモデルでなくCVTモデル、CVTといえばベルト変速の無段変速機で基本的にドライバーが積極的にエンジン回転数を制御することができないものです。
普通に走っていても急加速しても全てはCVTの制御プログラムによって、エンジン回転数がどれくらい、スピードはどれくらい、エンジンにかかっている負荷がどれくらいといったことで勝手に変速してしまうため、例えば、このスピードで3000rpmを保持したいと思っていてもそれが無理なわけです。
通常走行ではだいたい80km/hで2800rpmぐらい、100km/hで3700rpmぐらいに制御されるものですが、このモデルでは平均してだいたい500rpmぐらいエンジン回転数が高くなっています。
500rpmの差といえばCVTですのでこういった例えをするのもおかしな話ですが、オートマチックトランスミッションや多段式オートマチックトランスミッションでいうところの1段下のギヤポジションで走っているような感覚でそれがエンジン音をうるさく感じさせているわけです。
原因は油温センサーの故障です。
ステラにエンジンオイルの温度をチェックするための油温センサーが付けられています。
これによってECUが今のエンジンオイルの温度、すなわちエンジンの温度管理を行っているわけですが、その油温センサーが劣化などで壊れてしまうことがあり、それによって正常なエンジンオイルの温度データをECUにおくることができなくなるというのが今回のトラブル発生の流れです。
ではどうして油温がわからないとエンジンの回転数が高くなるのかというと実はそれは燃費性能の向上のために入れられている制御プログラムによってそういった処理がされているのからなのです。
例えば冬の朝一にエンジンを掛けた時などのようにエンジンオイルの温度が低い状態ですとエンジンオイルの粘性が高くなり、それ自体が抵抗となって燃費の悪化をもたらしたり、潤滑不足を起こしてエンジン内部を傷つけてしまうことがあります。
そこでECUはエンジンオイルの温度をできるだけ早く適温にまで上げたいということで、わずかにエンジン回転数を高めてエンジンが発生する熱を高くしてエンジンオイルの温度を上げようとします。
いわゆる暖機運転状態、最近ではガソリンの無駄遣いとか騒音防止といったことで 暖機運転をすすめなくなりましたが、エンジンにとって暖機運転はとても大事な行程で、ECUはそれを促すかのように自動的にエンジンの回転数を高めようとするわけです。
しかし、それを逆に低くさせようとするCVTがあっては意味がないということで、CVTの変速パターンもエンジン回転数を高く保たせることができるような制御をとるようにさせます。
これが通常よりも高いエンジン回転数で走ることになる直接的な原因です。
しかし今回のトラブルは完全の油温が適温となっている状態での発症でこれ以上油温を高める必要はないのですが、実はこれが油温センサーの故障であることがわかることなのです。
こういった処理はエンジンも温まり、エンジンオイルも温まった時には解除され、通常の処理に移り変わることになりますが、エンジンオイルの温度を知るためにつけられている油温センサーが壊れてしまって信号が「NULL」となってしまっては受け取り側のECUとしては「0度」と勘違いするしかなく、「まだそんなに温度が低いのか!」ということで、いつになってもいわゆる暖機運転モードから抜け出ることができません。
要するに油温センサーが壊れていることでエンジンオイルの温度がいつまでも0度として判断されてしまっているということです。
修理は油温センサーを交換しますが、油温センサーはCVTのメインハーネスと一緒になっているらしく単体での交換はできないようでそのメインハーネスごとそっくり交換となります。
費用としては工賃含めてだいたい5万円ぐらいかかります。
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CVTの変速がぎくしゃくする
スバル製の時代に作られた初代ステラ、軽自動車ながらスーパーチャージャーエンジンの四輪独立懸架、4気筒エンジンと魅力たっぷりな車でした。
スポーツ性が高いのでマニュアルトランスミッションモデルがよく売れていたようですが、2ペダル仕様ということでCVTモデルも発売されていました。
そのCVTモデルでトラブルがよく起きているようです。
症状としては走行中、突然にエンジンチェックランプが点灯し、それ以降CVTの動きがおかしくなるというものです。
どうおかしいのかといいうと、発進の際にトルクコンバーターやベルトが滑っているかのようになって中々走り出すことができなくなったり、定速走行中なのにまるでシフトダウンしたかのようにエンジン回転数だけが高くなったり、加速中もエンジン回転数が急に高くなったり低くなったり、その時に大きな変速ショックみたいなものを感じることもあるようです。
これはどう見てもエンジンとかそういったところのトラブルではなく、完全にCVTの故障であることがわかります。
実は原因となるのはCVTに付けられている油温センサーの故障です。
CVTには専用のトランスミッションオイルであるCVTフルードとかCVTオイルといったものが入れられています。
このオイルによってCVTケース内に収められている、プーリーや金属ベルト、リバースギヤなどを潤滑したり、クラッチの代わりとして入れられているトルクコンバーターの作動オイルとしてつかったり、油圧制御部分の制御用オイルとして使ったりしているわけですが、オイルという性質上、温度によって流動性や粘度が変化してしまい、それに合わせた制御をおこなおうとするためにCVTフルードの温度を知る必要があるわけで、そのためにCVTケースに油温センサーが付けられているのです。
その油温センサーが劣化などでショートや断線して壊れてしまうことがあり、それによって正常なCVTフルードの温度データをECUにおくることができなくなり、異常な動作をすることになるわけです。
修理はCVTフルードのオイルセンサー、正しくはATF油温度センサーというものを交換します。
費用は部品代として5000円ぐらい、CVTフルードの交換をふくめた工賃でだいたい2万円ぐらいとなります。
高速走行の連続でイグニッションコイル破損
これはムーヴのOEMモデルとして販売されているものによく出ているものでムーヴでもよくあるトラブル事例として扱われています。
症状としては突然のエンジン不調、アイドリングが不安定になったり、突然ストールしてしまったり、加速が鈍かったり、ガクガクとなったりといろいろです。
そして何よりも困るのがその症状が出たり出なかったりすることです。
ただ、出たり出なかったりということでトラブルの原因が電気系統であることがわかり、更に症状からして点火系であることがわかります。
もともとダイハツの車はダイレクトイグニッションコイルが壊れやすい傾向にありますので、ダイレクトイグニッションコイル故障由来の失火といって間違いないでしょう。
特にステラやムーヴで高速道路を長距離走ることが多い方にこの症状がよく出るようで、数万キロでダイレクトイグニッションコイルの交換を迫られることになるようです。
修理はダイレクトイグニッションコイルを交換します。
部品代は社外品で7000円ぐらい、純正品で9000円ぐらい、そして交換工賃がだいたい8000円から1万円ぐらいかかります。
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