ホンダ 車種別故障事例

ステップワゴンでよくある故障と修理費用

ATからのオイル漏れ

RF3型ステップワゴンにはオートマチックトランスミッションからのオイル漏れや異音の発生、変速ができないなどのトラブルが多発しています。

こうなる原因はトランスミッションケースから伸びているドライブシャフトがオイルシールの劣化からミッションケースにダメージを与えてしまい、ミッションケース自体を削り取ってしまうため、そこからATFが漏れてしまい、潤滑不良や油圧の低下などを起こすようです。

この状態になってしまったらトランスミッションごとそっくり交換しなければなりませんが、早い段階で気が付いた場合はオイルシールやドライブシャフトの交換だけで済むこともあるようです。

ただ、基本はやはりトランスミッションの交換でこうなってしまうと新品でもリビルト品でも20万円はくだらないぐらいの修理費用が掛かってしまうでしょう。

 

冷却水漏れ多発

RF3型ステップワゴンはどうやらラジエーターの強度が足りないようです。
このモデルでは冷却水漏れの修理がやたらと多く、そのほとんどがホースの破れや継ぎ目からの漏れということではなく、ラジエーターのアッパータンクに亀裂が入ることによって起こっているようです。
RF3型ともなるとそれなりに年式が進んでいるのでこういったところにトラブルが出てもおかしくはないのですが、どの車の同じようなところから水漏れしているということはラジエーター自体の基本的な欠陥ではないかと思われます。
しかしホンダとしては経年劣化ということにしており、交換となると1万円ぐらいの部品代と15000円ぐらいの工賃を実費で払って修理するしかないようです。

 

タイヤまわりからの異音

RG型以前のステップワゴンに多発しているのがフロントタイヤまわりからの異音の発生です。

この症状は走行中にフロントタイヤまわりからゴリゴリ、ガラガラ、キーキーという音がするというものですが、車によってはステアリングを切っている時だけとか、まっすぐ走っている時だけとか、両方とかいろいろな発生条件があるようです。

しかし、原因は全て同じ、フロントアクスルにつけられているハブベアリングのグリス漏れによる干渉や焼き付きです。

程度軽いものであればグリスアップで直ることが多く、工賃含めて1000円ぐらいで直すことができますが、音が大きくなっているものはハブベアリングを交換しなければなりません。

ただホンダではハブベアリグだけの部品供給を行っておらず、ハブベアリングユニットという形をとっていますので、それを使うしかなく、部品代だけでも16700円ぐらいかかってしまうようです。

 

エンジン警告灯とエンジンストール

ステップワゴンにおいてよくトラブルにエンジン警告灯の点灯、ホンダ的にいえばPGM-FI警告灯の点灯というものがあります。

これはエンジンに何かしらのトラブルが出た時に点灯するもので、必ず他にもどこかにトラブルを確認できる症状が出る傾向があります。

ステップワゴンではこの警告灯の表示にアイドリングの不安定やエンジンストールを伴うことが多く、ほとんどの場合、点火系のトラブルであることが多いようです。

原因はイグニッションコイルの不具合で、よくあるパターンがイグニッションコイル周りの断線です。

こういう場合はその断線した配線もろとも交換することになり、同時にプラグなども交換することになります。

この修理をディーラーで行うとしめて15000円ぐらい、症状の割には意外と安く上がります。
高額な交換部品がないということが大きな理由でしょう。

 

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夏によくあるトラブル!エアコンの故障?

ステップワゴンは中型ミニバンで広いキャビン寸法を持つ車ですが、その分エアコンにかかる負担も大きく、少しでも効きが悪い状態となるとキャビン全体がなかなか冷えず、快適性を失ってしまうものです。

それを解消するためでしょうか、夏前になるとエアコンガスの交換などを行う方が多くなるのですが、それがトラブルに引き金になることがあるようです。

エアコンガスは低圧側のチャージバルブというところから行いますが実はその部分にあるバルブが弱く、エアコンガスの交換をしたのをきっかけに漏れるようになってしまうことがあるようです。

せっかく入れたエアコンガスも数日で空っぽになってしまうこととなり、お金の無駄遣いとなってしまいます。

この状態では最初はエアコンがよく聞くが短期間で効きが悪くなり、最終的にはガスの交換をする前よりも効きが悪くなってしまうのでしょう。

これを直すにはチャージバルブの交換とガスの再充填を行う必要があり、部品代3000円ぐらいとエアコンガスの再充填費用が掛かってきます。

 

セレクターレバーを入れるとエンストする

ステップワゴンがまだオートマチックトランスミッションを採用していた時のモデルでの話ですが、セレクターレバーをDレンジに入れたとたんにトランスミッションからがりっという音がしてすぐにエンジンが止まってしまうというトラブルに見舞われることがあります。

これは一見オートマチックトランスミッション自体の故障のように思えるのですが、Rレンジではちゃんと走れることからどうやら制御系のトラブルを抱えているようです。

よくあるのがミッションケースにつけられている車速センサー、このセンサーから送り出されるスピード信号を使ってオートマチックトランスミッションのコンピュータが変速操作を行います。

それが壊れていて間違った信号を送るのではトルクコンバーターやロックアップクラッチなどの制御がおかしくなり、エンストを起こしてしまうのです。

これはトランスミッション自体の故障ではなく、車速センサーの故障ですのでそれを交換すれば直ります。

修理費用も工賃あわせて7800円ぐらい、これくらいであれば無理して社外品や中古部品を使う必要もないでしょう。

 

自動ドアロックの故障

ステップワゴンスパーダにはセレクターレバーをPレンジに入れると自動的にドアロックが解除されるという機能がついています。

車と止めて降りる時はほとんどの場合Pレンジに入れてエンジンを止めることになるので理に適った装備だと思います。

しかし、時にこの機能が動かなくなるというトラブルに見舞われることがあるようで、修理に持ち込むことになります。

こうなる原因はブレーキペダルが踏まれているかどうかを検知するセンサーの故障、自動ドアロックが機能するのは、Pレンジに入れてブレーキペダルを放した時であって、ブレーキのセンサーが壊れているので、車としてはブレーキペダルが踏まれているのかいないのかがわからないのです。

それによって機能する条件を満たすことができずにドアロック解除機能が作動しないということになるのです。

この部分が壊れているとたぶん他にもいろいろと障害が出ていることでしょう。

この部分の修理は簡単、ブレーキのセンサーを交換するだけで、費用的にも1000円前後の部品代と2000円ぐらいの工賃で出来るでしょう。

エアコン吹き出し口からコトコト音

エアコンを入れると吹き出し口の中からコトコト音が聞こえ、思ってもみないところから風が出てきてしまうということがあります。

これはエアコンの吹き出し口を切り替える部分が壊れている証拠です。

この部分が壊れると切り替えのために動くモーターがどちらか片方だけにうごくようになり、それでもまだモーターは動き始めようとするためにコトコト音が出てしまうようなのです。

原因は異物の混入や経年劣化による制御部分の故障で、交換修理によって直すことができます。

交換する部品はわずか数千円のものなのですが、インパネなどいろいろなものを取り外してからでないと作業ができないため、工賃がかなりかかり、総額で4万円ぐらいかかることもあるようです。

 

ラジエーターの亀裂

ホンダはどうしてこのような部品を作ったのでしょうか。

このステップワゴンスパーダに限らず多くのホンダ車でラジエーターからの冷却水漏れを起こしています。

漏れる場所はラジエーターのアッパーコアという部分、ラジエーターアッパーホースがつながっている部分です。

そこからじわじわと冷却水が漏れ、リザーバータンクの中身のすべて使い切ってしまい、警告灯がついて初めて気が付く方が多いといった状態です。

そのまま放っておくと最悪オーバーヒートとなってしまいますのですぐに対処しなければなりません。

修理はラジエーターの交換を行います。

ラジエーターは純正新品で約8万円、これに冷却水代とエア抜きなどの作業、交換作業などの工賃が掛かり、ざっと10万円オーバーとなってしまうようです。

ラジエーターは性能の良い社外品やリビルト品などが出回っているので、それらを使えば5万円以下で手に入れることができます。


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