トヨタ 車種別故障事例

アベンシスでよくある故障と修理費用

ルーフレールの塗装が悪い

アベンシスの日本でいうところの初代モデルにはセダンモデルとステーションワゴンモデルがありました。

このステーションワゴンモデルには標準でルーフレールが付いているのですが、どうやらこのルーフレールに質の悪いものがあるようです。

アベンシスはイギリス工場で生産されたものを輸入して販売しているものなのですが、これがイギリス基準ということなのでしょうか。

特にルーフレールの前後についている樹脂製のカバーの塗装が浮いているものがあるようで、気が付かないでいると最終的には塗装が剥がれてしまうようです。

初期段階の状態でディーラーに申し出れば初期不良ということで無償で交換してくれます。

 

ヘッドライトの結露

アベンシスのヘッドライトは完全密閉型のものであって、ヘッドライトアッセンブリー内に水分などは絶対に入らない構造になっているものですが、かなり多くの方からヘッドライト内の水滴が付いているという苦情があるようです。

ヘッドライト中に水滴が付いているということは密閉されていないということで、水が直接入らないような状態でも湿気を帯びた空気が入ることによって内側に水滴が付くのです。

これも完全なる初期不良ですので対策品への無償交換の対象となります。

しかし、中には対策品に交換したのにもかかわらず、また水滴ができるという事実もあるようで、部品の品質が疑われるものようです。

 

アイドリングとエンジン停止

アベンシスにはバブルマチック付の3ZE-FAEエンジンが搭載されていますが、このエンジンにおいて、アイドリングの不調やエンストを起こすものがあるようです。

主だった症状は信号待ちなどで停止中にいきなりエンジン回転数が正規のアイドリングより低くなり、ボディ全体を揺るがすような大きな振動ののちに復帰するというものや、復帰せずにそのままエンストしてしまうというものです。

通常ですとアイドリングの調整ということになりますがECUで管理される車がアイドリングはECUで管理されているため、常に一定になるはずです。

しかしアベンシスではそれでもエンジン回転数が下がってしまうので、制御よりも吸気系のトラブルであることとなります。

いわくつきのトヨタのエンジンですから仕方がないことなのかもしれませんが、スロットルバルブ周辺の洗浄とECUデータの書き換えによって、一時的に回復するようです。

スロットルバルブの洗浄が必要なのは、吹き返しやブローバイによるスラッジによって汚れるからで、ECUデータの書き換えを行えばスラッジの量も減るらしいのですが、また同じ症状に見舞われるものが多いようで、あくまでも一時的なものと解釈すべきでしょう。

 

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ノッキング感じたら・・・

アベンシスは基本的にはヨーロッパ向けの車で、スピードレンジの高い走行にあわせたつくりとなっている車です。

そういった車をほとんど渋滞している日本国内で運用させるとなるとそれなりのリスクが生まれてきてしまいます。

そのリスクの一つといっていいのが、ノッキングが起こりやすいということです。

これは何も燃調が高速走行用のセッティングになっているということではなく、トヨタの直噴エンジンが元からカーボンがつきやすいということに、更にエンジン回転数を上げない運転によってスパークプラグにカーボンがついてしまい、それが堆積することによって火花が弱くなってしまうのです。

この症状を直すにはスパークプラグを交換するしかありません。

アベンシスにあうスパークプラグなら何でもいいので、社外品の何倍もする値段の純正パーツを使う必要はなく、1本2000円以下で購入することができる社外品で十分です。
むしろそちらの方が性能がいいのでエンジンも快適になるのではないでしょうか。

 

セルモーターが回っていない様子

エンジンをかけようとしても全くエンジンがかからない、それどころかセルモーターの音すら聞こえないという状態になった時に真っ先に疑うのはバッテリー容量ですが、メーター内の警告灯はすべて点灯しているし、昨日乗ったばかりだからバッテリーが上がったことなど考えられない・・・となるとセルモーターか?と思いがちですが、アベンシスの場合はセルモーターが壊れる前にセレクターレバー付近につけられているスイッチが壊れてしまうことが多いようです。

このスイッチはセレクターレバーがPレンジに入っているかどうかをチェックするもので、安全のためにPレンジに入っている状態でないとセルモーターを回さないようにするためにつけられているものです。

これが壊れるとPレンジに入っていてもPレンジではない判断がされ、セルモーターへの電力をカットしてしまうのです。

修理はこのスイッチを交換することによって行いますが、小さなスイッチなため部品代も2000円ぐらい、工賃も同じくらいなので大きな負担にはならないでしょう。

 

効かないブレーキでも正常

アベンシスに乗っている人が口をあわせて言う言葉がブレーキの効きが悪いというものです。

アベンシスには他の車と同様な油圧ブレーキシステムに力のない人のためにブレーキアシストいう装置が付けられています。
なので、むしろ通常よりも効きがいいわけなのですがそれを効きが悪いと感じる方が非常に多いのです。

これははっきりってトラブルでも何でもありません。

実はアベンシスのブレーキは、ヨーロッパ向けのままとなっており、高速レンジからのブレーキングに適したセッティングになっています。

国内でもモータースポーツ用のブレーキパッドでよくあることなのですが、ブレーキペダルを踏んだら分だけのコントローラブルな効きとなっているため、国産車にあるような初期制動能力を高めたセッティング、要するにちょっと踏んだだけでもカクッ!と効き目をあらわすものとは違うセッティングとなっているのです。

絶対的な効き目は他の国産車とは変わらないでしょう、しかしブレーキのタッチが違うために効き目が弱いと感じてしまうのです。

これは慣れるしかありませんが、社外品で初期制動性を高めてブレーキパッドが売られているのでそれに付け替えるという手もあります。


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