半ドアがわからない
3シリーズベースの小型クロスオーバーSUVであるX1はXシリーズで一番下の位置にいるモデルである故、あちこちにコスト削減のために質を落とされたところがたくさんあります。
それが見た目だけとか感触といいことであればまだましなのですがそれが重大なトラブルに繋がってしまうことがあるようなのです。
そういったトラブルのひとつがこれです。
X1はハッチバックボディを持つクロスオーバーSUVとして作られているのでリララゲッジスペースのアクセスするためのリヤハッチが付けられています。
ラゲッジスペースには夜間の荷物の積み下ろしが楽なようにとリヤハッチの開閉状態によって点灯するラゲッジスペースランプが付けられているのですが、そのラゲッジスペースランプが長時間点灯しっぱなしになると熱を持って溶けて出してしまうというトラブルが出ているのです。
ラゲッジスペースランプは10Wの電球が内蔵されているものでその電球が熱を持って、周りの樹脂パーツを溶かしてしまい発火する可能性もあるといった事態になってしまいます。
このトラブルが出る原因は何も電球の付け方が悪いとかラゲッジスペースランプがいけないということではなく、ユーザー側がリヤハッチを半ドア状態にして長時間走り続けたことで起こっているのです。
半ドア状態でリヤハッチがグラグラしていることで、ラゲッジスペースランプのスイッチがまるで高橋名人のファミコンコントローラーのボタンさばきのごとく連打されてしまい、その時に発生する突入電流とスパークによって熱を持ち、それによって周りが溶けてしまうため、最大の原因は半ドア状態にしてしまった、それを見抜けなかったドライバーの管理不行き届きということになるわけです。
ただ、そういったことが起こる可能性がある中で半ドア状態を長時間続けさせない努力というものが必要であるわけです。
実はそのためにX1には半ドア警告灯というものが付けられています。
これは国産車でもどんなモデルでも必ずといっていいくらい付けられているものですがそれがX1にも当然ながら付いていてそれがきちんと点灯していればまず間違いなく、ドライバーは気づくことができたでしょう。
X1ではそれが点灯しないことがあるのです。
半ドアでリヤハッチが開いてしまうかもしれないのにそれを警告するための警告灯が点灯しないことがあるということです。
実はリヤハッチ自体もしまりが悪くかなり強く閉めないと、閉まらないこと多々あるようなのです。
直接的な原因ではありませんがそれを防ぐためのものが機能しないということはむしろこちらの方が問題かと思います。
半ドアの警告灯が点きにくい場合はリヤハッチにつけられているスイッチを交換することで完全ではありませんが多少は改善できるようですが、リヤハッチが半ドアになりやすいのはヒンジを調整しても直るものではないようです。
リヤハッチの開閉スイッチの交換はだいたい2万円ぐらいの費用が掛かります。
「修理か?買い替えか?どっちが正解なの??」
BMW X1が故障!修理か?買い替えか?迷う…
その問題の正解を詳しく教えます。
※故障してもいいと言う方は時間の無駄なので絶対見ないでください。
BMW定番のエンジンオイル漏れ:シリンダーヘッドカバー
BMWというとエンジンオイル漏れが非常に多いことで有名ですが、それは噂であって本当のところは違うのでは?などと思っている方も多いかと思いますがそれは噂ではなく本当です。
BMW製のエンジンを搭載した全モデルで「エンジンオイル漏れの多発」は存在します。
当然このX1でもかなりたくさん出ています。
中にはエンジンルームから真っ白な煙が出たために急いで路肩に車を止めて、乗っている人間すべてを降ろして非難する取った事態にもなることもあるそうです。
X1でよく聞くのはシリンダーヘッドカバーのガスケットからのエンジンオイル漏れです。
シリンダーヘッドカバーはシリンダーヘッドの蓋として付けられています。
DOHCエンジンのシリンダーヘッドには複雑なバルブ機構が置かれていて、2本のカムシャフトに4気筒なら16個のバルブ、6気筒なら24個のバルブがあり、それを作動させるためのバルブスプリングなどがそれぞれのバルブにつけられていて、カムシャフトのカムの山がバルブステムの頭を滑りながら高速で回るためにどうしても潤滑が必要になるのです。
そこでエンジンオイルをシリンダーヘッド内まで導いて、シリンダーヘッド内をエンジンオイルまみれのすることでカムシャフトやバルブ機構などを潤滑します。
その潤滑のために入れられているエンジンオイルがシリンダーヘッドとシリンダーヘッドカバーの間から漏れないようにしているのがゴム製のヘッドカバーパッキンと呼ばれるもので、シリンダーヘッドにシリンダーヘッドカバーを組みつける時に挟む形で取り付けます。
しかし、そのヘッドカバーパッキンの質が悪いようで短期間で劣化してしまい柔軟性を失ってしまうことから液体のエンジンオイルをせき止めることができずにじみ出てきてしまうのです。
そのにじみ出てきたエンジンオイルがエキゾーストマニホールドの遮熱板の上に溜まり焼き付いてしまったり、更に多くのエンジンオイルが漏れてくるとエキゾーストマニホールドにダイレクトにエン
ジンオイルが付着することでエンジンオイルが燃えて白い煙を大量に出すことになってしまいます。
最悪、車両火災になる可能性もありますのでたかがエンジンオイル漏れと侮ってはいけません。
修理はヘッドカバーパッキンを新しいもの交換することで行います。
費用としては正規ディーラーで部品代込みでだいたい3万円ぐらい、町の修理工場で1万円ぐらいかかります。
BMW定番のエンジンオイル漏れ:バキュームポンプ
X1で起こるエンジンオイル漏れでシリンダーヘッドカバーからのオイル漏れの次に多く出ているのがバキュームポンプからのエンジンオイル漏れです。
バキュームポンプはブレーキペダルを踏む力のアシストするためにつけられているブレーキブースターを稼働させるために必要な負圧を発生させるためにつけられているもので、負圧といってもサージタンク内のインテークの負圧とは違うもののです。
付けられている位置はシリンダーヘッド内の排気側のカムシャフトの端の部分で、車の前に立ってエンジンルームを除いた時に手前にタイミングチェーンがある形になりますのでその反対側である奥側、バルクヘッド側につけられています。
構造的に排気側カムシャフトの回転に連動して動くようになっていることがわかりますが、バキュームポンプの内部構造がちょっと複雑な動きをするため内部にも潤滑のためにエンジンオイルが流れるようになっています。
バキュームポンプは2分割式で作られているため、その2つの部品の間からエンジンオイルが漏れないようにとゴム製のOリング状のパッキンが入れられたうえで組み上げられているのですが、他の場所同様にBMWのエンジン周りに使われているゴム系の部品は品質が悪く、短期間で劣化そして硬化してしまうため、エンジンオイルを遮ることができずそこからエンジンオイルが漏れてきてしまうのです。
この部分からのエンジンオイル漏れは漏れる量が少ないためエンジンオイルが漏れていることに気が付きにくく、ついつい放置されてしまいがちですが、エキゾーストマニホールドの近くであるため車両火災に至る可能性もありますからまめに点検を行って早めに発見できるようにしましょう。
ここからのエンジンオイルが漏れた時の修理は基本的には純正のオーバーホールキットを使ってOリングの交換を行いますが、それでもエンジンオイル漏れが止まらない場合はバキュームポンプを交換することになります。
費用はOリングだけの交換で工賃あわせて15,000円ぐらい、バキュームポンプの交換で工賃含めてだいたい10万円以上かかるでしょう。
車の買い替えや処分を考える時は、あらかじめ自車の査定を忘れずに👇👇👇