後輪からのパキパキ音
Z33型のフェアレディZでほとんどものに出る症状が、走行中にリヤブレーキあたりから、「パキパキ」というような音が聞こえるというものです。
症状的にはこの音が聞こえるだけで、サスペンションの動きが悪いわけでもないですし、リヤブレーキの効き目が悪いわけではありません。
ただ単に音がするだけです。
実はこの音の正体はサイドブレーキに使われるドラムブレーキのブレーキシューです。
走行中にこのブレーキシューが少しずれてしまい、それがドラムブレーキの中で暴れることによって「パキパキ」いったり、「コトコト」いったりするようです。
この症状を直すには特別な部品が必要というわけではなく、サイドブレーキのブレーキシューを調整することによって簡単に直ってしまうようです。
修理費用も工賃の1500円ぐらいで済んでしまいます。
1速、2速のギヤの入りが悪い
Z33の6速マニュアルトランスミッションモデルの定番のトラブルが低速ギヤが入りずらいというものです。
具体的にいうと1速から2速あたりのギヤへシフトチェンジするときに相当な力を入れないとギヤが入らなくなるのです。
この症状が出た車のほとんどは直前にミッションオイルを交換しているようで、どうやらその方法やオイルの質がこの問題を引き起こしているようです。
一番いい解決方法は純正のミッションオイルの入れ替えること、これだけでほとんどの場合は直ってしまうようです。
どうしてもミッションオイルを交換したくない方は市販されているミッションオイル用の添加剤を使うと効果が高いようです。
しかし、何をしても一向に良くならないというものも存在するようで、社外品のミッションオイルでだいぶトランスミッションを痛めつけてしまったようです。
ここまで来るとトランスミッションごと交換ということになり、だいぶ高額な修理費用を請求されることになります。
ミッションオイルの交換でオイル代込で5000円ぐらい、添加剤は3000円ぐらい、そしてトランスミッションの交換となると部品代約20万円、工賃5万円で25万円ぐらいかかってしまいます。
ソフトトップが閉まりきらない
フェアレディZにはZ33型ロードスターが用意されています。
電動ソフトトップですのでボタン一つで開閉することができるのですが、年式が古くなるとその開閉動作にトラブルが出てくるようです。
よく聞くのがソフトトップをオープンにしようとオープンボタンを押すのですが、途中までは素直に開くもののトランク内の収納される寸前で止まってしまうというものです。
これはソフトトップに使われている素材が紫外線や雨・風などで硬くなってしまい、畳むときに大きな力がかかってしまうため、安全機構が働いて機能を停止するために起こります。
屋外に車を止めているものにこの症状が多いのは常に紫外線を浴び続けているからのようです。
この状態を完全に直すにはソフトトップ自体を交換しなければならないようです。
交換にかかる費用は工賃込みで40万円ほどかかるようですが、半額ぐらいで手に入れることができる社外品も販売されているのでそちらを使うと安く上がるでしょう。
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フェアレディZが故障!修理か?買い替えか?迷う…
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パワーウィンドウの故障
Z33は、故障やトラブルの宝庫といってもおかしくないほど故障が多い車です。
やはりフランス主導の車作りは日本にはあわないのでしょうか。
一番よく聞くのがパワーウィンドウのトラブルで、開閉に時間がかかる、引っ掛かりがある、開閉動作ができないといった症状を持ちます。
これらのトラブルの原因はパワーウィンドウを駆動させるための電気モーター、パワーウィンドウモーターの故障でパワーウィンドウレギュレーター自体は問題ないようです。
修理にはこのモーターを交換しなければならないですが、どういうわけかフェアレディZのパワーウィンドウモーターはかなり高い、純正新品でなんと3万円もするのです。
もし両方いっぺんに壊れてしまったら6万円も掛かってしまうということになり、相当な出費を覚悟しなければならないようです。
幸いなことにリビルト品が出回っており、中古部品もあるので、費用をかけないで修理するにはこちらを使うといいかもしれません。
リビルト品で12000円ぐらい、程度のよい中古品で8000円ぐらいで手に入れることができるでしょう。
高回転が使えない
フェアレディZに搭載されているV型6気筒エンジンは高回転をあまり得意とせず、どちらかといったらトルクで走るようなエンジンです。
しかし、6000rpmや7000rpmまでなら十分に使えるような設計となっているので、それなりに楽しい走りができるのですが、初期のころのモデルにおいて突然そういった高回転レベルまで回すことが
できなくなるという症状が出ているものがあるようです。
この症状にはいろいろな原因が考えられます、ノックセンサー?クランク角センサー?燃料ポンプ?イグニッションコイル?など・・・、しかし、どれをあたっても全く問題ない状態で念のため新しい部品に交換しても全く症状が直らないといった状態になっているものECUが原因かもしれません。
これはECUの内部データがどうのということではなく、ECU自体の物理的故障で、いろいろな部分の制御ができない状態になっているようなのです。
あちこち調べても原因がわからず、ECUを変えてみたらあっさり直ってしまったということが結構あるようです。
ECUは結構な金額となります。
安く見積もっても10万円は覚悟した方がいいでしょう。
アンダーパネルが取れてしまう
フェアレディZにはボディ表面だけでなく、見えない部分である車の下まわりにも空力パーツが付けられています。
整流効果を持たせたアンダーパネルというものですが、実はこれが走行中に外れてしまい、引きずったり飛んで行ったりすることがあるようなのです。
よく聞くのがバージョンNISMOモデルで、想像以上の強い走行風が当たってしまうとその力で樹脂製のアンダーパネルがはずれてしまうようです。
強度的にも問題がありますが、取り付け穴自体が広がってしまい、それで脱落してしまうこともあるようでどちらにしても対策が必要になるでしょう。
しかし、日産から対策品などは出ておらず、外れたりガタが出るようになったら、新品の交換すること以外の修理方法はないようです。
新品で1万円ぐらい、中古品で3000円ぐらいで出回っています。
社外品でアルミ製のものが売られているのでそちらに付け替えるという手もあるでしょう。
車の買い替えや処分を考える時は、あらかじめ自車の査定を忘れずに👇👇👇
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