トヨタ 車種別故障事例

セルシオでよくある故障と修理費用

ロアーアームの破損で異音発生

北米レクサスで販売するためのモデルももったいないから日本でも売ってみようかということで売り出されたのがこのセルシオ、高級モデルとしてかなりゴージャスなつくりや装備がおごられているモデルですが、そうなるとどうしても課題となるのが車両重量の問題です。

このモデルはトヨタの車にしてはかなり頑丈に作られていて、ボディやフレームだけでも結構な重さがあるのに更に大型化され装備も満載ということになるとかなりの重量となってしまいます。
重量の増加は、走行性能や燃費性能に大きな影響を及ぼしますが、それ以外にも車の耐久性を著しく低下させることにもなります。

特にその重たい重量を常に支えている足回りにかかる負担は尋常なものでなく、可動部などにかなりの力が加わることになりそれが長い間繰り返されるように動かされると故障に繋がってしまいます。

そういった理由で壊れる部分のひとつとしてセルシオでよく壊れるのがフロントの足周りにつけられているロアーアームの破損です。

セルシオには贅沢にもフロントサスペンションとしてダブルウィッシュボーンが採用されています。

ダブルウィッシュボーンはハブの上下につけられている2つのサスペンションアームでボディ側とつながっているのもので、サスペンションの動きによるトー変化やキャンバー変化が少ないことからスポーツモデルからラグジュアリーモデルまでいろいろなモデルに使われています。

そのサスペンションの下側のアーム、これをロアアームといいますがこのロアアームの先端につけられているロアボールジョイントにガタが出ることで、走行中にフロント周りからガタガタといった異音が出たり、フロントサスペンションに荷重がかかるブレーキを掛けた時などに出るバキンとかガキッといった音がするようになります。

この部分はボール状のものを抱え込むような仕組みとなっていて、下側だけに常に重たい重量がかかっていることからステアリングホイールを回すたびにボール上の部分やそれを抱え込む部分などが減っていき、異音を出すような隙間が空いてしまうのです。

重たい車によくあるトラブルです。

修理は、ジョイント部が減ってしまったのならこの部分を新しいものに交換するしかなく、ロアボールジョイントとロアアームブッシュを交換する形で修理を行います。

費用としては片側で部品代としてだいたい6000円ぐらい、工賃として3万円ぐらいかかります。

 

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ハブベアリングの破損で異音

この症状も実は車両重量が重たすぎることで起こるトラブルです。

ハブベアリングの破損です。

ハブベアリングとは4つのタイヤに付けられるハブを支える部分につけられているボールベアリングでフロントはただ単に空転するだけですが、リヤは中央にドライブシャフトが貫通するような形になります。

この部分は構造的にどんな状態でも荷がかかる部分で特に走行中は飛び切り大きな負担がかかります。

更に重量が重たいことで停止中でもかなりの負担がかかっていることからボールベアリング内の金属ボールが減ることやそれをおさえるレースの部分が減ってしまったガタが出始めるようになります。

一見すると仕方のないトラブルであるように思えますが、それならここまでたくさんのトラブルが出ることもありませんし、走行距離がもっと伸びた時に出てもいいわけですが、すべてのセルシオで8万キロを超えるようになると間違いなくこの部分にトラブルを発生するというところを見ると設計段階で強度計算を間違えたか、部品の質が悪いのかのどちらが本当の故障の原因であるということになるでしょう。

ボールベアリングはガタが出始めると異音がすることだけにとどまらず、ボールベアリング内部で遊びが出てしまうことから周りが悪くなったり、固着してしまったりするようになり、それを無理して回そうとすることからギリギリとかキーキーといった異音がしたり、抵抗が大きくなることから熱が発生し、その熱で潤滑のためにつけられているグリスが緩くなって流れてしまったり、そのグリスが熱によって引火することで、異臭や白い煙が出たりすることになります。

更にひどくなると煙だけでなく本当に火が出ることがありますので少しでも違和感を持ったらすぐに修理に出した方がいいでしょう。

修理はガタが出て動きが鈍くなったハブペアリングを交換することで行います。

部品代として1つだいたい5万円ぐらい、それに工賃2万円ぐらいが加わることになります。

ハブベアリングは社外品パーツや中古パーツがたくさん出回っていますが、社外品パーツであればまあまあに品質ですし、価格も4万円ぐらいと純正部品より安いのでいいかもしれませんが、どこのだれがどういった使い方をしたのか全く分からない中古パーツは絶対に使わない方がいいでしょう。

そもそも純正新品部品として販売されているものでも強度が足りない、質が悪いということで早々に音を上げてしまうのに、すでにだいぶやられている中古パーツをつけたとしても短期間のうちにまた交換する羽目にあうと思います。

修理は新品部品に限ります、トヨタの車のようにコスト削減が積極的に行われている車は特にです。

 

O2センサーの故障

これもセルシオで非常に多いというか、ある程度の走行距離になると必ず出るトラブルといっていいでしょう。

症状としては、朝一番などエンジンが完全に冷えている時だけ起こるのですが、エンジンを掛けようとしてイグニッションをオン、メーターパネルにはチェックのためにすべての警告灯が点灯します。

その後、スターターモーターを回してエンジンをかけると通常ではサイドブレーキ警告灯以外はすべて消えるはずなのにエンジン警告灯が点灯したままになってしまうというものです。

エンジンは正常にかかり、そのまま走り出しても少しもたつき感はありますが走ることができます。

不思議なことに時間が経ってエンジンが温まってくるとエンジン警告灯が消えて、その後は何もなかったかのように普通に運転することができます。

このトラブルでキーポイントとなるのはエンジンの温度の状態です。

エンジンが冷えている時はエンジン警告灯が点灯、エンジンが温まってくるとそれが消えるというところが重要でどうやらどこかに温度によって出るトラブルが発生しているようなのです。

それがO2センサーです。

セルシオには左右独立した排気系統で触媒の前後につけられているので片側2つ、合計4つのO2センサーが付けられています。

このO2センサーは排気ガス内の酸素量を測り、そこからエンジンの燃焼状態を知るためにつけられているもので、ここから出される信号をECUが受け、フィードバックした形で燃料噴射量を調整しています。

しかし、このO2センサーというのはある程度温度が高くないと機能することができず、エンジンが冷えている状態ですと正しい信号を出すことができないので、センサー自体に熱線ヒーターが付けられていて、エンジン冷えている時にそのヒーターの熱を使ってO2センサーが正しい機能を果たせるようにしています。

実はセルシオのO2センサーはこの熱線ヒーターが壊れやすいようで、センサー自体はまともに機能していてもヒーターが壊れてしまうため、エンジンが冷えている時におかしなことになってしまうわけです。

修理はO2センサーを交換することで行います。

部品代はフロント側センサーが約28000円、リヤ側が約33000円、交換工賃は1か所あたりだいたい13000円ぐらいになります。


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