トヨタ 車種別故障事例

ランドクルーザー80でよくある故障と修理費用

ナックルからのオイル漏れ

80系ランドクルーザーでよくあるトラブルにナックルからのオイル漏れというものがあります。

正しく言えばグリス漏れというべきなのですが、フロントアクスルにつけられているタイヤを左右に曲げるための構造であるナックルには80系ランドクルーザーでは動きをスムーズにさせるためにグリス充填型が使われています。

要するにナックル内部がグリスで満たされている状態になっているということですが、そのすぐ脇にはフロントデフと一体型になっているデフケースがあり、そのデフケースの中にはデファレンシャルギヤ用のギヤオイルが入れられています。

そのままですとデフオイルがナックル部に侵入してきてまざってしまうため、ナックル部とデファレンシャルギヤの間にデフオイルが流れてこないようにとオイルシールが付けられているのですが、そのオイルシールが経年劣化はドライブシャフトの回転などによって傷んでしまい、シールの機能を失ってしまうことがあるのです。

そうなるとデフケース内に入れられているデフオイルがナックル内に侵入してきてグリスと混ざり、緩い状態のグリスが出来上がってしまいます。

そして熱などによってほぼ液体化したグリスがナックルの稼働部からにじみ出てきてしまい、それが下に落ちてくるということになります。

このトラブルが起こるとグリスが流されてしまいますのでナックルの動きが悪くなり、ステアリングホイールの動きが悪くなったり、重たく感じるようになります。

それから間接的にデフオイルも漏れていることになりますので4WD状態で走った時にフロント周りからの異音、振動など感じることになったり、あるいはオイルの漏れる量が多くなるとフロントデファレンシャルギヤが焼き付いたりすることもあります。

それともう1つ、同じナックル部でよくあるのがナックルを固定するボルトの折れです。

4WDのフロントアクスルは、ステアリング機能とトラクション機能の2つの機能を持たされるため、負担が多いことから常に無理がかかるところで部品の破損がおこりやすくなります。

ナックルが固定されるハブもその一つで、バックルを固定させるためのカバーのボルトが金属疲労で折れたりすることがあります。

この部分が折れてしますとナックルをきちんと止めておくことができなくなるためガタが出始め、異音もするようになりますのですぐにわかります。

酷くなるとハブベアリングにも悪影響をもたらすのでそうなると修理費用がかさんでしまいますからすぐに対処したいところです。

修理は、部分的に直すのではなく、フロントアクスル全体をオーバーホールする形で同時に修理することになります。

費用としてはどのあたりまでオーバーホールするかによって違いますが、2万円ぐらいから10万円ぐらいとなるでしょう。

 

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※故障してもいいと言う方は時間の無駄なので絶対見ないでください。

 

インジェクションポンプからの燃料漏れ

これも80系ランドクルーザーでは定番中の定番となる故障のひとつです。

インジェクションポンプからの燃料漏れです。

インジェクションポンプというぐらいですのでディーゼルエンジンモデルでの話ですが、ディーゼルエンジンには燃料系に2つのポンプが付けられています。

1つは燃料タンクから軽油をくみ上げるためのポンプ、これがいわゆる燃料ポンプというもので、インジェクション式のガソリンエンジンではこれひとつで燃圧を作りますが、ディーゼルエンジンではより強い燃圧が必要なため、インジェクターから一番遠いところにある燃料ポンプで燃圧を作るのではなく、燃料ポンプでは燃料をタンクからくみ上げてそれを燃料系に流すだけの役目にとどめています。

そしてもう1つのポンプがインジェクションポンプ、インジェクターのすぐ近くにおかれることになるもので高い圧力が必要となるディーゼルエンジンの燃圧をダイレクトに作る役目を持ちます。

インジェクションポンプは燃圧を作るだけでなく、スロットルの役目も持たされていますので、アクセルペダルの連動した形で動くワイヤーが取りまわされています。

そのワイヤーの引かれ具合で燃料噴射量と燃圧を調整することになりますがそのスロットルリンクが付けられている部分の中央のシャフトから燃料が漏れるという事例が80系ランドクルーザーで多く起きています。

インジェクションポンプを分解してみるとスロットルリンクのシャフトにOリングが付けられているのを見ることができますが、そのOリングが軽油の攻撃性やエンジンの熱、燃料の圧力、経年劣化などからバリバリに硬くなってしまい、まるで樹脂のようになってしまうことからちょっとして衝撃で割れてしまい気密性を失うことから軽油がダダ漏れになることになります。

圧力がかかっているところだけに漏れる量は半端ではなく、まるで燃料タンクのドレンホースから軽油が漏れているような感じでドボドボと漏れてきます。

修理は基本的にインジェクションポンプごとそっくり交換することになります。

インジェクションポンプは非常に高額な部品で純正部品が今あるとすれば20万円ぐらいします。

それに交換工賃がかかりますのでだいたい25万円から30万円ぐらいかかることになります。

安く上げたいのであればれリビルトパーツが大量に出回っているのでそれを使うといいかもしれませんが、ただリビルトパーツでも15万円ぐらいするので、工賃を入れたら20万円ぐらいの費用が掛かってしまいます。

 

スターターモーターの異常

80系ランドクルーザーではスターターモーター周りのトラブルもよく起きています。

まず1つはスターターモーターに引きずりです。

自動車のスターター機能はキーを回した時にスターターモーターのピニオンギヤがフライホイールの外側にあるリングギヤに噛みこんだ状態で回ることでクランキングをすることでもたらされるのですが、ピニオンギヤとリングギヤは常に噛みこんだ状態になっているわけではなく、スターターモーターが回る時だけピニオンギヤが飛び出してきて、リングギヤに噛みこんでから回るという形をとります。

そしてエンジンが掛かり、スターターモーターに手助けが必要でなくなって、キーをねじるのをやめるとスターターモーターの回転が止まるのと同時に飛び出していたピニオンギヤがバネの力で引っ込んでスターターモーターとリングギヤの結合を切り離すということになります。

引きずりというのは、エンジンがかかってもうすでにスターターモーターの力が必要でないのにもかかわらず、ピニオンギヤがリングギヤに噛みこんでいて、しばらくすると少し遅れてピニオンギヤが引っ込むという状態のことを言います。

原因はピニオンギヤの可動部分の動きが悪くなっていることでそのほとんどが劣化によるものです。

それからもう1つ、オーバーランというものです。

これはキーをひねるのをやめてもスターターモーターが回り続けるというもので、もともと長い時間回される設計になっていないスターターモーターはそのうち発火することになり、その発火で回転が止まるといった形になることが多いようです。

どちらもデンソー製のスターターモーターで多発しており、内部の材質に問題があることがわかっています。

修理はスターターモーターをそっくり交換することになり、費用としては新品で7万円ぐらい、リビルトパーツで4万円ぐらいの部品代と工賃として2万円ぐらいかかります。


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