トヨタ 車種別故障事例

ハイラックスサーフでよくある故障と修理費用

半ドア警告灯が消えない

N180系ハイラックスサーフには初代モデルよりずっと継承されている背面タイヤが付けられているのですが、リヤハッチの使い勝手が悪かったり、重たかったりということでこの背面タイヤを取り外す方が結構います。

タイヤだけでなく、そのラックも一緒に取り外すことになるのですが、このラックを取り外すと半ドア警告灯が付きっぱなしになってしまうのです。

とはいってもこの症状は故障でも何でもありません。

リヤハッチを開ける時にこのラックもあける構造になっているのですが、実はこのラックの開け閉めにも半ドア警告灯のスイッチが付けられているのです。

故障ではないといっても半ドア警告灯が点きっぱなしで走るのも気分がいいものではありません。

こういう時はリヤハッチ内にあるラック用のスイッチのコネクタを外すだけで警告灯が点かない状態になります。

ディーラーにもっていってもきっと同じことをするでしょう。

費用は自分で行えば無料、時間もわずか10分でできるでしょう。

 

4WDにならない

N180系以降のハイラックスサーフで意外と多いトラブルが4WDにならないというものです。

この時代のハイラックスサーフには電子制御のトランスファーが採用されており、スイッチ一つでFRと4WDを切り替えることができるようになっているのですが、スイッチを操作しても4WDにならない、または逆にFRに戻ってくれないという状況になるものが多いようです。

このような症状になる原因はトランスファー内につけられている切り替え用の電気モーターが故障することで、直すためにはこの電気モーターを交換しなければなりません。

ディーラーで交換すると工賃込みでだいたい10万円ぐらいかかるようですが、保証が効く部分ですので保証期間内では無料で修理を行ってくれます。

ただ、年式的に特別なもの以外はほとんど保証期間切れとなっていると思われますので、この故障が発生してしまった場合はまとまったお金を用意する必要があるでしょう。

 

パワーステアリングが重い

N130系ハイラックスサーフぐらいになると思ってもいないところが壊れてしまうことがあります。

例えばパワーステアリング、パワーステアリングがないのかと思うぐらい重たくなったり、右だけ重たかったり、ステアリングを回す中で手ごたえにムラがあったり、こういった時はパワーステアリング用のオイルポンプの故障を疑った方がいいでしょう。

稀にラックの固着というものもありますがほとんどがこのパワーステアリングポンプの故障です。

修理にはパワーステアリングポンプの交換が必要になりますが、純正品の新品で2万円ぐらい、社外品で14000円ぐらい、リビルト品で15000円ぐらいとどの場合でもそれなりに部品代がかかります。

更にこれに工賃1万円ぐらいを加えると結構な額になります。

 

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結構あるエンジンブロー

ハイラックスサーフの中でオイル管理をきちんと行っていない場合に5万キロ程度でエンジンフローを引き起こすことがあるようです。

それは走行中に突然起こるようで、ガリガリッという悲しい音と共にエンジンがストップ、それ以降は何をしてもエンジンがかかることはなく、エンジンからは大量のエンジンオイルが漏れるといった具合です。

原因は降りる劣化によるピストンの焼き付きからコンロッドの破損によるもので、どうあがいてもエンジンを乗せ換えなければならないようです。

新品のエンジンを仕入れること自体が今では難しくなっていますが、手に入れることができたとしたら60万円超の修理費用が掛かってしまいます。

リビルト品で30万円ぐらい、中古エンジンで20万円ぐらいで購入することができますが、それでも工賃や補器類のなどを含めると40万円以上の費用が掛かってしまうでしょう。

たった5万キロでエンジンブロー、エンジンオイルの管理はきちんとしましょう。

 

ATの故障

ハイラックスサーフに搭載されているオートマチックトランスミッションは意外にも耐久性がないようで、乗せ換えに至るような大きなトラブルを発生することが多々あるようです。

症状としては、各段においてトルクコンバーターの滑りを感じるようになり、ガソリンの消費量も増えてくるといったもので、しまいには変速不能はある一定の段数だけ入らないといったことになるようです。

完全にオートマチックトランスミッションの乗せ換えが必要なパターンであって、40万円ぐらいの費用を見積もる必要があります。

幸いなことにリビルト品が出回っており、25万円程度で手に入れることができるので、そちらを利用すればもっと安く仕上げることができるでしょう。

ただ、工賃も数万円単位でかかることとなりますので、そればかりはどうすることもできません。

 

エンジン始動後の白煙

エンジンをかけた時というのは燃焼が不安定であり、エンジンも温まっていないためしばしば白煙をマフラーから吐くことがありますが、それがあまりにも多い場合はエンジントラブルの可能性があります。

排気ガスが白くなるというのはエンジンオイルが大量に燃焼されている証拠で、通常ではありえないことです。

ハイラックスサーフの場合はヘッド周りに弱点を抱えており、エンジンの温度が高い状態で使い続ける、いわゆるオーバーヒート寸前の状態で使い続けるとヘッドがゆがんでしまうことがあり、その歪みによってシリンダー内にエンジンオイルや冷却水が紛れ込むことがあります。

これは結構重症ですが、ほとんど場合エンジン乗せ換えまでに至ることはなく、ヘッドの交換と冷却水系の洗浄で直すことができます。

とはいってもエンジン部品の交換ですのでかなりに費用が掛かり、リビルト品を使っても35万円以上の費用が掛かってしまいます。


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