ある意味、美術品であり嗜好品である自動車は見た目もかなり重要な部分です
誰もが新車当時のピカピカな状態を保つためにコーティングやワックスなどを使って、ボディの状態をきれいな形で残そうとします。
しかし、自動車は運転するものであり、時に事故を起こしたり、どこかにぶつけたりして、キズやへこみなどができることも多くあります。
車のボディにおいて傷やへこみがついているのはかなり見た目のイメージを悪くするもので、いくらピカピカの状態なっていても反対側のドアを見たらへこみがあったということではテンションも下がってしまうでしょう。
中にはあまりにもショックが大きくてその車を売って、買い替えるという方もいるようですがお金が余って余って仕方がないという方以外はそれは止めた方がよく、修理に出した方が得策だと思います。
車の傷やへこみの修理は、ぶつけた場所や規模などによって修理費用や修理方法が異なります。
例えばフロントバンパーやリヤパンバーなど樹脂パーツに損害が及んだ場合、たいがいはバンパーごとそっくり交換することになります。
費用としては10万円以下で済むでしょう。
最近では樹脂パーツ専門の修理工場なるものもあり、板金屋さんのごとく割れたりへこんでいる部分だけを直して、最後に塗装するという修理をするところもあり、このやり方ではバンパーをそっくり交換するよりもかなり安く済みます。
それからフェンダーパネルやドアパネル、ボンネット、ルーフなど金属でできている部分に傷やへこみができた場合は板金塗装屋さんにお願いすることになります。
板金塗装屋さんでは傷やへこみの度合いにあわせてプーリングやたたき出しなどを行い、パテで修正、サンディングを経て最後はペイントという工程で直していき、だいたい一か所10万円ぐらい修理費用が掛かります。
へこみだけであれば、デントリペアとかホットボックスなど板金ではないへこみの修理方法が確立していて、1カ所当たり1万万円程度で直すことができる修理方法があります。
これらの修理を見てみるとどれも車の販売価格と比べるとはるかに安いものであって、よほどひどいも出ない限り、ぶつけたということだけで買い替えるのはかなりもったいないような気がします。
ただ、ぶつけた車で絶対に乗り続けない方がいいというものもあります。
それはフレームまで損害が及んでしまっている場合です。
国産車はここ最近日ごとにボディの強度が弱くなっています。
その理由は、低燃費のための重量軽減とコスト削減によって、ボディに使う鋼材の質を落としたり、肉厚を薄くしてしまっているからです。
それによって事故や派手にぶつけた時など大きな力がボディに加わるとボディの基礎となるフレームが曲がったりゆがんだりしやすいのです。
中古車業界ではこういったフレームが正常な状態でないものをフレーム修正機などで直したものを「修復歴有り」として、車の状態の最低ランクとして置き、買取時の価値もかなり低く見ます。
中古車市場がこういった扱いをするのはフレームまで損害が及ぶとそれ以外の部分にも悪い影響を与えてしまうからです。
たとえ、フレーム修正機で正常な状態に近い形にしてもまっすぐ走らない、ボディがガタガタうるさい、タイヤが片減りするなど車としては成り立たないぐらいの障害が出るのです。
はっきりいって売却しても高い金額にはなりませんが、それに乗り続けるというのも避けるべきだと思います。
キズやへこみがついて、いやになってしまうこともありますが、修理して正常な状態になるのであれば修理が良く、フレームまで逝ってしまったものは買い替えた方がいいというのが一般的な考え方ではないでしょうか。
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車の買い替えや処分を考える時は、あらかじめ自車の査定を忘れずに👇👇👇