高負荷時のカリカリ音
F6A型エンジンを搭載しているエブリィワゴンでは、年式的にメカニカルなトラブルが出始めてきました。
特にエンジン関係、それまで元気に走っていたものがいきなりいろいろな症状に見舞われ、走らなくなってしまうということも少なくありません。
高速走行中やアップダウンの激しいところを走っているときなどのエンジンに負荷がかかりやすい場面でエンジンから金属がこすれるような音がするというのもそういったトラブルの一つでしょう。
この症状は最初は負荷の高い走りをした時だけに出るのですがそれが次第に負荷があまりかかっていない時でも出るようになり、音も激しくなってきます。
この症状が出たらかなり重症です、エンジンを開けてみればピストンとシリンダーに付いた縦の傷がついているのがわかると思います。
そうです、エンジンの焼き付きです。
原因は様々ですが年式的な経年劣化であることが多く、修理としてもエンジンを乗せ換えるかシリンダーやシリンダーヘッド、ピストン、ピストンリングなどをすべて交換しなければなりません。
はっきりってかなりお金がかかり、30万円以上の出費は覚悟しなければなりません。
エンジンをかけるとエアコンから異音が
エブリィワゴンのエアコントラブルで比較的多いのがコンプレッサーからの異音です。
それも新車納車後すぐに起こるもので、コンプレッサーかいかにも動きが悪そうな、金属同士がゴリゴリこすれるような音がするそうです。
この音がする状態ではこのコンプレッサーは使えません。
どうやらコンプレッサーの初期トラブルのようで、こういった不良品ともいえるコンプレッサーが付けられたまま出荷されているものが結構あるようです。
納車からあまり時間がたっていないのであれば初期不良ということで無償ですぐに新品に交換してくれますが、時間が経ってからこういった症状が出てしまった場合は残念ながら自腹を切って直さなければなりません。
費用は工賃込みで5万円ぐらい、トラブルが起きてもらっては困りますが、こういった種のトラブルであれば早い段階で出てもらいたいものです。
ブーストがかかるとシューシュー音
エブリィワゴンにはターボエンジンが搭載されていますが、ターボエンジンというのはNAエンジンに比べてやはりトラブルが多いものです。
一番多いのはタービントラブルで、タービン軸の焼き付きやインペラーの破損などがあり、多額な修理費用が必要になることが多くなります。
しかし、そういった重大なトラブルだけでなく意外と単純なトラブルもあるものです。
よく聞くのがブーストがかかるとエンジン回りからシューシューという音がするというもの、エンジン回転数に比例して音が変わるので完全にエアクリーナーからインテークマニホールドまでの吸気系でエアが漏れているということになります。
それは、インテークパイプの取り付け部のゆるみからホースのひび割れなどいろいろなものがありますが、ほとんどの場合経年劣化からするホースの亀裂から圧縮空気が漏れていることが多いようです。
これはだいたい5000円以下で手に入れることができる新品のホースに交換することで直るのですが、それよりも気になるのがホースに亀裂が入っているということはバキューム状態ではそこからエアを吸っているということです。
エアクリーナーやエアフローセンサーを通っていないエアを吸ってエンジンが回っていることはエンジンにとっていいことではありません。
ホースなど修理をしてもエンジンの調子が悪いときはこれによる二次被害と見てもいいかもしれません。
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オイルパンからのオイル漏れ
エブリィシリーズではオイルパンからのオイル漏れやオイルにじみを起こすことが多いようです。
これは先代モデルの初期型に多く出ているもので、どうやらオイルパンの作りが悪いようで鋳造時にスが入ってしまったものが採用されているようで、そのスからオイルが漏れてしまうようなのです。
これはもう交換しなければ直すことができません。
交換するのはオイルパンとガスケット、そしてエンジンオイルで、オイルパンに6000円、ガスケットに1000円、エンジンオイルに3000円ぐらいの費用が掛かり、更に工賃として1万円以下が加わることになります。
ただ、状況によっては初期不良個所ということで無償で交換してくれることもあるので交渉する余地はあると思ます。
いきなり1速に入る
エブリィワゴンに搭載されているオートマチックトランスミッションで3速や4速で走行中にいきなり1速にシフトダウンしてしまうことが多発しているようです。
これはオートマチックトランスミッション内のギヤなどの構造がおかしいということではなく、油圧制御に問題があるようです。
オートマチックトランスミッションにあるオイルパンの内部形状が悪く、車が傾いたり、カーブなどで遠心力が生まれるとATFがオイルパンの中で偏ってしまい、正常な油圧を生み出すことができなくなることによって間違った制御を行ってしまうらしいのです。
対策としてはオートマチックトランスミッションのオイルパンをオイルの偏りができにくくなっている対策品に交換することで行います。
修理費用としては部品代、工賃あわせて2万円ぐらいの費用が掛かることになるでしょう。
対策品を使って直しますので中古品は論外です。
50km/h以上スピードが出ない
エブリィワゴンは軽自動車ですが、50km/h以上のスピードが出ないというのは完全のトラブルです。
実はエブリィワゴンと同じK6A型エンジンを搭載する車で同じような症状に見舞われているものが非常に多く、このエンジンの一種の持病といっていいかもしれません。
この症状はエンジンオイル管理が行き届いていないことによって、エンジン内部にスラッジがたまり、ヘッド周りから不具合が出てしまうというもので、エンジンオイルをまめに交換しなかったことが最大の原因となります。
修理はヘッド周り中心に行うオーバーホールが必要で、費用としてもなんだかんだ言って40万円ぐらいかかってしまいます。
ほぼ工賃といっていい金額ですので安く上げることが難しく、必要とする部品も数多いことから安いものを見つけて持ち込んでというもの難しいでしょう。
エンジンオイルの交換を怠った報いといっていいトラブルです。
車の買い替えや処分を考える時は、あらかじめ自車の査定を忘れずに👇👇👇