レクサス 車種別故障事例

レクサスRC300hでよくある故障と修理費用

ハイブリッドシステムTHS-IIの故障

RCにはトヨタのイメージを壊さないためにハイブリッドモデルが用意されています。

RC300hというグレードがそうなのですが、驚いたことに他のモデルと全く同じ組み合わせで、トヨタらしい流用術で作られた低コストモデルとなります。

エンジンは2.5リッター直列4気筒DOHC直噴の2AR-FSE、電気モーターは1KM型、そしてバッテリーはニッケル水素バッテリーで制御はTHS-IIとこれはGSやIS、クラウンなど全く同じ組み合わせです。

要するにこのモデルもクラウン一族であるということです。

この組み合わせでTHS-IIということになれば、トラブルの多発は必至です。

まずはバッテリー、最初のうちはバッテリーもフル充電することもできますし、電力をぎりぎりまで使いきることもできますが、次第にバッテリー容量全てを満たすほどの充電もできなくなり、更に使い切ることもできなくなってきます。

要は実質的なバッテリー容量が少なくなってしまうということですが、これはニッケル水素バッテリーでもリチウムイオンバッテリーでも充電式の小型バッテリーであれば何もハイブリッドシステムだけでなく、携帯電話でもスマートフォンでもタブレット端末でも同じように次第に実質的な容量が少なくなっていくものですので驚くことはありませんが、これが例えば購入して初めての車検を受ける前にバッテリーのほとんどの領域が使えなくなったとしたらどうでしょうか。

安くても600万円ぐらいのお金を払わないと買えないRC300h、これが3年もたたないうち、早いもので1年ぐらいで使い物にならなくなってしまうとしたらどうでしょうか。

それから頻繁にセーフモードに入って、ハイブリッドカーではなくガソリンエンジンモデルになってしまう、あるいは走ることができなくなるというトラブルも起きています。

これは直流電気と交流電気との間で電気の返還を行うためにつけられているインバーター・コンバーターが異常過熱することでシステムが危険と判断、そしてハイブリッドシステムのほとんどの機能を停止させてしまうことから起こります。

異常過熱を起こす理由はその部品自体の作り悪さ、良し悪しにばらつきがあることがわかっているので品質の悪さが原因ということが言えるでしょう。

これらのトラブルが発生して場合はハイブリッドシステムのほとんどを交換しなければ直すことができませんので、レクサス店へ持ち込むことになります。

レクサス店からトヨタに送られることになりそこで交換作業が行われますので、だいぶ時間がかかることでしょう。

費用は新車保証の期間、5年以内10万キロ以下であれば完全に無料となりますが、保障が切れている、中古車として購入して保証の継続を行っていないといった場合は、レクサス店特有の超高額な工賃を含めて100万円ぐらいかかります。

 

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空気圧不良アラームの点灯

レクサス店で発売されているモデルのほとんどにタイヤ空気圧モニタリングシステム・TPMSが採用されています。

これはタイヤの空気圧をリアルタイムで見ることができ、設定された空気圧より低くなるとサブディスプレイ内に警告表示をして、タイヤの空気圧の調整を促したり、パンクの可能性を教えてくれるものです。

しかし時としてこのタイヤ空気圧モニタリングシステムが正常に機能しなくなることがあり、正常な圧力で空気が入っていても警告表示が出されてしまうことがあるそうです。

このトラブルが出る原因は2つ、一つは空気圧センサーの故障です。

このシステムはホイール内部、ちょうどタイヤの空気が入れられていて膨らんでいる部分につけられている空気圧センサーから発信させる電波を車体側の受信機が受信して、そこで圧力が正常なのかどうかを判断するという仕組みになっていて、実際にタイヤに空気圧を測っているのは各タイヤにつけられている空気圧センサーということになります。

しかし、皆さんもご存知かと思いますが、タイヤというものは走っているとサスペンションの動きと合わせて常に動いており、路面の振動をまともに受けるところですから、その振動によって電子機器である空気圧センサーが壊れてしまうことがあるのです。

もちろん天下のトヨタですのでそういったこともきちんと考えて作ってあるはずなのですが、車を運転する人は様々で想定外の衝撃をタイヤに与えてしまうこともあるわけです。

タイヤを強くヒットさせてしまうとか、タイヤが浮くほどの大ジャンプをしてしまうとか・・・こういったことは設計段階であり得ないこととして考えられていますので、壊れる可能性があります。

空気圧センサーが壊れてしまえば電波を送ることができなくなるため、警告表示が出っぱなしになってしまいます。

そしてもう1つの原因が電池切れです。

タイヤ内につけられている空気圧センサーはセンサー機能と微弱電波を飛ばす機能を電気によって行っているわけで、それには電源が必要となります。

その電源というのが、いわゆるボタン電池というものでセンサーに一体式のものとして付けられています。

この電池はだいたい5年以上は持つような容量が与えられているようですが、常に電気が使われていますし、屋外におかれるものですので場合によってはその期間よりも極端に短い時間で電池切れになってしまうこともあります。

電池が切れてしまえば電波を発することができなくなるため、「信号無し=異常」と判断して警告表示をするようになります。

対策としてどちらもセンサーの交換とID登録を行います。

電池切れなら電池だけ交換すればいいのでは?・・・こう思う方もいるかもしれませんが、残念ながら空気圧センサーの電池は非交換式ですので、電池が無くなっただけでも空気圧センサーごとそっくり交換しなければなりません。

修理する場所はレクサス店のみで、費用は4本分セットで部品代が約26000円、フィティングキットが1200円、工賃が13000円、ID登録代が約6000円とざっと計算しても約46000円もかかります。

空気圧センサーも社外品は存在しないようですし、ID登録はレクサス店でしかできない状況らしいので、今のところ仮に電池一つを交換するだけでもこれぐらいのお金がかかってしまうということになります。

 

SDナビゲーションシステムの不具合

RCにはSDナビゲーションシステムが標準装備されていますがこのカーナビゲーションシステムにおいて不具合が出ています。

症状としては、カーナビゲーションシステムを使っている、いないに関わらず突然機能が停止してしまうというものです。

要するにフリーズしてしまうということですが、これに至る際に何かきっかけがあるわけでもなく、停止していても走っていてもなる時はなりますし、カーナビゲーションシステムの案内を受けていても受けていなくてもなる時はなります。

エンジンをかけて走り出して1分後になる場合もありますし、2時間かけて目的地についても一切ならないということもあります。

実はこの症状はRCだけでなく同じコンポーネントを使っているGSやISでも起こっており、車体というよりカーナビゲーションシステム自体の不具合であることがわかっています。

修理としてはカーナビゲーションシステムの交換ということになりますが、同じロットものに交換してもまた同じ症状が出始めます。

実はこのSDカーナビゲーションシステムには対策品が出されていますのでその対策品に交換しなければ直すことはできません。

修理費用は新車保証範囲内ですのでその期間中なら無償修理となりますが、保障が切れていたとしても対策品が出ているということはトヨタ自体も欠陥品を売りつけてしまったということを理解しているのでお金をとることもできないでしょう。

原因はトヨタが行った行き過ぎともいえるコストダウン策で、こういった電装品にお金を掛けなくなったことから何十年も前に出るような単純なトラブルを起こしてしまうのです。


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