トヨタ 車種別故障事例

FJクルーザーでよくある故障と修理費用

エアコンの故障(コンプレッサー不具合)

FJクルーザーは国内でも珍しいSUVですが、もともとはアメリカで販売するために作られたモデルで、それを急遽国内でも発売するようにしたことから日本で買うことができるようになったものです。

ですので、この車の作りはほぼアメリカンといってよく、サイズにしても大きいですし、ガソリンが安いアメリカでは燃費を気にすることがあまりないので大排気量エンジンが搭載されています。

だからということではありませんがトラブルの出方も何といいますが原始的といいますか、国内向けではあまり出ないようなトラブルが多く出ています。

その1つがエアコン周りのトラブルで冷気を得ることができないというものです。

カーエアコンにおいて冷気が出ないという場合は、そのほとんどが冷媒であるエアコンガスが漏れていることで起こります。

昔のエアコンシステムはエアコンガスが入っていなくても回り続ける構造になっていましたが、最近の車のものはエアコンガスがある程度少なくなり、圧力が弱くなった時点で保護の意味合いからコンプレッサーの動きを止めるような仕組みになっています。
なので、多少エアコンガスが入っていたとしても安全機能が働いてコンプレッサーが回らない状態にされていることで冷気が出ないということも考えられますが、いずれにしてもエアコンガスが漏れていることには違いはありませんので、その部分を直さないと完璧に直すことはできないでしょう。

だいたいこういった症状を示す場合はまずはどこからエアコンガスが漏れているのかを探ります。

エアコンガスが漏れている部分は白い跡が残りますので目視でわかります。

よく漏れるコンプレッサーやコンデンサ、エボパレーターなどといった主要部品と配管のつなぎ目とかコンプレッサー自体などいったところをチェックしていきます。

もしそれでわからないようであれば、今度は少量の蛍光剤を注入してその傾向剤の漏れを確認します。

たいがい場合、ここまですればどこから漏れているのか、どの部分を直せばいいのか、どの部品を交換すればいいのかということがわかります。この時点から修理に入れるのですが、FJクルーザーの一部のモデルではどこから漏れているのか全く分からないという状態になるものがあるようで、その場合はとりあえずエアコンガスを充填させて、様子を見ることになります。

しかし不思議なことに今度はエアコンコンプレッサーが回らない、エアコンガスを規定量まで入れているので、普通はこれでエアコンコンプレッサーも回るはずなのです。が、それが回らない、マグネットスイッチの音もしないということはマグネットスイッチの故障が疑われますのでそれを交換したら見事に動くようになりました。

どうやらエアコンガスが抜けたのとの同時にエアコンコンプレッサーのマグネットスイッチも同時に壊れてしまっていたようです。

これでエアコンガスも満タン、エアコンコンプレッサーも回るということでとりあえずは冷気が出ることになり、何ら問題のない状態になったわけですが、忘れてはならないのはエアコンガスがどこから漏れたのかということが判明していません。

一度漏れたということはそのうちまた同じように漏れるということですので、今使えるからといって放置することはできず、徹底した調査をしてもらいました。

結論としては、原因不明ということとなり、クレーム処理ということでエアコンガスが流れるすべての部品を交換することになったようです。

この作業にかかる費用はすべてトヨタ持ちとなりますので一切お金はかかりませんが、それに至るまでのエアコンガス漏れのチェックやマグネットスイッチの交換、エアコンガスの充てんなどは新車保証があれば無償ですが、そうでない場合は3万円ぐらいの費用が掛かってしまうでしょう。

 

ステアリングホイールが空転する

これはかなり怖い部類にはいるリコールです。

問題の場所はステアリング機構、ステアリングホイールとステアリングラックのピニオンギヤを結ぶシャフト、インタミディエイトシャフトと呼ばれる場所にシャフト同士の結合部分があるのですが、その部分は絶対にとれないようにと頑丈に溶接されているのが普通です。

しかし、このFJクルーザーではこの溶接があまいものがあるようで、エンジンの振動や路面の振動、ステアリングホイールの操作による捻じれる方向の力によってこの溶接に亀裂が入ってしまい、シャフト同士の結合が解かれてしまうことがあるようなのです。

こうやって書くとあまりピンとこないかもしれませんが、要するに運転中に突然車のステアリング操作ができなくなるということです。

アニメみたいにステアリングホイールがシャフトごと抜けることはありませんが、全くステアリング操作ができなくなるので同じことです。

修理はこのインタミディエイトシャフトを対策品に交換することで行います。

費用的にはリコールですのでどんな条件でも無償で行われます。

 

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エンジンチェックランプとトラクションコントロール警告灯の点灯

FJクルーザーは故障が少ないことで有名ですが、それはこの車の本来の売る場所であるアメリカの車と比べたらということですので全く壊れないわけではなく、国内でもいろいろな故障事例があります。

その中で少々厄介なトラブルがエンジンチェックランプとトラクションコントロール警告灯が点灯するというものです。

エンジンチェックランプは、基本的にはエンジンの何か重大な故障が起こった時に点灯するもので、これが点灯したらディーラーにすぐに持ち込むのがいいぐらいです。が、最近のモデルはちょっとしたことで転倒する傾向が強くなってきているのでここが点灯したからといって焦ることはありません、とりあえずエンジンを止めておくぐらいの対処でいいでしょう。

それからトラクションコントロール警告灯ですが、こちらはその名の通りトラクションコントロール機能に関わる部分の故障、例えばスピードセンサーの故障やタイヤの回転センサーの故障、トラクションコントロールを制御するコンピューターの故障、配線の断線といった場合に点灯するものでこれが点灯しても普通の走れることが多いようです。

この2つが同時に点灯する、それもエンジンをかけてしばらく間だけ転倒すると不思議な点灯の仕方をする、というのはどういったことなのかというと、それはどちらにも直接的に全く関係のない部分でトラブル起きていることを表しています。

問題の箇所はチャコールキャニスターベントバルブの故障です。

最近の車には燃料タンク内やそのすぐ脇にチャコールキャニスターというものが付けられています。

これはガソリンタンク内でガソリンが揺さぶられたり、熱などによって気化したガソリンを一時的に吸収させるもので、ガソリンタンクの内圧が上がるのを防ぐため、また有毒なガスを大気解放させないようにしています。

チャコールキャニスターが一時的に蓄えた気化したガソリンは、チャコールキャニスターベントバルブで適切量に調整されて、エンジンに送られて通常通りに燃焼されるわけです。が、そのチャコールキャニスターベントバルブは、電気モーターで駆動するようになっていて、どうしてもガソリンが気化した時にできるスラッジの影響を受けることになってしまい、電気モーター内のブラシの導通を阻害してしまうことになるのです。

そうなるキャニスターベントバルブが正常な制御をすることができなくなりますし、ガソリンタンク内の内圧管理も難しくなることから警告灯を点灯させて交換すること促そうとします。

この症状が出た場合はチャコールキャニスターベントバルブだけでなく、チャコールキャニスター周りのすべてを交換しなければなりません。

費用としては部品代だけで20万円以上、中古品は出回っていませんし、法律的に使うことができませんのですべて新品部品を使います。

工賃は思ったほど高くなく2万円ぐらい見ておけばいいでしょう。


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