三菱 車種別故障事例

ランサーエボリューションIX MRでよくある故障と修理費用

相変わらずのターボチャージャー

ランサーエボリューションIXの更なる改良版であり、CT系最後の、そして最後の4G63型エンジン搭載モデルとなるランサーエボリューションIX MR、このモデルにはランサーエボリューションIX時代にさんざん言われてきたコンプレッサーブレードの弱さを克服したターボチャージャーが搭載されました。

ランサーエボリューションIXの時に欠点として言われていたのは、コンプレッサーブレードにマグネシウム合金が使われているもので、ブーストアップを行ったり、過激な走りを続けるとそのコンプレッサ―ブレードが圧力と回転数に負けてしまい

割れてしまうというものです。

その当時も対策品としてコンプレッサーブレードをもっと肉厚にして割れにくくしたものが使われるようになったのですがそれでもコンプレッサーブレードが割れる事例がとどまることなく出てきてしまい、最終的にはGSRグレードに使われているアルミ製のコンプレッサーブレードが使われているターボチャージャーに付け替えるといった方が多数出るぐらいでした。

ランサーエボリューションIXの時にこういったことがあったわけですから、MRになって完全に克服できているだろうということになりますが、確かにランサーエボリューションIXの時に使われていたマグネシウム合金製のコンプレッサーブレードを持つターボチャージャーよりはトラブルの数は少なくなったようです。

ただ、完全になくなったわけではないようで、MRになっても同じ症状を訴える方がいるようです。

ランサーエボリューションIX MRにオプションとして採用されているターボチャージャーは、チタンアルミ合金製のタービンブレードとマグネシウム合金製のコンプレッサーブレードを持つもので、コンプレッサーブレードは更に厚みが増され、前よりはブレードが欠けるということが少なくなったようですが同じようなトラブルが出ているということはそもそもマグネシウム合金製のコンプレッサーブレードがよくないということになるのではないかと思われます。

コンプレッサーブレードがやられるとまず異音で気が付きます。

エンジン回転数とも違う、スピードとも違う、ある一定のパターンでゴロゴロとかゴーゴーといった異音が変化する場合は間違いなくターボチャージャーのトラブル、コンプレッサーブレードが欠けてしまっている証しです。

そして多分、ブースト圧も上がりませんのでパワーダウンも感じることでしょう。

この症状が出て場合、できればすぐにエンジンを止めた方がいいと思います。

なぜなら、欠けたコンプレッサーブレードの破片がインテークパイプやインタークーラー、スロットルボディ、サージタンク、シリンダー内に行ってしまうことがあるからです。

だいたいの場合、インタークーラーの入り口あたりで止まるものですが、細かくなってしまった破片ですと最悪、吸気バルブにはなまったり、シリンダー内に入ってピストンなどを傷めてしまう場合があります。

修理はターボチャージャーの交換を行いますが、できればここで標準装備のアルミ合金製コンプレッサーブレードを持つターボチャージャーに付け替えることをすすめします。

費用としてはリビルトパーツを使って15万円ぐらい、中古パーツを使って10万円ぐらいとなります。

 

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燃料ポンプの故障でエンジンストップ

ランサーエボリューションIX MRにとどまらず、ランサーエボリューションシリーズ全てでいえるのが燃料ポンプが壊れやすいということです。

燃料ポンプが壊れると燃料タンクからガソリンを汲み上げることができませんし、何をおいても燃料噴射に必要な燃圧を作ることができませんのでエンジンが止まります。

それも電動ポンプという電子部品ですので、電球の球切れのように突然壊れて機能を停止してしまうという厄介さを持っています。

高速道路を普通に走っていて急に止まってしまうほど怖いものはありません。

燃料ポンプが壊れる時はそのほとんどが突然ということが多いのですが、時々前触れのようなものがあったかもしれないという声を聞くこともあります。

例えば、その日の朝だけなぜかエンジンのかかりが悪かったとか、信号待ちをしていてギアもニュートラルに入れていたのに急にエンジンが止まってしまったとか、加速する時に息継ぎすることがあったなどといったものです。

どれも燃料が正常にシリンダー内に届いていないことから起こることですのでこの時点で気が付いて修理に出すのがベストです。

原因としてはこれといったものはないのですが、そのほとんどが経年劣化、岩鶴寿命ということになります。

修理は燃料ポンプの交換という形で行いますが、その方法には二通りのやり方があります。

1つは燃料ポンプだけを交換する方法で純正新品部品を使って直すと部品代として約35000円、工賃約1万円でだいたい45000円の費用が掛かります。

もう1つは燃料ポンプだけでなく、フロートやフィルターなどアッセンブリー交換するやり方で、部品代として約57000円、工賃約1万円でだいたい7万円ぐらいとなります。

 

熱でやられるラジエーターファン

ランサーエボリューションシリーズはいつの時代でも熱との戦いになるようですが、ランサーエボリューションIX MRでも熱によってこのようなトラブルが起こるようです。

症状としては夏場になんとなくエアコンの冷房機能の効きが悪く、頻繁に信号待ちをしたり、渋滞にはまったりすると冷風が温風になってしまします。

走り出して少しするとまた冷気が出るようになるのですが、止まるとまた同じように温風に近い温度になってしまいます。

そうかと思ったら水温計の針がどんどん上がっていき、ほとんど「H」のところまで来てしまいました・・・オーバーヒートです。

オーバーヒートになるにはいろいろな原因があります。

冷却水の減少、ウォーターポンプ周りの故障、サーモスタットの張り付きなどいろいろです。

しかし今回が違いました。

それはボンネットを開けてエンジンルームを除いた時に気が付いたのですが、通常はエンジンの熱気による上昇気流の他にラジエーター付けられているラジエーターファンの風を皮膚と音で感じることになるのですが、それがありません。

狭いラジエーターの後ろを見るとこれだけ熱くなっているのにラジエーターファンが回っていないのです。

これが原因でした。

ラジエーターファンの故障はラジエーターファン自体の故障、配線の不具合、ファンコントローラーの故障などがありますが、ラジエーターファンの根元までは電気が来ていることを確認できたので、ラジエーターファンとして付けられている電動ファンが壊れているということがわかります。

電動ファンの部分が異常に熱くて、若干変形していることからエキゾーストマニホールドやターボチャージャーの熱に負けてしまったようです。

修理はラジエーターファンの交換で行います。

新品部品を使って直すと工賃込みでだいたい8万円ぐらいかかります。

ただこの部分は社外品でいろいろなものが売られており、音が静かなものや厚みの薄いもの、冷却効果重視のものなどが売られています。

どういったものを使うかによっても違いますが、こういた社外品を使うと3万円ぐらいで済みます。


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