トヨタ 車種別故障事例

イプサムでよくある故障と修理費用

エアコンの故障

ACM21W型イプサムでかなり多いのがエアコンのトラブル、エアコンを入れるとA/Cランプが点滅し、エアーも全く冷たくないという状態になることが多くなっているようです。

エアコンが冷えなくなるとエアコンガスが抜けているのではないか、コンプレッサーが壊れたのではないかと思いがちですが、イプサムのほとんどの場合はエアコンを制御する電気系の故障であることが多いようです。

トラブルの元凶はコンプレッサーのオンオフを制御するマグネットクラッチリレーで、このリレーが壊れてしまったためにコンプレッサーに「ON」の命令が届いていないのです。

要するにA/Cスイッチを切った状態でエアコンを動かし、それで「冷えない!」といっているのと同じことになるのです。

これを直すにはコンプレッサーの交換やエアコンの交換などは必要なく、2000円ぐらいのマグネットクラッチリレーを交換すれば直すことができます。

作業も簡単、エンジンルーム内にあるリレーボックスから古いリレーを取り外し、購入したリレーに差し替えればいいのです。

 

メーター故障で走行不能

SXM10型でよく聞く事例、エンジンチェックランプが点灯し、スピードメーターとタコメーターが動かなくなる、そして走ってもATが全く変速してくれないというもの。

これはメーターの基盤に損傷がある時に出る症状です。

メーターにつけられている総走行距離をデジタル表示するオドメーターの基盤につけられているトータルカウントモジュレーターという部品がしばしば割れて、はんだ不良になることがあり、それによって車速パルスに悪影響を与えるらしく、車速信号を使う部分全体にトラブルを引き起こすというものです。

ディーラーに持ち込むとメーターアッセンブリーの交換ということで2万円程度取られてしまいますが修理を行っている業者にお願いすると5000円以下で直すことができます。

はんだ付けに自信がある方は自分でできるかもしれません。

 

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オイルコントロールバルブが折れる!

最終モデルであるACM26型には、とんでもないトラブルが出る可能性があるようです。

そのトラブルの全長はエンジンチェックランプの点灯とエンジン始動時のガリガリという音です。

この2つの症状が揃うとほとんどの場合、オイルコントロールバルブの故障が疑われます。

このオイルコントロールバルブというのは、可変バルブタイミング機構であるVVTを切り替えるためにつけられているもので、オイルの通り道を開通させたり遮断させたりするものです。

このオイルの圧力によってバルブタイミングが切り替わるのですが、オイルコントロールバルブ自体の強度が足りないせいか、エンジン内で折れることがあるのです。

直接シリンダー内につけられているわけではないので折れてしまったとしてもエンジンはちゃんと始動させることができるのですが、可変バルブタイミング機構が無効になってしまうのと、正常な油圧が保たれないことから中途半端な制御がされてしまい、ガリガリという音を立てるのだそうです。

これを直すにはオイルコントロールバルブを交換するのが一番いいということになります。

オイルコントロールバルブ自体は5000円から1万円程度で手に入るのですがイプサムの場合は工賃が少々高くなるようです。

 

エンジン不調はECUかも

年式的に古い部類の車となってきたイプサム、やはり年式的なトラブルというものがあちこちに出始めるようになりました。

機械的な部分などにおいてはむしろトラブルが出ない方がおかしい年式なのですが、通常ではありえないところにトラブルを抱えるのが古い車の特徴です。

特に最近になってよく聞くようになったのはECUがらみトラブルです。

エンジン始動困難、アイドリングの不安定、アクセルのツキの悪さなど燃調や点火タイミングなどに関わる部分にいろいろな症状をしめします。

これらの症状を直すにはもはやECUの交換しかありません。

費用としては5万円の部品代に工賃が5000円ぐらいがかかります。

これくらいの費用が掛かるとなると、車自体が古いことから修理よりも車を買い替える方のがいいかもしれません。

 

ブレーキの違和感

イプサムオーナーの方で多く方がこのトラブルというか症状を体験しているようです。

それはブレーキング時の違和感で、ブレーキペダルを踏むとガガガガといった音とペダルを踏んだ足に振動を感じるというものです。

この動きは紛れもなくABSが作動している状態なのですが、ABSが機能するほど路面はスリッピーではなく、更に急ブレーキを踏んだわけでもないのにABSが機能してしまうようです。

この症状が出たらABS用のコンピューターの不具合を疑いましょう。

どうやらコンピューターがスピードとABSセンサーからの信号をとり間違えているようで、低いスピードでもABSを機能させてしまうようなのです。

ちょっとでもタイヤがロックしそうになると敏感に反応してしまい、それほど危険な状態でもないのにABSを機能させてしまうということらしいです。

修理にはABS用のコンピューターの交換が必要で、3万円以上の費用が掛かってしまうことでしょう。

 

集中ドアロックが効かない

イプサムで比較的多くのトラブル事例を持つのがキーレスエントリー―関連のものです。

外からキーレスエントリーでドアロックを解除しようとしてもドアロックが解除できるのは運転席だけとか、またその逆とか、あるいはドアロックをしようとしても運転席だけロックされず手動で閉めなければならないといった具合。

この症状からするとどうやらキーレスエントリーシステム自体のトラブルではなく、車体の集中ドアロックがどこかおかしくなっているようです。

実際には各ドアにあるドアロックアクチュエーターの不良かドアロックをするためのモーターであるドアロックソレノイドが壊れていることが多いようです。

ドアロックアクチュエーターは新品で12000円ぐらい、中古品で4000円ぐらい、ドアロックソレノイドは新品で1万円ぐらいします。

それが不調をきたしているドアの枚数分必要ですので意外とお金がかかってしまうかもしれません。


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