日本人の頭の中には輸入車は国産車よりもランクが上と思っている方がまだまだいるようで、国産車なら300万円も出せば買えるような車格の車を600万円以上も出して購入する方がたくさんいます。
たしかに輸入車は車両価格が高く、買える人は限定されるでしょう。
しかし、例えば400psも500psもの大パワーエンジンを搭載する車の様な国産車にはないような車を購入するということであればいいのですが、国産車と同等、あるいは劣る性能を持っているようなものはただ単に輸入するときにお金がかかる掛かり、そのお金が販売価格に上乗せされているだけのものですから、特別いい車ということではありません。
最近ではそういったことが少しずつ理解されてきたようで、大金持ちでも国産車を購入する方が多くなってきているようです。
しかし、相変わらず車の性能がどうのこうのではなく、「輸入車」という言葉に惑わされる方がたくさんいるのも事実です。
こういった輸入車オーナーの方からよく聞く話が、「また壊れたよぉ~」という嘆きの声、最近になってかなり頻度は低くなりましたが、やはり輸入車は国産車に比べてトラブル、特にちょっとした故障が多いようです。
輸入車の故障は厄介です。
まず、修理できる場所が限られます。
基本的には正規ディーラーで修理をすることになるのですが、いつでもディーラーが開いているとは限りませんので、町の自動車修理工場などにお願いすることになるのですが、場合によっては「輸入車はできません」とか、「○○の車は修理できない」などと断られることもあります。
輸入車は自国の整備環境で整備される前提で作られており、中には国産車では使わないような工具を使わないと修理ができないこともあるからです。
それから1回1回の修理費用が国産車とは比べ物にならないぐらい高額になります。
まず修理に使う部品はすべて輸入品、それもそのはず車自体が輸入品ですので、部品もそうなって当たり前です。
輸入品ということはたとえば一つ100円で出来るボルト一つのおいても国産車であれば100円+数十円の送料で済みますが、例えばヨーロッパから100円のボルトを輸入してくるのに送料が1000円以上かかってしまうのです。
もちろん実際にはまとめて輸入したり、車体と一緒に送ってくるのでそこまでかかりませんが、単純に考えても金額が高くなるのは当たり前です・・・とここまでは理解できます。
しかし工賃だけは納得できません、例えばオイル交換、オイル代を除いて考えると国産車ではわずか1000円ぐらいの工賃で行うことができるのですが、某ドイツ車では5000円も工賃として請求されるのです。
国産車でも輸入車で作業は全く同じ、ドレンボルトからオイルを抜いて、フィラーキャップから新しいオイルを入れるだけ、これだけの作業で4000円も多く払わなければならないのです。
これはあくまでも一例ですが、修理費用が莫大にかかるということは事実です。
そしてこの修理がちょこちょことかかるわけですから、年間の維持費もばかになりません。
金銭的に全く問題のない方であればいいのですが、そういう人も少ないかと思いますので、あまりにも故障が多い輸入車は新しかろうと古かろうと買い替えの候補に挙げてもいいかと思います。
車の買い替えや処分を考える時は、あらかじめ自車の査定を忘れずに👇👇👇