車を売却して現金を手にすることができる買取店、ここでは独自に設定した買取相場によってその車の価値を見定め、そこから車の状態を見て減点法にて最終的な査定額を決めるようになっています。
買取店の買取相場というものは中古車相場を加味して考えられているもので、その金額は基本的に新品同様の状態、いわゆる生産ラインから降りて、納車された時の状態を想定して決められているのです。
ですので、例え納車から1か月後に査定に出したからといって新車購入価格と同じような金額になるということはありません。
何故なら走行距離が進んでいるということで減点、登録から1か月たっているということで減点、ある程度使用感があるということで減点されるからです。
ここから見ることができるのは買取店では新車に違い状態ほど高い査定額が出るということです。
ですから、これから車を売る場合は新車の状態目指してメンテナンスなりをすればより一層高い査定額を目にすることができるということになります。
当然新車には故障個所はありませんし、ボディの傷もへこみもありません。
もしこれから売ろうとしている車にアイドリングの不調やエンジンからのオイルにじみ、ドアパネルの大きなへこみ、10円パンチの長い傷などがある場合はそれを完ぺきに直してから査定に出すべきです。
しかし、実際にはそこまでされることはありません。
多少エンジンのオイルにじみがあってもボディのへこみや傷があってもそのまま査定に出すことが多いのです。
何故なら修理にはお金がかかり、その修理をしたからといって修理費用を上回るような査定金額が出ることがないからです。
例えばフェンダーパネルに付いた深くて長い傷、これがついている車を査定に出してみたら50万円の査定額がついたとしましょう。
オーナーはあまりにも安い査定額に愕然とし、それなら傷を完ぺきに直してきれいな状態で再度査定を受けようとします。
そこで板金塗装屋さんにお願いしてその傷を直してもらい、修理費用として5万円かかりました。
これで完璧だということで再度査定に臨んだのですが、その時に出された査定額は何と51万円という金額だったのです。
実はこれは買取店での査定では普通です。
素人目には見た目的にかなりのマイナスになっているように思える傷もわずか1万円程度のマイナスでしかないのです。
結局この場合ですと4万円の赤字ということで泣く泣くそのまま売却することになったのです。
これは傷だけでなくエンジンやトランスミッション、足回りなどの故障に至っても同じで、故障によって思ったほどのマイナスはされていないのです。
確実に故障個所を直したことによる査定金額のアップよりも修理費用の方が上回ってしまうでしょう。
結論を言えば、ほとんどの故障は修理に出さないままで査定に出した方がいいということになります。
車の買い替えや処分を考える時は、あらかじめ自車の査定を忘れずに👇👇👇