BMW 車種別故障事例

BMW X5でよくある故障と修理費用

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バックすることができない

5シリーズのクロスオーバーSUVであるX5には一番多いもので8速オートマチックトランスミッションが搭載されています。

オートマチックトランスミッションはクラッチの代わりとしてトルクコンバーターを使用し、電子制御や油圧で自動変速をすることができるもので、現在では燃費性能を向上させることができるということで取り入れられるようになってきたCVTに押され気味で数を減らしていますが、大排気量エンジンを搭載するモデルや走行性能を高めたいモデルによく使われています。

構造的なものを見るとクラッチ系統はオートマチックトランスミッションもCVTもトルクコンバーターを使っているので性能面は同じですが、CVTはベルト駆動、オートマチックトランスミッションはギヤ駆動というと違いがあるため、走行性能やドライパビリティといった点で、大きな違いを持ちます。

当然ですがパワーロスが少なく、メリハリのある運転ができるのはオートマチックトランスミッションの方でX5にオートマチックトランスミッションが採用されているのもそういった理由があるからなのです。

オートマチックトランスミッションは歴史が長くトラブルも出尽くした感がありますので、ATFの交換だけをきちんと行っていればそうそう壊れるようなものではありませんがどういうわけかこのX5に搭載されている8速オートマチックトランスミッションではトラブルが多発しています。

症状としては、Rレンジに入れてもバックすることができないというものです。

もっと詳しく言うと、Dレンジに入れて前進する時は全く問題なく走ることができるのですがRレンジにいれてバックしようとするとセレクターレバーのインジケーター的にはRレンジに入っているようですが、どうやらギヤが入っていないようなのです。

同時に表示される「トランスミッション異常」というトランスミッション警告灯表示も気になります。

実はこの症状はオートマチックトランスミッション内部にあるRレンジに入れた時だけ機能するギヤの動きが悪くなっていることから起こるものでATFの汚れがひどくなったことから起こるバブルボディの詰まりやATFが漏れていることに気が付かないまま乗り続けたことでATFがほとんど入っておらず制御のための油圧を生み出すことができなくなっていることから起こることがほとんどです。

修理としてはオートマチックトランスミッションを降ろして分解して詰まっているバルブボディをクリーニングしたり、部品を交換したりして直すことになるのですが、BMWとしてはオートマチック

トランスミッションは非分解ということになっているようで、ディーラーでこのトラブルの修理をするとオートマチックトランスミッションの交換を行うことになり、BMW純正のリビルトパーツを使って直すことになります。
その費用、約100万円です。

バックができないだけで軽自動車が1台買えてしまうぐらいの修理費用が掛かるということになります。
しかしこれをBMWの修理実績のある修理工場に持ち込めば、オートマチックトランスミッションを分解して悪いところだけを直しますのでATFの交換も含めて15万円ぐらいで直すことができます。

 

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BMW定番のエンジンオイル漏れ:オイルエレメントケース

これはE53型X5で非常によく出るエンジンオイル漏れで定番のトラブルといっていいでしょう。

エンジンオイルが漏れている場所はオイルエレメントケースとクランクケースの境目からです。

オイルエレメントケースとはエンジンオイルエレメント、いわゆるオイルフィルターを設置する土台のようなもので、円筒形の部分に蛇腹式のオイルフィルターを入れて、それを使ってエンジンオイルのろ過をします。

国産車ではフィルターが入っている円筒形のケースごと交換するのが一般的ですので不思議に思うかもしれませんがヨーロッパの車ではこういったタイプのオイルフィルターを使うモデルが結構あります。

驚くのはそれだけではありません。
オイルフィルターが付けられている場所も国産車とは全く違い、国産車ではエンジン下のオイルパンのわきあたりにつけられることが多いのですがこのX5ではエンジンの前側、それも上向きについているのです。

上向きといっても金属製の筒に樹脂製の蓋がついているだけで蓋が上向きになっているだけですから何ら不思議ではありませんが、オイルフィルターを上から交換できるというのが国産車しか知らない方にとってみればきっと不思議に見えることでしょう。

エンジンオイル漏れが起きているのはその円筒状のオイルフィルターを入れる土台であるオイルエレメントケースをエンジンブロックに取り付けている部分から間に挟みこんでいるゴム製のパッキンがエンジンの熱やエンジンオイルの攻撃性によって劣化して柔軟性をなくすことからひびや亀裂が入ることで起こるわけです。

エンジンオイル漏れがひどい場合はオイルエレメントケースのすぐ下にあるオルタネーターをエンジンオイルでベトベトにしてしまい、ひどい場合ではオルタネーターも交換しなければならない状態にもなります。

修理はその部分のパッキンを交換します。

パッキンの交換だけであれば、ディーラーでエンジンオイルの交換を含めて行ってもだいたい3万円ぐらいで直すことができますが、オルタネーターの交換も同時に行う場合は20万円ぐらいかかります。

ちなみにBMWに造詣が深い修理工場であれば、パッキンの交換でだいたい1万円ぐらい、リビルトパーツのオルタネーターの交換を含めても5万円ぐらいで直すことができるでしょう。

 

ABS警告灯の点灯

X5にはいろいろな安全装備が付けられていますが、その中で優れた安全性を作り出している機能がDSCと呼ばれるものです。

DSCはいわゆる統合的な安全装備といえるもので制動距離を短くするABS、駆動輪の空転を防止するトラクションコントロール、オーバーステアやアンダーステアを補正する機能などが1つのシステムとして統合的に制御しているものです。

この安全装備を有効的に使うには車体のあちこちにつけられているセンサーからの信号なくして実現することができず、1つでも信号を取ることができないだけでDSCとしての機能を発揮することができません。

そういった状態になった時に出るのがABS警告灯の点灯といった症状です。

この警告灯が点灯した時はABSのみならずDSCに関わる部分に何かトラブルが起きている状態となりますがそのほとんどがセンサーからの信号を受けることができない、すなわちセンサーが壊れているか信号線が断線しているかのどちらかとなります。

通常では壊れているところを端末で調べて交換すれば意外と簡単に直すことができるのですが、X5でよく出ている車輪速センサーの故障は厄介です。

トラブルの内容としてはタイヤの回転方向を認識できないというちょっと変わったもので、通常の車輪速センサー故障であれば約10万円ぐらいかけて車輪速センサーを交換するだけで直るものですが、中にはそれだけでは直らずDSCの制御を行っているコンピューター、DSCユニットをそっくり交換しなければならない場合があるのです。

理由はわかりませんがそうなってしまうと車輪速センサーの交換と合わせてDSCユニットの交換費用、工賃込みで35万円ぐらいの費用が加算されることになります。


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