スズキ 車種別故障事例

ランディでよくある故障と修理費用

C25型のCVTトラブル

スズキのランディは日産の大人気中型ミニバンであるセレナのOEM供給モデルです。

バッジエンジニアリングですので構造の99%はセレナと同じですのでトラブル事例もほぼ同じといっていいでしょう。
ちょっと古いモデルとなりますが、C25型でよくあるのがCVTのトラブルです。

症状としては、Dレンジに入れて発信しようとした時になるどこかがジャダーを起こしているようなダッダッダッ・・・という音と走行中に聞こえてくる「キューン」という音、それから定速走行時に起こるエンジン回転数だけのハンチング、更にCVTとしてはあるまじき行為となるエンジンが唸るぐらいまで回転数が上がる疑似シフトダウン、そして最後にエンジンストールといった非常にいろいろなことがまとめて起こるものです。

C25型に採用されているトランスミッションはCVTですが、現行モデルに搭載されているものとはちょっと構造や制御方法が違うハイパーCVTというものが採用されています。
実はハイパーCVTはセレナでも非常にトラブルが多く出ており、一部では失敗作ではないかといわれています。

こういった様々なトラブルが出ているので原因も追究されていて、それに対する策なども講じられているかと思いがちですが、現在でもこのCVTでこういった症状が出てしまう原因がはっきりしていません。

これはC25型のCVTを多く修理してきた整備士の考えなのですが、すべての原因はCVTオイルの質や汚れによるものではないかといわれています。

CVTというトランスミッションは構造的にかなりオイルに依存するものとなっており、それによってオイルの汚れもひどくなります。

電子制御とはいえ実際にCVTの機能を果たしているのは油圧であって迷路のように入り組んだバルブボディはたくさんつけられているアクチュエーターによっていろいろな部分が動かされているので、オイルに汚れ、オイルの質の悪化が大きく影響してしまうのではないかとされています。

オイルの質の低下や汚れによってCVT内部での油圧が下がってしまい、制御系のみならずトルクコンバーターが滑ったり、ベルトが滑ったりしてそこで異音が発生したり、走りがおかしくなったりするのではないかといった感じです。

修理に関してもとりあえずCVT内部をクリーニングしてからCVTオイルを交換します。
この時点で直れば費用も3万円ぐらいで済むでしょう。

これでだめならバルブボディを交換します。
費用はプラス5万円です。

そしてこれでもダメなら最終手段となるCVTの乗せ換えをします。
CVT載せ替え費用は新品部品を使って約40万円ぐらい、リビルトパーツを使ってだいたい30万円ぐらいかかります。
段階的に直していくのがいいのですがそうなるとかなりの費用が掛かってしまいますので、一般的にはいきなりCVTの乗せ換えをしてしまうことが多いようです。

 

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エアコンが効かなくなる

これはC26型セレナ、ランディに対して発表されたサービスキャンペーンです。

症状としてはエアコンの冷房機能が使えなくなるというものです。

自動車につけられている快適装備の中で冷房機能ほど壊れやすい部分はありません。

家庭用のエアコンでも良く壊れるのに振動や熱の影響を多大にうける自動車のエアコンでは仕方のない部分があるのかもしれません。

もちろんもともとの構造が気体と液体を扱うものであるためそういった意味でも基本が華奢なつくりになってしまうということもいれるでしょう。

カーエアコンの冷房機能が使えなくなるというトラブルはいくつかの系統に分けることができます。

1つは冷媒となるエアコンガスが何かしらの理由で抜けてしまっているというパターン、2つ目はエアコンガスはきちんと入っているがエアコンコンプレッサーが回らないため液化ができない状態になっているというパターン、3つ目は経路の詰まりなどによってエアコンガスの気化が妨げられているパターン、そして最後がブロアファン系統の故障です。

この中でこのサービスキャンペーンが該当するところは2つ目のパターンであるエアコンコンプレッサーがエアコンガスを圧縮することができず、液化させることができないといったことです。
ランディのエアコンコンプレッサーは従来通りのものでクランクシャフトの回転をプーリーとVベルトを介して得ることで回し、その回転によって気体となっているエアコンガスを液体にさせています。

その構造の中のひとつであるエアコンコンプレッサー側のプーリーには電磁クラッチが内蔵されていて、エアコンを使っていない時、使っていても冷房機能、除湿機能を使っていない時は完全に回転を遮断してエアコンコンプレッサーが稼働しないようにしたり、冷房機能、除湿機能を使っている時でもエンジンにとって大きな負担となることから連続的に稼働させるではなく、間欠で機能されるためのオン・オフをこの電磁クラッチで行っているわけです。

電磁クラッチというぐらいですから電気のオン・オフでクラッチをつないだり切ったりすることができるですが、その電気のオン・オフを行うスイッチ代わりのリレーの電気系統につけられているヒューズに不具合があって、正常な動作中でも必要以上の電気が流れ、電磁クラッチ内のコイルが発熱しヒューズが切れやすくなってしまうようです。

この部分のヒューズが切れてしまうとエアコンコンプレッサーの電磁クラッチをつなぐことができなくなるため、エアコンガスの液化を行うことができず、冷気を得ることができなくなります。
対策整備としては電磁クラッチを対策品に交換することで行います。

ハブベアリングの故障で異音発生

これはC25型、C26型といった走行距離が延びがちな年式でよくあるトラブルです。

症状としてはエンジン回転数にはまった関係なく、スピードによって音が大きくなったり小さくなったり、音質を変えたりするうなり音です。

人に言わせればモーターが回るような音と表現されることもあるようですが、エンジン回転数ではなく、スピードによって音が変わるということはトランスミッション以降のドライブトレーンから出ている音と判断できます。

ランディはFFモデルですので、ドライブトレーンといっても比較的少ない部品で構成されています。

トランスミッション、デファレンシャルギヤ、ドライブシャフト、それからこれはドライブトレーンではありませんがタイヤと一緒に回るということでブレーキ周りも疑うことができるでしょう。
しかし、走行距離が進んだランディということであれば真っ先に疑いたいのがハブベアリングです。

ハブベアリングはサスペンションのナックル部分に内蔵されているボールベアリングでハブを支えているベアリングです。

FFのランディではフロントのハブベアリングの中央を貫通する形でドライブシャフトが付けられていて駆動輪を回すようになっていて、駆動系が全くつけられていないリヤ側は単にタイヤを回すだけのベアリングとして機能しています。

このハブベアリングは走っていようが止まっていようが常に社中が掛かっていることから摩耗が激しく、その摩耗が限界を超えるとシャラシャラとかゴーゴーとかゴリゴリとかウィーンといった無理やり何かを回しているような音が聞こえてくるようになります。

ランディは中型ミニバンでとかく重量が重たくなった状態で走ることが多いためどうしても摩耗が進んでしまい異音を発生させてしまうことがあるのです。
修理は音のするハブベアリングを交換します。

費用は部品代として1か所8000円ぐらい、交換工賃が1か所5000円から12000円ぐらいとなります。

 

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