車庫入れの時にうっかり壁にぶつけてしまった、路地にある交差点を曲がる時によそ見をしていてサイドをこすってしまった・・・、ドライバーとしてかなりダメージの大きいことですが、それよりも修理費用のことが気になって仕方がないはずです。
車の関する損害の補償を受けることができるのが自動車保険、自損事故の場合は基本的には車両保険を使うことになります。
しかし、いい違いに車両保険といってもいろいろなものがあり、すべての自動車の損害を補償してくれるものから、事故を起こした時だけ補償してくれるもの、または損害額の中で5万円は自分で払ってくださいという面積付のものなどがあります。
全ての損害を補償してくれるタイプのものであれば、たとえそれがバンパーをこすっただけでも、ドアパネルを交換するほど大きな損傷でもすべて補償してくれます。
しかし、保険料を節約するために限定付きの車両保険、例えば「自損事故を除く」などという条件が付けられている場合は1円たりとも補償されません。
それから免責額に達していない場合も同様に補償されませんのでそれも自腹ということになります。
自動車保険はこういったトラブルが発生した時に使うものでそのために高い保険料を支払っているのですが、安易に使うと後で痛い目にあうということも頭に入れておきましょう。
それはノンフリート等級と事故件数、自動車保険ではそれが自損事故でちょっとした修理に保険を使ったということでも1件の事故として捉えます。
事故が起きれば保険会社は多額の現金をあちこちに支払わなければならないので、それ以上のリスクを回避するために保険を使った人のノンフリート等級を3ランク下げるのです。
ノンフリート等級はいわゆる割引ランクですがそれが3ランクも下がるということは次回の自動車保険料が高くなるということです。
3ランク下がることによって保険料は約3割ほど高くなると見積もれます。
今年2万円だった保険料が26000円に、3万円だった保険料が39000円になるということです。
例えば、自損事故で10万円の修理費用が掛かったとしましょう。
車両保険に入っているからということでそこから修理費用を工面したはいいが、翌年の保険料が1万円近く高くなってしまったなどということになるのです。
たった10万円のために向こう3年間は今よりも高い保険料を払わなければならないのです。
それから損害保険会社は自動車保険の補償を受けた回数をきちんと把握しており、その回数によって割増措置をとっています。
それが事故多発契約というもので、ある一定の回数以上補償を受けた人間に対し、ノンフリート等級とは別に保険料の高い契約しか受け付けなくなるのです。
要するに車両保険に入っているからといっても気軽に使うことはできないということなのです。
もしもの時に使うのが自動車保険ですので使うこと自体は悪いことではありません。
ただそれによって違う意味での金銭的な負担が増えるので自損事故で保険を使うか使わないかはよく考えたうえで決めた方がいいでしょう。
車の買い替えや処分を考える時は、あらかじめ自車の査定を忘れずに👇👇👇