追突事故にあって、その損害が大きいことから自動車保険の範囲内で車を買い替えることはできます。
しかし、自分側・相手側どちらの保険を使って買い替えの資金を出してもらうのかはその事故の状況によりけりとなります。
例えば、路肩に停止中に後ろから前方不注意の車に追突されて、もはや廃車同然となったとします。
この場合、過失割合(どちらがどれだけ悪いのか)は0:10、要するにこちらには全く非はなく、すべて相手の責任であるという形になった場合は、相手の自動車保険を使っての買い替えとなります。
実はその時に修理すればまだまだ乗れるのに相手の自動車保険の担当者が、買い替えをすすめてくることがあります。
素人としては買い替えより修理した方が安く済むのではなどと思ってしまいますが、実はそういう時は思いのほかかなり高い修理費用が掛かってしまい、更には代車費用やその他の経費を含めると新車を購入した方が安く済む状態になっているということなのです。
例えば、もうその車が生産終了になっていて同じもが手に入らない場合などは買い替えでなく修理をするという選択肢も選べます。
ただ、相手の自動車保険側は嫌がるでしょう。
一方、自分の不注意によって、前の車や脇の車などに衝突し、それによって横転などをして、めちゃくちゃな状態になってしまったなどという、どう見ても過失割合が自分の方が悪いという時は相手の自動車保険でなく、自分の自動車保険の車両保険をつかって買い替えることになります。
車両保険といっても最近はいろいろなものがあって、例えば、10万円は面積になりますよとか、交通事故だけですよとか、修理費用だけに適用されますとなどという条件を付ける分保険料を安くするというものがあります。
フルカバーしてくれる車両保険や新車購入までカバーしている車両保険であれば、車両保険で買い替えは可能です。
しかし、いろいろな限定付きのものある場合はフレームまで逝ってしまっているようなひどいものでも修理費用しか出してくれません。
どちらにしても相手が自動車保険に加入し、自分も車両保険に加入していれば買い替えは可能なのですが、一つだけ注意してもらいたいのが全損、いわゆる買い替えを行う状態になってもその車の新車価格がそっくり補償されるわけではありません。
補償される金額はその車の事故直前の価値の範囲内ということになります。
300万円の車でも5年落ちで価値が50万円くらいしかない場合は補償額も50万円となります。
到底これで同じような車が買えるわけもなく、あとは自腹でお金を追加して同等の車を購入することになります。
車の買い替えや処分を考える時は、あらかじめ自車の査定を忘れずに👇👇👇