スバル 車種別故障事例

R1でよくある故障と修理費用

電動パワーステアリングがダウンする

R1はスバルが2005年から2010年まで間、スバル製の軽自動車として発売したモデルで、エコ傾向が強くなっていたのにもかかわらず、実用性の低い2ドアハッチバッククーペスタイルと64psを発生させる直列4気筒スーパーチャージャーエンジン、四輪独立懸架といった軽自動車らしからぬ贅沢な構造を持っていました。

そういった装備のひとつに登録車でもまだ油圧式を採用することが多い中、軽自動車でありながら電動パワーステアリングを採用していたのも特徴的な部分のひとつといえますが、この電動パワーステアリング機構が悪さをすることがあるようです。

電動パワーステアリングはそれまで使われていた油圧式パワーステアリングに取って代わって使われるようになったもので、油圧式は油圧によって動くピストンをアシストとして使いますが電動パワーステアリングは電動モーターのトルクを直接使います。

電動パワーステアリングはエンジンの負担となるパワーステアリングポンプが必要でないため、それによるパワーダウンを避けることができ、それが低燃費に繋がるということで使われていますが、電動パワーステアリングにしたことで稼ぐことができる燃費など微々たるもので、ドライバーがダイエットした方がもっと燃費がよくなるなどといわれる程度の効果しかありません。

実のところは生産コストの低減が主な目的であったりします。 症状としては、走行中に突然、パワーステアリング警告灯が点灯したかと思ったら同時に電動パワーステアリングがダウンしてアシスト無しの状態になってしまうというものです。

電動パワーステアリングが効かなくなってもステアリング機構自体が使えなくなるわけではなく、力を入れてステアリングホイールを回せば運転できないことはありませんが、突然来るのはやはり怖い思いをします。

直線を走っているのであればいいですが狭い道を右に行ったり左に行ったりといった運転をしている時など事故の原因ともなってしまいます。

こうなる原因は電動パワーステアリングを制御しているマイクロコンピューターであるステアリング制御コントローラーの内部故障でステアリングの位置を確認するための信号を受け取ることができないことからステアリング制御コントローラーがECUに異常であることをつえたことから起こるそうです。

電動パワーステアリング機構自体はステアリングラックも電気モーターも全く異常がないことからステアリング制御コントローラー自体の故障であることがわかります。

修理はステアリング制御コントローラーを新しいものに交換します。 費用としては新品のステアリング制御コントローラーの部品代がだいたい4万円ぐらい、工賃が5,000円ぐらいとなりますが、対策が施されたリビルトパーツが出回っているようでそれをうまく利用すれば、部品代を6,000円ぐらいで納めることができます。

 

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エアコンを入れると発生する異音

R1は2005年から2010年まで発売されていたちょっと古いモデルですが、これくらいの年式ともなるといろいろ出始めるのが電気系のトラブルです。

特にスバルの車はどういうわけか昔から電気系統が弱いようで、最近でもオートエアコンでたくさんの故障やそれにつながるトラブルが多数発生しています。

R1でも同じです。 よくあるのがエアコンを入れるとかなりうるさい音が聞こえてくるというものです。 エアコンとっても冷房だけでなく、暖房でも送風でも同じで、要するに風を出すと音が聞こえてくるということです。

症状をもっと細かく言いますと、朝一番で乗る時など車のすべてが冷え切っている時にエンジンを掛けて、エアコンの風量調整の部と一体型になっているスイッチを「1」に入れるとダッシュボードの奥の方からキュッ・キュッ・キュッ・キュッという音がしたかと思うと今度はブ~ンブ~ンという音に代わりました。

そしてしばらくそのままにしておいたら音が止まり、静かになりましたが風量調節をするためにダイヤルを「3」にしたところまだ異音が発生し、今度はキュキュキュキュという甲高い音になったり突然、ブッブッブッブッといった音になったりととにかく賑やか、ためしにダイヤルを「0」にしてエアコンを止めたら音も止まるといった始末です。

実はR1でこの音に悩んでいる方が結構いて、出る時と出ない時があるから我慢して乗っている方が多いらしいです。 この音の原因はエアコンの風を作るためにつけられているブロアファンを回す電気モーターの不具合です。

不具合といってもある意味で経年劣化といってよく、電気モーターにシャフトを支える部分が摩耗してしまいくりあらんすがひろくなってしまったことから滑りの悪くなったシャフトが無理やり回ることで暴れ出し、その時の音が回転数によっていろいろな音となって聞こえてくるようになってしまいます。

ですので、応急処置的なものでよいのであれば、ブロアファンを取り外してシャフトと軸受けオイルスプレーやグリスなど塗れば直すことはできます。

しかしそのま魔の状態ですといずれはまた同じことになりますのできちんと修理をしておいた方がいいでしょう。 修理はブロアファンをそっくり交換します。

費用は部品代として12,000円ぐらい、工賃として5,000円ぐらいかかりますが、ブロアファンはリビルトパーツなら5,000円ぐらいで手に入れることができますし、交換作業も難しくありませんから自分でやって0円にすることも可能かと思います。

 

パワーウィンドウを操作するとエンジンが止まる

R1ではちょっと不思議なトラブルが起こる時があります。

その症状が信号待ち止まっている時にパワーウィンドウを上げ下げするとエンジンが止まってしまうというものです。

パワーウィンドウだけでなく、ヘッドライトをつけっぱなしにしているとだんだんエンジンに元気がなくなっていって最終的に止まってしまったり、オーディオの音量を大きくしてもエンジンが止まってしまうこともあります。

どうやらできてきな負荷をかけてしまうとエンジンが止まってしまうようです。

実はこの症状はR1で結構多く出ており、不思議なことに対策方法もまちまちだったりします。 ある人はバッテリーを新しいもの買えたら直ったとか、同じバッテリーでもマイナス端子を一度外して、再度つないでしっかりと固定したらな直ったとか、それとこれが一番多いのですがアーシングをすると症状がなくなるということもあります。

自動車の電装系は直流12ボルトを使っていて、プラスはバッテリーのプラス端子から間接的配線を引いてとりますが、マイナスは配線を引くのではなくボディ全体をマイナス端子として扱うようになっています。 マイナスをアースなどと呼びますがそれはボディ全体がマイナスでそれがあたかも地面のようであることからアースと呼んでいます。

アーシングはマイナスをボディアースをすることで得るのでなく、プラスと同じように配線で直接的にバッテリー端子とつなぐことで電気の流れをスムーズにして電装品の能力を引き出そうということで行われています。

このアーシングが効果てきめんであれば、もともとのボディアースの状態がよくなかったということが言えます。 ちなみのこのアーシングがどの部分にどれだけの配線をするのかによって変わってきますがショップなどにお願いするとだいたい15000円から3万円ぐらいの費用が掛かります。 ただ、適切な太さを持ったケーブルと端子を購入して自分で行えば5,000円もあればできます。

 

とは言え、何度も続く故障や高額な修理費は精神衛生上良くありませんので買い替えという選択も考えて行くべきです。。。


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