トヨタ 車種別故障事例

マークXでよくある故障と修理費用

エンジンルームからガラガラ

マークXにもVVTがらみのトラブルが出ています。

エンジン始動直後のガラガラ音がその兆候です。

これが出ると近い将来的VVT無しの状態となり、動力性能の燃費性能も悪化することになるので素早い対応が望まれます。

こういった状態になるのにはオイルコントロールバルブ周りのトラブルが原因とされます。

オイルコントロールバルブ自体の故障やオイルコントロールバルブへオイルを送るオイルラインの亀裂やオイル漏れなどが多く報告されています。

これを修理しようとするのであればオイルコントロールバルブやオイルのホースなどを交換することになるのですが、車によっては完全に治らないこともあるようで、なかば持病として付き合っていかなければならないようです。

オイルコントロールバルブが1万円以下、ホースなどが2000円以下と比較的安い金額で手に入れることができますが、それに工賃が5000円から1万円ほどかかりますので2万円から3万円ぐらいの予算を取っておく必要があります。

 

ATの不具合

マークXではオートマチックトランスミッションの不具合がかなり多いようです。

アクセルを踏んでもエンジン回転数ばかり上がって走らない、アクセルペダルを踏みなおしてもタイムラグがある、変速がおかしいなど、いろいろとあるようです。

全てにおいて共通の原因となるのがオートマチックトランスミッション自体の設計の甘さ、特にトルクコンバーターやロックアップクラッチなどの耐久性があまりないようで、そこの故障によっていろいろな症状が出ているようです。

この症状を完全に直すにはトルクコンバーターをふくめたオートマチックトランスミッションをすべて交換しなければなりません。

新品で30万円以上、リビルト品で15万円以上、中古品で10万円ぐらいとなっていますがトランスミッションの交換となるとそれなりの大きな作業となりますので工賃も数万円とかなり高いものとなります。

もし、多少のことが我慢できるのであれば、ATフルードを交換してだましだまし乗るという手もあります。

 

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エアコンの異臭

マークXには高級車らしからぬ慢性のトラブルがあります。

これはそれこそトヨタ側が大規模な改修を行わない限り直らないでしょう。

それはレクサス店の車やクラウンでも話題になったエアコンの悪臭騒ぎです。

通常どんな車でもエアコンの付け始めなど若干カビ臭かったり水の腐ったようなにおいを出すことがありますが、しばらくすると消えていきます。

しかし、マークXではその匂いがずっと続くのです。

原因はエアコンの設計ミスで、冷媒が流れるエボパレーターという部分に水分がたまりやすくなっており、それが腐ったりその影響でカビが発生したりということがあるからなのです。

このことでディーラーに持ち込むとエアコン内部の洗浄を無料で行ってくれるのですがそれはあくまでも一時しのぎで次にシーズンになるとまた同じような匂いを放つようになるのです。

これは完全に持病ですので、どうすることもできません。

面白いことにこの症状は車を購入してしばらくはないそうですが、実はマークXには標準でカビ臭などを脱臭する効果のあるエアコンフィルターが付けられているのでそれでカバーできているうちはあまりに追わないのですが、その効果が切れると急ににおい始めるということらしいです。

どうやら3000円ぐらいの脱臭機能付フィルターに頼っていくしかないようです。

 

マフラーから黒煙

マークXで一番多いボディカラーは、蛍光灯の様な光を放つホワイト系らしいのですが、それと同時に真っ白なリヤバンパーを真っ黒な煤で染めているのもこの車では多くなっているようです。

その正体はマフラーからの黒煙、マークXにはスラッジを大量に生み出す4GR-FSEエンジンが搭載されており、触媒を通ってきているはずなのですが、マフラーからの排気ガスと一緒に煙も排出しているようです。

これが汚れだけならいいですが、後に必ずといっていいほどエンジンの不調や突然のエンストを起こすことになるので早急な対策が必要となります。

とはいっても、はっきり言ってどこも悪くありません、要するにこの車の仕様というものでこれが正常なのです。

ですので、修理をすることができませんが添加剤などを使って、走りながらエンジン内部をきれいするか、ディーラーで1度エンジンを開けてクリーニングしてもらうという手はあります。

添加材は高くでも5000円以内でおさまりますが、効果はまずまず、エンジンを開けてクリーニングするのは効果が絶大ですが費用が5万円以上と驚くような金額となってしまいます。

 

走行中にステアリングがロック

マークXにはこれこそリコールになってもおかしくないといっていいようなトラブルが発生しているようです。

マークXには電動パワーステアリング周りのリコールが発表されていますがそれは電動パワーステアリングギヤボックスの交換ということでアシストモーターの不具合によるアシスト量の極端な変化を防ぐものです。

しかし、このトラブルはもっと怖いです、なぜなら最悪、走行中にステアリングがロックされてしまう可能性があるからです。

これはリコールとは関係なく、アシスト用の電気モーターの故障で引き起こされます。

通常であれば、アシストモーターが故障してもアシストなしでステアリング操作できるものですが、アシストモーターのギヤの組み合わせ状態ではアシストモーターが故障した瞬間にスタアリングラックが固定されてしまう可能性があるようです。

力を入れて回せばそのロック状態でも何とか動かすことができるようなのですが、突然パワステから超重ステ状態になっただけでもかなり危険です。

症状の割には修理は意外と簡単です、パワステ関連部品すべての交換を行えばいいだけです。

費用は工賃含めて、5万円から8万円ぐらい、対策品であるようですのでリビルト品はおすすめできません。

 

エンジンが全くかからなくなる

マークXではどう見てもどこもおかしくないような状態でエンジンが全くかからなくなる場合があります。

どう見てもどこもおかしくないというのは語弊がありますが、エンジンが始動できないといった時に想定するバッテリー関連やスターターモーター、点火系、バルブタイミング系は全く健全な状態で、最後に稀である燃料系のチェックをしたときにエンジンが始動できない原因がわかるといた具合です。

その原因はフューエル・プレッシャー・センサー、いわゆる燃圧センサーというものです。

要するに燃圧が正しくECUに伝わっていないことから正常な混合気状態を作ることができず、スターターモーターを回しても初爆がなかったり、初爆してもすぐに止まってしまうことになるのです。

修理はいたって簡単、フューエル・プレッシャー・センサーを新品に交換するだけですが、小さな部品の割には1万円とかなり高いものですので、修理費用もそれなりに用意しておかないといけません。

ちなみに中古品は信頼できませんし、リビルト品らしきものもありません。


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