アウディ 車種別故障事例

アウディA6でよくある故障と修理費用

勝手にPレンジに入ってしまう

A6には7速S-トロニックが搭載されているモデルがありますが、そのモデルでちょっと奇妙なトラブルが起きています。

最初は全く問題なく走ることができるのですが、走り出してしばらくして信号待ちで止まった時の話です。

信号が赤から青になったのでブレーキペダルを踏んでいる足の力を抜いて、クリープ現象を感じながらゆっくり発進しようと思ったら、クリープ現象で走ることができませんでした。

上り坂など止まるとよくこういうことがありますので気が付かないだけで上り坂のところの止まってしまったのだと思い、アクセルペダルを軽く踏んで走ろうとしたら、空ぶかしになってしまいエンジン回転数だけが高くなるだけで一向に走り出すことができないのです。

まるでマニュアルトランスミッションでギヤ抜けを起こしたような感じでしたが、またS-トロニックの不具合が出たのかと思って、セレクターレバーのところを見たらなんとレンジがPレンジに入っていたのです。

A6のセレクターレバーは機械式のものですからレンジを変更する時には物理的にセレクターレバーを動かさなければ帰ることなどできないのですが、セレクターレバーの位置はDレンジの位置にあるのにも関わらず、レンジの位置を示すインジケーターと実際の走行レンジがPレンジになってしまっているのです。

Pレンジとなっていればロックが掛かり前後方向に動けなくなりますし、ギヤも抜けた状態になりますのでその状態でいくらアクセルペダルを踏んだとしても走ることなどできません。

ブレーキペダルを踏みながらセレクターレバーを物理的にも1度Pレンジの位置にして、再度Dレンジに入れたら普通どおりに走ることができたのでいいのですが、こういったトラブルが走行中に起きたらかなり怖い思いをすることでしょう。

それ以来、Dレンジのままブレーキペダルを踏んで停止している時に時々そういった症状が出ますので、信号待ちをする時はNレンジ入れておく必要が出てしまいました。

Nレンジですとそういった不具合は起きないようです。

ディーラーでエラーコードを調べてみたら実際のギヤの位置を監視するトランスミッションレンジセンサーの故障、制御用CPUの故障、電源配線の断線などたくさん出てきました。

要するにS-トロニックでよくある不具合というやつです。

S-トロニックの不具合にもいろいろありますがこのようなパターンのものは珍しいように思えますが意外と似たような症状を訴えて修理に出されることが多いようです。

この状態ですとディーラーではS-トロニックのメカトロを交換して直しますのでだいたい50万円ぐらいの費用が掛かる修理をを行います。

これはディーラーにS-トロニックを分解して内部を直すスキルを持った整備士がいないためで、すべてを部品交換で済ませてしまおうとするためです。

しかし、アウディやS-トロニックの知識のある町の修理工場では交換する部分はそれこそ壊れたところだけ、不具合が出ているところだけといった形で分解修理を行いますので、先ほどの故障個所があったとしても20万円以下でなおすことができます。

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オイル消費が激しくなる

アウディのモデルに搭載されているエンジンは昔からエンジンオイルの減りが多いことで有名です。

国産車ではトヨタのエンジンでそういったものがありますが、それ以外では考えられないことなのですがヨーロッパの車、特にドイツの車に搭載されているエンジンはそういったことが当たり前であるかのように発生します。

エンジンオイルが減る理由は2つ、1つはエンジンオイル漏れが多いこと、これは同じドイツ車のメルセデスベンツやBMW、親会社のフォルクスワーゲンの車でもよくあることなのですが、ガスケットやパッキンが入れられているところ、すべてからエンジンオイルが漏れてくる可能性があり、ドイツ本国では漏れていてもその漏れた分を補充して走るということが当たり前となっているぐらいです。

そしてもう1つがオイル上りが多いことです。

オイル上りとはクランクケース内にあるエンジンオイルがピストンリングとシリンダー内壁との間にできた隙間から燃焼室に入ってしまい、それが混合気と一緒に燃やされて消費されてしまうことです。

だが、これはスピード域の高いドイツのお国柄で、エンジンに熱を帯びた状態で負荷も高い状態で走ることが多いため、それに合わせてピストンリングとシリンダー内壁のクリアランスが大きくなっていたり、ピストンリングの作りなどが片眼になっていることから低速域で走り、エンジンに負担のかからない走りをする日本で乗るとどうしても隙間が広くなりがちで、そこからエンジンオイルが上がってきてしまうのです。

オイル上りを引き起こす理由としてクランクケース内の圧力をうまく抜き切れていないということもあります。

クランクケース内ではクランクシャフトが激しく回り、ピストンやコンロッドが激しく上下運動を行いながらエンジンオイルをまき散らしています。

そういった動きをある意味で密閉状態となっているクランクケース内でしたとすると燃焼による熱も手伝って圧力が高まってしまいます。

クランクケース内の圧力が高まることでクランクケース内にあるエンジンオイルがより一層、ピストンリングとシリンダー内壁の隙間が上がりやすくなってしまうことでエンジンオイルの消費を助長させてしまっているのです。

ただ、それに対して何もしていないということではなく、エンジンオイルが上がりにくくなるようにとクランクケース内の圧力を抜くための機能、ブローバイガス還元装置というものが付けられています。

これはクランクケースに内圧を抜くためのホースをつけるという単純なものですが、クランクケース内から抜けてくる気体であるブローバイガスが有毒でそれをきちんと処理することも行わなければなりませんので、そう簡単なものではありません。

ブローバイガスは単なる空気ではなく、空気にエンジンオイルの飛沫や燃焼室から混入してきた生ガスが混ざっているもので、それを大気に放出してしまうと大気汚染や人体に悪影響を及ぼしてしまいます。

そこでクランクケースから延びたホースをインテークパイプの途中に戻し、新たに吸った吸気と混ぜて燃焼させてしまおうというのがブローバイガス還元装置なのです。

A6のブローバイガス還元装置にはオイルセパレーターというものが付けられていて、吸気側に戻す前にブローバイガスからエンジンオイルを分離させる機能が付けられていますが、実はこれがある意味でブローバイガスを抜けにくくしているようでクランクケース内の圧力を抜くのを邪魔しているようなのです。

更に走行距離が進むとこの部分がオイル成分などで詰まってしまい、余計にブローバイガスが抜けにくくなるためにエンジンオイルの消費量が極端に増えることになります。
エンジンオイルの警告灯が頻繁に点灯するようになったらこの部分を点検してもらい、汚れがひどいようでしたら交換してもらいましょう。

実はA6のオイルセパレーターには抜けがよくなっている対策品が出ているのでそちらをつけることでより一層、エンジンオイルの消費量を減らすことができます。

オイルセパレーターの交換と同時になにやらECUの制御プログラムの書き換えも行うようですので、この修理は正規ディーラーでないとできないようです。
修理費用は工賃あわせてだいたい5万円ぐらいとなります。

ハザードランプが勝手に点灯する>

A6では不思議な電気系統のトラブルが多発しています。

その1つがハザードランプがつきっぱなしになってしまうというものです。

ハザードランプは緊急時に存在を知らせるためにつけられているもので日常的にも停車する時やサンキューハザードなどいった場面で使うことがありますが、それがスイッチを入れない状態で突然ついてしまう、それも点滅ではなく付きっぱなしになってしまうというトラブルが出るのです。

原因は制御コンピューターのショートです。

A6は助手席シート下に制御コンピューターが置かれているのですが、ちょうどその部分に雨漏りした時の雨水やエボパレーターに付いた水分でうまく処理できていないものがたまりやすいようで、制御コンピューターが水浸しになり、内部に水分が侵入してしまうことで誤作動を起こしてしまうのです。

これと同じトラブルとして集中ドアロックやパワーウィンドウなどが機能しなくなるということもあるようです。

修理は制御コンピューターの交換をします。
工賃、部品代あわせてだいたい25万円ぐらいかかることでしょう。


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