スバル 車種別故障事例

XVでよくある故障と修理費用

ハイブリッドシステムの異常?

インプレッサのクロスオーバーSUVとなるXV、このXVには過去にハイブリッドモデルがあったのですがそのハイブリッドモデルでよくあるトラブルがインフォメーションディスプレイに「ハイブリッドシステムの点検をしてください」という警告表示がされるというものです。

この症状が出るのは、信号待ちなどで止まっていて、アイドリングストップでエンジンが止まっている状態から発信する時で、同時にアクセルペダルを深く踏み込んでもなかなか走り出さず、走り出してもかなり低いスピードでしか走れなくなるそうです。

この警告表示が出される時はハイブリッドシステムに致命的のトラブルがある時で最悪、ハイブリッドシステムやバッテリーの交換を覚悟しなければならない状態なのですが、実はこのトラブルはそれほど大事ではないようです。

XVのハイブリッドシステムはTHS-IIのようなEV走行をメインとしたものではなく、簡易型ハイブリッドシステムというべきものです。

とりあえずEV走行はできますがバッテリー容量が少ないのでそれほど長距離を走ることはできません。

どちらかというとエンジン走行に電気モーターのアシストが入るといったようなもので日産のS-HYBRIDやスズキのS-エネチャージに近いものといえます。

そしてもう1つの特徴はアイドリングストップに使うスターターモーターです。 XVではスターターモーターをオルタネーターとして使う作りなっています、正確にはオルタネーターをスターターモーターとして使うといった方がいいのですが、やはり1つのものに2つの役割を持たすとろくなことがありません。

実は今回のトラブルはこのオルタネーター兼スターターモーターの故障によってハイブリッドシステムが間違った制御を行ってしまったことから起きたことで、このオルタネーター兼スターターモーターを交換することですっかり直すことができるようです。

ちなみにこのオルタネーター兼スターターモーターはドイツ製でかなり高額な部品であるため、修理費用も工賃含めて8万円ぐらいとなります。 特殊なものであるためリビルトパーツや中古パーツの流通があまりないため基本的には新品部品を使っての修理となるでしょう。

 

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コンデンサからのエアコンガス漏れ

XVはインプレッサと何一つ変わらない車ですが、販売戦略的いクロスオーバーSUVとして販売されています。

クロスオーバーSUVとして作れれている以上、舗装路の上だけを走るだけでなく、多少の未舗装路や雪道を走ることもあるでしょう。

特に悪路走破性が高いわけでもないのでインプレッサではなくXVを買う必要もないかと思いますが販売戦略でそういった方向で売られてしまっている以上そういった需要が生まれてもおかしくありません。

XVはやはりそういった使い方をする方に好まれて買われているようで特に降雪地域とかスキーやスノーボードなどといったウィンタースポーツを趣味とする方によく買われています。

そういった方たちからよく聞くトラブルが冷房が効かないというものです。

XVにはオートエアコンが標準装備されていて40度近くになる真夏でも氷点下近くになる真冬の山奥でも快適に過ごすことができるようになっているのですが、どういうわけか初夏あたりになると冷房が効かないということで修理に持ち込まれることが多くなっています。

症状としては、A/Cボタンを押しているのに、生ぬるい風しか出てこない、冷たい風が全く出てこないばかりかどうやらエアコンコンプレッサーも回っていないといった感じです。

冷気が出てこないということで修理に出されるもののほとんどがエアコンガスのガス漏れによるものが多く、XVにおいても同じです。

XVでは雪道を走ることが多いのとコンデンサの位置が悪いことから凍結防止剤などがコンデンサに付着して、それをそのまましてしまうとコンデンサが腐食して穴が開き、そこからエアコンガスが漏れ出てしまいます。

コンデンサとはエアコンガスのルートのひとつとして付けられているものでエアコンガスを冷やすためにつけられています。

自動車の冷房機能はエアコンガスを液化させたり、気化させたりすることで冷気を得るようになっていて、エアコンコンプレッサーでエアコンガスを液化して、その液化したエアコンガスをエキスパンションバルブで気化して気化熱を奪った状態のガスをエボパレーターに送ってエボパレーターを冷やす、そしてその冷えたエボパレーターに風を当てることで冷気を作り出します。

気化したエアコンガスはまたエアコンコンプレッサーの戻って同じサイクルをとっていくわけですが、コンデンサはエアコンコンプレッサーのすぐ後に付けらているもので、形的にはちょっと小さめのラジエーターのようなもので付けられている位置もラジエーターと同じように走行風や電動ファンで冷やすことができるようにとラジエーターの直前に平行しておかれます。

エアコンコンプレッサーで液化したエアコンガスをどうしてコンデンサで冷やさなければならないのかというとそれは気体に圧力を加えて液化する時に熱を発生するからです。

熱が出るということはエアコンガスが膨張するということで膨張してしまうと液化の効率が悪くなってしまいます。

そこで走行風や電動ファンで冷やして液化を促すようにしているわけです。

コンデンサはラジエーターと同じように熱交換機ですので放熱性がよくなるようにと薄いアルミで作られています。

アルミは鉄のように真っ赤になって錆びることはありませんが薬剤などの攻撃性のある成分にかなり弱く、それが付着するだけで簡単に腐食してしまい、最終的には錆と同じように穴をあけてしまうのです。

今回のトラブルにおいては攻撃性のある薬剤が凍結防止剤であって、それによる腐食からエアコンガスが漏れてしまったということになります。

ちなみのエアコンコンプレッサーが回らなかったのは、エアコンガスが抜けてしまったことに対する安全策が機能しただけです。

修理はコンデンサの交換のエアコンガスの充てんを行います。 費用は純正コンデンサの部品代とエアコンガス代、そして工賃でだいたい6万円ぐらいかかります。

 

エンジンオイル不足でエンジンブロー

これはまだインプレッサXVと呼ばれていた時代のモデルでよくあるトラブルです。

症状としては走行中に突然エンジンが止まってしまい、再始動をしてもスターターモーターが全く回らないのでエンジンを掛けることができない、そして修理に出したらエンジンが完全に焼き付いてしまっていることがわかったというものです。

このトラブルの直接的な原因はエンジンオイル不足によるエンジンブローということで、エンジンオイルが漏れていたのはEJ型エンジンでは定番となっているシリンダーヘッドとシリンダーヘッドカバーからです。

このエンジンはもはやアメリカ製のエンジンやドイツのエンジンのようにエンジンオイルが漏れていてもそれが当たり前、漏れた分を継ぎ足しながら走るものとされているぐらいエンジンオイル漏れが多いことで有名です。

ですのでそれはそれでいいですが、今回のトラブルではどうしてエンジンオイルが漏れていることに気が付かなかったのかということなのです。

通常はオイルレベルゲージでチェックするものですが、実はこのオーナー、エンジンオイルの量を見ったことがなく、エンジンオイルが少なくなったら警告灯で知らせてくれるだろうと思っていたらしいです。

確かにエンジンオイルが極端に少なくなると油圧警告灯が点灯して知らせてくれますが、それはあくまでも油圧をチェックしているだけでエンジンオイルの量が見ていません。

エンジンに危険が及ぶぐらいエンジンオイルが減って油圧を確保することができないから油圧警告灯が点くだけです。

それを勘違いして油圧警告灯が点いたらエンジンオイルを追加すればいいと思っていたらしいです。

完全にヒューマンエラーから起こったトラブルといっていいでしょう。

ちなみにEJ型エンジンで油圧警告灯が点く時はオイルパンのほとんどエンジンオイルがない状態でオイルエレメントの中にわずかに残っている程度らしいです。

結局のところ、自分のミスで40万円もかけてエンジン載せ替えを行わなければならないようです。

 

とは言え、何度も続く故障や高額な修理費は精神衛生上良くありませんので買い替えという選択も考えて行くべきです。。。


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