ホンダ 車種別故障事例

S2000でよくある故障、持病と修理費用

センサーのトラブル

2シーターオープンスポーツモデルであるS2000、新車市場では相変わらずスポーツモデルが売れないでいますが、中古車市場ではこのS2000も含めたいろいろなスポーツモデルが高値で取引されるぐらいの人気を持っています。

とはいってもS2000は2005年に生産終了となったちょっと古いモデル、これくらいに年式ともなるとあちこちにいろいろなトラブルや故障が起こり始めるものです。

例えばこういった症状、走行中に突然のエンジンチェックランプの点灯、そしてアイドリング状態にしているのにもかかわらずエンジン回転数は2000rpmから下がらない、一度エンジンを止めて再度エンジンを掛けたら掛かることはかかるのですが相変わらずアイドリングの回転数が2000rpmから下がらず、冷却水の水温上昇にあわせて更にエンジン回転数が上がってしまうといった感じです。

この状態でディーラーなどでエラーコードを拾ってみると水温センサー、吸気温センサー、スロットルポジションセンサーなど複数のセンサーにおいて電圧異常が起こっているという答えを得ることができました。

最近の市販車というのはすべてにおいてコンピューターによって制御されており、エンジンであればECUという小さなコンピューターユニットで動かされています。

コンピューターで制御するには、車体が今どういう状態にあるのかということを知らなければならないため、いたるところに電気信号を得るためにセンサーをつけています。

冷却水の温度を知るための水温センサー、吸気の温度を知るための吸気温センサー、スロットル開閉状態を知るためのスロットルポジションセンサー、スピードを知るための車速センサー、エンジン回転数やクランクシャフトの位置を知るためのクランクポジションセンサー、燃焼状態を知るためのO2センサーなど挙げたらきりがないぐらいのたくさんのセンサーが付けられています。

これらのセンサーから正常な電気信号が送られてくることでECUはそれをもとに正しい制御を行うことができるわけで、逆に一つでも間違った信号が送られてくるとその部分だけではなく、すべてにおいて間違った制御を行ってしまうのです。

センサーで電圧異常のエラーコードが出される時というのはそのほとんどが、そのセンサーが壊れていて機能を果たしていないことを表すことが多いのですが、今回のトラブルではどのセンサーも壊れておらず、正常な信号出すこともありますし、それにこれだけ多くのセンサーがいっきにこわれるというのも車体全体に高い電圧が流れたり、水没した時ぐらいしかあり得ません。

そこでとりあえずエラーコードを消してECUをリセットしたのですがそれでも症状は変わりませんでした。

それもそのはず、この故障は各センサーのトラブルではなく、それらのセンサーから信号を受ける側のECUの問題だったからです。

ECUの問題といってもよくある制御プログラムのバグなどといったものではなく、物理的または電気的にECUのアースラインに接触不良が起きていただけなのです。

センサー自体に全く問題はなくても受ける側がそれを受け取ることができなかったというのが今回のトラブルの内容です。

修理としてはECUのアースラインの接触をチェックして、接触がよくなるように繋ぎ変えるだけで直ります。

特に交換する部品もありませんので費用は5000円ぐらいの工賃のみとなるでしょう。

 

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エンストからエンジン始動不能

これも年代物のS2000でよく聞く故障事例です。

症状としては走行中に突然、ガス欠になった時のようなエンジンのまわりが悪くなったと思ったらゴボゴボいいながらエンジンが止まってしまい、その再始動してもエンジンがかからないというものです。

キーを回すとスターターモーターは元気よく回るのですが、いくら回し続けても少しアクセルペダルをあおってみても全く初爆を得ることができずにエンジンを掛けることができません。
しかし、少し時間空けてから再度エンジンスタートさせたら今度はちゃんとエンジンがかかったのですが、走り出したらまた最初の時と同じようにエンジンが止まってしまいました。

S2000でこういった症状が出た場合は燃料ポンプを疑いましょう。

インジェクション式の燃料供給システムを持つS2000には燃料ポンプが付けられています。

インジェクションにおいて燃料ポンプは、燃料タンクからガソリンを吸い上げるだけではなく、インジェクターから燃料が元気よく噴き出るようにと圧力を加える役目もあります。

これはよく勘違いされることが多いのですが、インジェクション式でのインジェクターの役目はあくまでも単なる霧吹きであって、ECUからの命令で燃料を噴射するタイミングでインジェクターの蓋を開け閉めするだけのものですので、インジェクター自体に燃料を噴射させる機能はありません。

燃料を噴射させる機能のメインは燃料ポンプで、ここで適切な燃圧を作ることでインジェクターの先から燃焼行程に適した細かい霧状のガソリンを吹くことができるのです。

インジェクションにおいて非常に重要な役目を持つ燃料ポンプですから、この部分が壊れてしまったらエンジンを掛けることもできませんし、正常なサイクルを続けることもできません。

燃料ポンプのトラブルには、燃料ポンプ自体の故障、燃料ポンプを動かすための配線の断線、それのスイッチとなるリレーの破損などが考えられますが、S2000で多いのは燃料ポンプ自体の故障です。

これはイグニッションを入れた状態で燃料ポンプに繋がる配線をコネクターごと引き抜き、そのコネクターの電圧を測ることでわかります。

もし配線やリレーがおかしければコネクターの位置に電気は来ていないはずですので、そういった場合は肺炎やリレーを疑います。

コネクターに電気が来ているのに燃料ポンプが動ないということは燃料ポンプ自体がおかしくなっているということになります。

燃料ポンプの稼働状態はエンジンを掛ける前にイグニッションをオンにした時にわかります。

正常であればイグニッションをオンにしたのと同時に燃料タンクのあたりから「ウィーン」といった電気モーターのような音が聞こえます。
それが燃料ポンプの音です。

燃料ポンプが何かしらの原因で動いていない時はイグニッションをオンにしても何の音もしませんのですぐにわかります。

燃料ポンプが壊れているということであれば燃料ポンプを交換しなければなりません。

燃料ポンプは純正新品で5万円ぐらい、社外品で2万円ぐらい、吐出量が高いチューニング用のもので35000円といろいろなものがあります。
交換工賃はだいたい2万円から35000円ぐらいとなります。

 

エンジンチェックランプの点灯

突然のエンジンチェックランプの点灯とアイドリングの不安定、加速不良、息継ぎ現象を起こすというものです。

S2000においてこの症状を示す時はだいたいがLAFセンサーの故障である場合が多いようです。

LAFセンサーとはいわゆるO2センサーのことで、排気ガス内の酸素濃度を測ってそこから燃焼状態を知るもので、このセンサーからのデータによって燃料噴射量などを決めていますので、ここが壊れると正常な燃料噴射をすることができなくなり、エンジンの回転状況に多大なる影響を与えます。

ただO2センサーの故障といってもそのほとんどがO2センサー自体ではなく、O2センサーにつけられているヒーターの故障であることが多いようです。

O2センサーはある程度の温度にならないと正常なデータをとることができないため、冷間時などではヒーターによってO2センサーを温めるという機能を持たせています。

そのヒーターの部分が壊れると冷間時に信号を出すことができなくなるため、エンジンが異常燃焼を起こすというわけです。

修理はO2センサーを交換します。
O2センサーは触媒の前後に1つずつついていますが、壊れている方だけの交換でいいでしょう。

部品代は純正新品部品が1つあたり18500円、社外品で7000円ぐらい、そして交換工賃がだいたい5000円ぐらいといった費用が掛かります。


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