レクサス 車種別故障事例

レクサスRXでよくある故障と修理費用

8AR-FTSエンジンの振動

2代目モデルまではハリアーと同じ車だったRX、3代目からは北米レクサス・レクサス店専売モデルとなったことで独自路線を進むことなったわけですが、それでもトヨタならでは車作りがされていることには違いはなく、いろいろな部分で部品の流用がされています。

流用されているものの中で一番大きいものがエンジン、3つあるすべてのエンジンが他のモデルと共通、あるいは流用されています。

その中で今一番とトラブルが多く出ているのが、新たに採用された8AR-FTS型エンジンです。

このエンジンは販売戦略上は燃費低減策としてのダウンサイジングターボエンジンとされているもので、2リッター直列4気筒直噴エンジンに過給器としてターボチャージャーを搭載したものです。
どうしてこのエンジンにトラブルが多く発生しているかというとそれはコストダウンのためにエンジンの構成部品の品質が落ちてきたからです。

トヨタという自動車メーカーは安く作って高く売るということを経営の最優先事項としており、そのために車一台を作るのにかかる費用をとことん安くできるような努力をしています。

当初は小型モデルだけだったのですが、それが次第に広がり中型モデルや大型モデル、トールワゴンやミニバン、ラグジュアリー系のセダン、そして高級感だけが取り柄のレクサス店のモデルにまで広がってしまったのです。

お金をかけて作ればいいというものではありませんが、安く作ろうとするとどうしても材料の質を落としたり、精度が落ちたり、時間を短縮するために作りが雑になってしまったり、チェック体制が緩慢になったりしますのでいい影響は出ません。

その結果がこの8AR-FTS型エンジンの振動の発生というトラブルとしてあらわれるのです。

症状としてはエンジン回転数がアイドリング回転数であったり、それに近いぐらいの低い回転数になった時にエンジンの振動が大きくなり、ボディ全体にそれが広がるといったものです。

エンジンの振動が大きくなるという症状は例えばアイドリング回転数が低すぎるとかエンジン自体に大きなトラブル発生していて1気筒死んでいるといった時に起こりますが、このモデルも含めて最近の車はアイドリング回転数も一定になるようにECUに管理されているのでそうそう狂うことがありませんし、エンジンの故障に関してもエンジン回転数を上げれば全く問題なくなりますので考えにくい部分があります。

実はこの症状はクランクシャフトからオートマチックトランスミッションのインプットシャフトに至るまでバランスが悪いことから起こるようなのです。

通常、こういった部分は非常に細かいチェックを受けることになっており、バランス取りなども入念にされ、少しでもバランスが悪い部品があると廃棄処分にするか修正をしてから使うことになるのですが、コスト削減を最大の目標としているトヨタではどこかの部分でそれが抜け落ちていたのでしょう。

修理はクランクシャフトやオートマチックトランスミッションを交換することになります。

新車保証が適用される部分ですので、10万キロをオーバーしていない限り無償で修理がされることでしょう。

10万キロオーバーであったり、新車保証の継続手続きをしていない中古車であった場合は有償になり、レクサス店ならではの高額工賃を含めてだいたい25万円ぐらいの費用が掛かることでしょう。

 

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2GR-FXSエンジンの不調

RXには先代モデル同様にハイブリッドモデルが用意されていてRX450hとして販売されています。

このモデルはハイブリッドシステム自体は先代モデルと同じTHS-IIが使われていますがエンジンが2GR-FXE型から2GR-FXS型へと変更になりました。

おなじ2GR型エンジンですので基本的な構造は全く同じなのですが、唯一大きく変わっていたところが直噴エンジンになったことです。

トヨタの直噴技術であるD-4Sが採用されているもので吸気ポート噴射と直噴の2つの機能を持ち、エンジンが置かれている状況にあわせてポート噴射と直噴を切り替えて使うものですが、そのほとんどが直噴になっていることが多いことから混合型の直噴ではなく、純粋な直噴エンジンといっていいでしょう。

直噴エンジンは燃料噴射を燃焼室内に直接行うことから、液体のガソリンが気体になる時の気化熱で燃焼室内の温度を奪うことになり、結果的に燃焼温度を下げる働きをします。

燃焼温度が下がるということはノッキングを起こしにくくなるということで圧縮比を高めることができるのと同時に燃料噴射量も少なくすることができるので、その分だけ燃費がよくなるということになるのですが、異常ともいえるほどの希薄混合気を燃焼させることとわずかに残る気化されていないガソリンを無理やり燃焼させようとすることからカーボンなどのスラッジがたくさん発生することになり、それがエンジン内部に付着していってしまうのです。

通常の吸気ポート噴射のものでもスラッジの発生は皆無ではありませんのでそういったトラブルが起きる可能性がありますが、そうなるのはそれこそエンジンオイルをまったく交換せず、何十万キロも乗り続けたといったようなことでない限り、エンジンの調子を落とすまでの蓄積はあり得ません。

しかし直噴エンジン、特にトヨタのD-4Sという技術を使った直噴エンジンはスラッジを排出しきることができず、吸気バルブが開いた時に吹き返しと同時に吸気ポートに付着したり、吸気バルブに付着したり、直噴用のインジェクターに付着したりして、吸気を妨げたり、燃料噴射を妨げたりしてしまうのです。

ECUが命令を出しているのにそれに従った制御が行えなくなればエンジンは途端に調子を崩します。

アイドリングの不安定、加速時の息継ぎ、電気モーターとの協調不良、パワーダウンなどいろいろな症状を示すことになってしまうわけです。

ただ、残念なことにこのトラブルの根本的な修理方法はありません。

しいていえば、シリンダーヘッドを開けて内部を徹底的にクリーニングするしかなく、仮に一時的にきれいになったとしてもまたすぐに同じ状態になってしまいますので、スラッジによるトラブルは半ばあきらめるしかないと思われます。

ちなみにエンジン内部のクリーニングを行うと一般の整備工場でだいたい15万円ぐらい、レクサス店で30万円以上の工賃がとられます。

 

エンジン警告灯の点灯

RXのガソリンエンジンモデルの最上級グレードとなるRX350ではエンジン警告灯の点灯とディスプレイに「エンジンの故障」と文字が表示されるというトラブルが続出しています。

自動車においてもエンジン警告灯が点くということは相当根深い部分に重大なトラブルが発生したことを表すもので、これが点灯した時はすぐにエンジンを止めた方がいいぐらいの重大事です。

RX350でこの症状が出たということはそれこそ、エンジンに大きなトラブルが出ているとみることができますが、実際には非常に簡単なこと、エンジン警告灯がつくこともあります。

RX350で一番多いのがキャタライザーにつけられているO2センサーの故障です。

最近の車は排気ガスの成分で燃焼状態を知るようになっており、それによってカムの進角や点火時期、燃料噴射量などを適切に調整して、排気ガス内の有害物質を少なくしたり、無駄なガソリンを消費しないようにしています。

それに使われているのがO2センサーでこのセンサーで排気ガス内の酸素濃度を測ってその信号をECUに送っているのです。

しかしRX350ではこのO2センサーが壊れることが多いようで、それによってエンジン警告灯の点灯とエンジン故障の表示がされてしまうわけです。

原因は車体組み付け時の配線の取り回しの悪さで、振動によって配線が破断してしまうことから、信号を送ることができなくなってしまうわけです。

これはサービスキャンペーンとして発表されていますので該当する症状が出た場合は無償で修理することができます。


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