レクサス 車種別故障事例

レクサスLSでよくある故障と修理費用

パワーステアリング不具合

LSはトヨタの中で一番車格が高いモデル、いわゆるフラッグシップモデルとして作られている車です。

そのため、装備や技術などもふんだんに採用されていて、これ以上何をつけるの?と聞きたくなるほどの充実ぶりとなります。しかし、それが時に悪い方向に行く場合があります。

その1つがVGRSという装備です。

VGRSはギア比可変ステアリングシステムと呼ばれるもので走行スピードや車の状態に合わせてフロントタイヤの切れ角を変化させるものです。

通常はステアリングホイールを回した角度、量にあわせてフロントタイヤが向きを変えるようになっていますが、この機能は電動式パワーステアリングのパワーアシスト機能を利用して、ステアリングホイールを少ししか回していないのにタイヤの向きを大きく曲げたり、逆にステアリングホイールをたくさん回しても少ししか曲がらないようにするという制御を行います。

これは低速域での取り回しのしやすいさや高速域での安定性、パニック時の姿勢の回復などに役立つのですが、この機能を果たすためのコンピューターのソフトウェアにバグがあって、ステアリングホイールの回転とフロントタイヤの切れ角がバラバラになってしまうことがあります。

これはかなり怖いことです。
こうなる仕組みはこうです。

電動式パワーステアリングは電動モーターでアシストを行いますが、その時に同時に熱を持ちます。

少しの発熱であればいいのですが、ステアリングホイールをどちらかに一杯まで切った状態にしておくと電気モーターが回りっぱなしになり、過剰に熱を発生することになります。

あまりにも熱が高くなりすぎるとシステムは電気モーターを保護するために一度、電動式パワーステアリングの制御を止め、電気モーターの熱が下がるのを待つようになります。

その時間、たった数秒なのですがその間にシステムがタイヤの向きを忘れてしまい、フロントタイヤの切れ角の制御を間違って行ってしまうのです。

要するにステアリングホイールをたくさん切っている状態であるのに中立状態であるシステムが錯覚してしまい、同じステアリングホイールの稼働量をとっても通常より多くタイヤが曲がったり、逆に少ししかタイヤが曲がらないなどということが起こってしまうのです。

学習機能が働いてすぐに正常に戻りますが、ちょっと瞬間の間隔で大事故につながる可能性がありますのですぐに修理に出したいところです。

実はこのトラブルはリコールとなっていますので、レクサス店に持ち込めば無償でソフトウェアのアップデートを行ってくれます。

 

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半ドアになる

LSのリヤドアにはイージークローザーという機能が付けられています。

ミニバンやトールワゴンなどに乗ったことがある方ならわかるかと思いますが、スライドドアを閉める時に思いっきり力を入れて締めなくても、半ドア状態にすればあとは勝手にロック状態まで閉めてくれるあの機能です。

LSはすべてがヒンジドアですのでスライドドアと全く同じということではありませんが、リヤドアだけに半ドア状態になったものをロック状態にしてくれる機能がついています。

さすがトヨタのフラッグシップモデルだけあって至れり尽くせりですが、実はこの部分が故障がたくさん出ています。

症状としてはイージークローザーが機能しないというもの、半ドア状態にしても、ただうなるだけでロック状態にならず、半ドア状態のままで止まってしまうという症状です。

個体によっては毎回なるものと時々なるものがあったり、閉める時だけでなく開ける時も力を入れないとドアハンドルを解除できないというものもあるようです。

こうなる原因はリヤドアとボディに間につけられているゴムのパッキンの不良です。

このゴムパッキンによってドアとボディの間の機密性を保っているわけですがどうやら部品の質にばらつきがあるようで、反発力の強いもの、ちょうどいいもの、反発力の弱いものなどいろいろなものがあるようなのです。

イージークローザーが機能しないもののほとんどに反発力の弱いものが付けられているそうで、それを対策品である反発力の強いものに付け替えることで直すことができるようです。

修理は新車保証に含まれていますので、5年以内、10万キロ以下であれば無償で修理することができますが、保障が切れている場合は片側15000円ぐらいの費用が掛かります。

 

エアサスが抜ける

トヨタの最高峰モデルであるLSにはエアサスペンションを持つモデルがあります。

エアサスペンションとは通常コイルスプリングである部分をエアバックに置き換え、そのエアバッグの弾力性をスプリングの動きとして利用するもので、車高やスプリングレートなどをそのエアバッグに充填する空気の量で調整することができますし、エアスプリングならではソフトな乗り心地を得ることができます。

しかし、このエアサスペンションに関しても複数のトラブルが出ています。

そもそもLSというモデルはボディは大きいですし、装備も満載ということで非常に重たい車でどのグレードも軽く2トンを超える車両重量を持っていることから足回りにかなり負担がかかっており、足周りに使われている部品のへたりがかなり早いことで有名な車です。

そういった車である中でいまだに耐久性に問題ありとされているエアサスペンションを採用しているわけですからトラブルが出ないわけがありません。

よくある症状としてはやたらとフワフワしているといったもの、これは確実にショックアブソーバーが抜けている状態です。

エアサスペンションといってもエアスプリングだけでなく、動きを抑制するためにショックアブソーバーが入れられており、ショックアブソーバー自体は特に変哲もない普通の油圧式のショックアブソーバーです。

どんな車でもショックアブソーバーというのは消耗品扱いでそれなりに走行距離がすすめばオイル漏れなどで減衰力を保つことができなくなります。

要するにフワフワ上下に動く風船の動きを抑制するものが何もないといった状態になるため、いつになっても上下運動が止まらないなどいったことになるのです。

完全にショックアブソーバーが抜けてしまうと外からボディを軽く押し下げただけで重たいボディがグラグラと揺れるぐらいになってしまうようです。

それからもう1つよくある症状がシャコタンになってしまうといったもの、これは要するにスプリングとなっているエアバッグが膨らまない状態になっているということで、これにはエアサスペンション側のエアバッグの破損とエアーを送るためのコンプレッサーの故障が考えられます。

ただ、コンプレッサーの故障は思ったより少なく、何万キロ、何十万キロといったぐらいまで乗らないとそうそう壊れることはないようです。

もっぱらの原因はやはりエアバッグの破れでどこかからエアーが漏れて膨らまない状態になっているというが原因のほとんどです。

修理はいずれにしてもエアスプリングとショックアブソーバーが一体型になった部分を交換しなければなりません。

費用としては部品代は一本あたりだいたい9万円ぐらいで、工賃はレクサス店の工賃でいえばフロントが1本あたり4万円ぐらい、リヤが1本あたり2万円ぐらいとなります。

ちなみにエアサスペンションはいくら高いからといって中古部品に手を出してはいけません。

またすぐに壊れる可能性が高いので、必ず新品部品を使いましょう。


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